昔のライブ映像を8mmビデオからデジタル化した話を昨日書いたが、ある意味それ以上に深刻な問題に直面した。
ライブをはじめ、私はMDの生録音源が沢山ある。ふとそれを聴こう、とCD・MDコンポで再生しようとしたのだが、読み込み不良になってしまった。他のどのディスクも読み込まないため、これは明らかにコンポの故障である。
故障となれば持込修理で「3週間、1万円強」というのが既定路線だが、
「修理代を払うなら、いっそ新品を買おう」
という気持ちにもなる。
しかしネットを見てもヨドバシの店頭に行っても、MDプレイヤー・レコーダーが本当にないのだ。ウソだと思ったら店頭に行くか、「価格.com」のサイトにでも行ってほしい。
CDをダビングした音源なら、いくらでも置き換えは利く。しかし私のように生録音源が多い場合は、再生出来ないとどうしようもないのだ。
カセットのように伸びる事もなく、CDのようにランダムアクセスが出来てポータブルオーディオの世界に革命をもたらしたMDだが、どうしてこんなに短期に廃れてしまったのか。
理由は簡単で、PCとの相性の悪さに尽きる。MDにはソニーの開発したATRACという圧縮形式が用いられているのだが、コレが全くと云っていいほどPCに普及しなかった。
2000年代に入り、気がつけば世間はMP3形式で圧縮してiPodに入れて、となっていたのである。
負けじとソニーも「Net MD」としてPCとMDが接続出来るようなシステムを作ったのだが、コレは本当に使えなかった。音楽を転送したMDに妙なロックがかかってしまい、いちいち繋がないと消去すら出来ない。しかもハードの認識も悪く、繋いでもPCが認識しない事もしばしばだった。
そして決め手になってしまったのは、その圧倒的な容量の差だ。MDならせいぜい74分、モードを落とせばもっと入るが音質も悪くなるのに対し、iPodは何千曲も入ってしまう。
ソニー自体の生き残りは、ウォークマンをiPodのように本体メモリに記憶する事でしのげたのだが、私のようなMDユーザーは完全に置いてきぼりを食らった格好だ。
前のブログで書いた事があるのだが、こうなった以上は外付けのMDドライブを安価に作ってほしい。そしてATRACデータをWAVにほどいて波形編集が出来るソフトも同梱してほしい。それぐらいしてもらわないと、我々MDユーザーは救われないのである…
最初は、maxellだけを吐き出していたのですが、最後には全メーカーのMDを吐き出すようになりました。どういう訳か、最後まで読み込めたのは、どこのかよく分からない三流メーカーのMDでした。
カーコンポは幸いにも、中古パーツ市場があり、安価にデッキが手に入ります。
現在、物色中です。
ネットで検索をかけたらカーMDはかなりありますが、据置きがなかなかありません。
その昔は助手席の下に6枚入るMDチェンジャーを入れていたのが懐かしいです(笑)