花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

昭和の食と商店街 スワ百貨店

2017年09月24日 | レモン色の町

第20回 スワ百貨店

昭和31年9月、諏訪駅閉鎖に伴い駅舎は解体される。

リオ様のご指摘で修正を加えました

スワマーケットは、諏訪駅の南側にあった。戦後、駅前に小さな店が並びはじめ、一つの集合体となってマーケットが出来上がった。

 文房具屋さんは二階建てであることが分かる

辻さんが撮った解体時の写真を見ると成り立ちがよくわかる。内部はコの字型になっていて、書店や化粧品、文房具、下駄、ボタン、だんごを扱う店が写されている。食品の店は少なかったのか、あまり記憶がない。奥の八百屋で、ガラスケースに入った切り売りの西瓜を食べた覚えがある。持って帰るのではなくその場で食べた。店内は暗いイメージしかない。採光も充分ではなかっただろう。

新しく完成するのは巨大なビルである。当時、スワ百貨店の再建計画は難航したのではないかと考えられる。マーケットを出るもの、残るもの、新しく入るものと調整は4年間にわたり進められた。地権者の話はまとまり、昭和35年12月20日いよいよ解体工事に取り掛かる。白揚書房、草野洋服店が望める。

 写真集 四日市市の今昔 樹林舎刊より

建設中のスワ百貨店が諏訪劇場の向こうに見える。

 

そして、昭和37年9月5日、四日市スワ百貨店がオープンする。“四日市の街中に百貨店が出現した。もう名古屋へ行く必要はない”と。すごい騒ぎだった。自分の印象としては天井が低く、駅の東海ストアと比較して狭い感じがした。店舗の集合体だったため業種の調整がうまくいかなかったのかな?とも思う(食品は絶対外せないのだが・・)。

地下に“寿がきやラーメン”が出店していて何度か食べに出かけた。味は変わらない。