聖隷クリストファーの戦いを、見たかった。

今日から開幕の予定だった春のセンバツが、雨で順延となってしまった。また、去年２年生エース・森下を擁して春夏連続甲子園出場を果たし、夏にはベスト４へ進出した京都国際が、チーム内でクラスターが出たため無念の辞退。代わって滋賀・近江が出場する事になった。

ここでやはり忘れられないのは、静岡・聖隷クリストファーの悲劇である。

昨秋の東海大会で準優勝の聖隷クリストファーがセンバツに出られず、準決勝止まりだった大垣日大が選ばれるという摩訶不思議な結果に高校野球ファンは騒然とした。不祥事が相次ぐ日大だけに、またぞろ日大マネーが動いたのでは？と揶揄する向きもある。

大垣日大が選ばれた件について高野連は

「選手個人の能力は、大垣日大が上回っていた」

と苦しい弁明をしていた。

しかしそれは、チームプレーである野球においては絶対に言ってはならぬ事。その理屈が通れば、桑田や清原が居たPL学園は秋季大会で決勝に残れなくても毎年選ばれねばならなくなる。

そのような弁明で納得したファンが、一体どれだけ居ただろうか。

話を戻して、京都国際が辞退した代わりに近江、というのは近畿ブロックの中で代わりを指名しただけであり、だったらなおの事補欠校を全国でトータルに考えて聖隷クリストファーを選んであげたかった、と私は思うのである…