先月から前の家の叔父が、少し体調を崩し、毎日の犬の散歩が難しくなったので、時々そこの愛犬チロを散歩に連れ出すようになりました。
まだ、渋川と月夜野の間を行ったり来たりの不規則な生活なので、従兄に頼まれた日のみを連れ出すことにしていますが、いずれ散歩の日は徐々に増えていくことと思います。
チロは、 柴犬で気が小さいというか、人を見るというか、
良く言えば、連れ出す相手の顔色をみながら、人間にペースをあわせてくれる。
入れ替わりチロの散歩の相手をするメンバーの中では、私が一番若い部類に入るので、時には駆け足など無理をしながら、比較的ハイペースで歩くようにしている。
先日、頼まれた日は、渋川へ行く仕事のない日でちょうど家内も月夜野へ来ていた日だったので、いつもよりも遠くまでまわるコースにチャレンジしてみました。
犬によっては、慣れない道に入ると、もう家に帰りたいと催促するような犬もいますが、チロはちょっとおどおどしたようなしぐさを見せますが、リードを引けば、元気にどこまでもついてくる。
今回は、時間に余裕もあったので、秋の朝の気分を満喫しようと、いつもは引き返す場所の牧野神社よりもさらに上の方にまで足を延ばしてみました。
ちょうど、稲刈りがはじまった季節。
遠くにかすんで見える山並みの景色が、とても気持ちのよい朝でした。
「おお、月夜野の野よ、山々よ」
と、しばしばチロも立ち止まり感慨にふけっている様子。
いつも繰り返しますが、この景観に電信柱や送電線の鉄塔さえなければ、
完璧な風景になるのですが。。。
それでも、この景観は、ほぼ完璧に近い。
以前、伯父が最近は田舎道では、朝の犬の散歩のときが最も近所の人たちと顔をあわせて挨拶を交わすときだと思っていたけど、
最近では、その朝の散歩のときですら、めっきり人に会わなくなったと言ってました。
確かに、昔に比べると、畑に出ている人の数も、
犬の散歩をしている人の数も、めっきり減った。
しかし、家の前の栗の実は、確実にいろいろな人が来て採っていく。
この日の散歩コースにも、うちの前よりずっと大きな実がなる栗の木があり、
お婆さんが、せっせと採っていましたが、
みんなが採っていくのだとぼやいていました。
姿は見えないけれど、
多くの人の目は、いろいろなところで光っていて人の活動は、いつでもきちんと行われているものです。
いつもは30分程度で終わる散歩ですが、今回は1時間くらいかけて楽しみました。
ところが、待っている年寄りには、善意で遠くまで連れ出してあげた散歩のつもりが、なかなか帰ってこないことが心配でたまらなく、結果としてはサービスしてあげたことにはなりませんでした。
今度からは、出発前に、今日のコースと帰宅予定時刻を告げて出発することにします。