あちこちのメディアに取り上げられて久しい「俺の」シリーズの
『イタリアン』 に行きました。
フラシスターのレイちゃんがお姉さん達と予約をしたけど、あいにくお姉さん達が都合が悪くなり、
「もったいなくてキャンセルしたくないの!誰か一緒に行って~!」とお声が掛りました。
How lucky I am!やんー
「俺の」シリーズは知ってはいたけど、何しろ予約が取れないと聞くし、
着席のみならず立席(立ち飲み)も予約困難と聞いていました。
興味がないわけじゃないけど、立って飲むのはしんどいし、
着席は夢のまた夢なんでしょ?
じゃあいいわ、ふんっ!
と斜めから見ていたんですね
今回は木曜日16:00-18:00の回にお席の予約が取れたレイちゃん。
(お店の前を通りかかった時に聞いてみたら取れたんだって)
わいわい
と、ヨーコ・ナオエと4人で出かけました。
あらかじめ、ネットの書き込みと店頭のメニューから作戦を練り、
着席と同時に人気の高いメニューからオーダーしようと燃えました。
ここは《限定○皿》というお料理がたくさんあるので、いち早く席について
いち早くオーダーしないと、限定物はあっという間になくなってしまうんだ。
私達、うっかり裏側の入口(出口)に並んでしまい、お店の方に呼ばれて表側に移動したらもうすでに人がいっぱい。
予約は持っているけど、16時の回を順番にご案内なので、おとなしく後ろに並びました。
席に着いたらすぐに店員さんが注文を取りに来てくれます。
「お客様、本日は
限定3皿の貴重な白トリュフのラビオリがありまして、
これは1kg数十万するアルバ産の…」
「じゃ!それで!」
お兄さんの説明聞いてる場合じゃないのよ。
貴重な白トリュフなら食べてみなくちゃと「それください!」と言ったけど、
「ある?ない?ある?」と大声でキッチンに聞いて
「申し訳ありません、もう出てしまったようです…」だって
私達より先に着席された3組に取られちゃった…。
私、トリュフってまともに食べたことがないの。(黒も白も)
チョコレートに入っている物や、お誕生日イタリアンで「これかな?」ってペラペラのものは食べたことがあるけど、
TVで見るようなスライストリュフを食べてみたい。
これがトリュフね!ってはっきり香りがわかるものを食べてみたかったの。
…って言ったら、あとの3人も「私もトリュフよくわかんない!」と。
そんな食レベルがどっこいの4人でよかった(笑)
早くになくなりそうなものからバンバン頼んでおくと、頃合いを見計らってお店の方が出してくれる。
《限定○皿》と書いてない物は、あとからゆっくりお腹と相談して頼むことにしよう。
そんな感じで白トリュフのラビオリ以外は、限定物もバンバン頼んで食べたいものは全部食べた!
っていうか、食べきれなくてたくさん残したしあきらめたものもある。
だけど、大満足のお食事だったんだ~
まず最初は
これは何はなくともワタシの大好きなコンソメゼリー
私のわがままで前菜に注文してもらいました。
いつもは3個なんだけど、お店の方が特別に4個で作ってくれたんだよ。
(注:このお店は3人でシェアするのにちょうどいいとされているらしい)
ウニの殻も小さくて、teaスプーン3回であっという間になくなっちゃう量だけど、
生ウニとコンソメ、下にはえびのトマトムース…?のようなものが敷いてあっておいしいー。
ひとり250円と思えばやっぱり破格!
伊勢えび、あさり、イカ、ムール…絶妙なドレッシングで美味しいサラダ。
伊勢えびはお頭つきなので、味噌もあるしほじくれば身もたくさんあるし、
4人でシェアして過不足なし!
おいしいー。
この大浦ごぼうにビックラこいた腰ぬけた!
直径10cmはあるかっていうごぼうの斜め切り。
年輪みたい!
このごぼうが素揚げしてあるんだけど、食べたらとってもごぼうの香り。大味でも何でもないの。
(千葉の限定農家でしか作られない、タネは門外不出の貴重なごぼうらしく、市場には出回らないらしい)
それに、珍しい小さなシイタケと黄金カブのムース。
このムースが味が濃厚で、「カブってこんなに香りがあるんだねー」ってみんなうっとり。
これも限定20皿? ってことで早々に頼みました。
何しろ価格がびっくりよー。
主に私が切り分け担当でえびの関節から切り分けていたんだけど、
みんな「いいよ!かじるから!」と頭の味噌を食べる人、身を無理矢理ほじくる人、
お行儀よくなんて食べてられない。
なによりこのスープがおいしくて、「ご一緒にぜひ」と勧められたバゲットに浸しながら完食しました。
(写真じゃ見えないけどスプーンで飲めるほどスープもたっぷり)
お店がお店なら一皿4000円は取るお料理だと思うわ。
何度も言うけど、これ、1180円相当のお料理じゃないと思うのよ。
フォアグラと柔らかい牛肉とその下にはポテト。
形のある黒トリュフはぴらぴらっと2枚のっていただけだけど、お店がお店ならもっと高い。
ただ、トリュフソースの味付けがしっかりしていてちょっと飽きるかな?
(しっかりしてなきゃ美味しくないんだろうし)
4人で分けて余りある感じだったね。
白トリュフ争奪に敗れた私達は、3皿しかないTボーンをまっ先に頼んでおきました。
これは「3名様以上でご注文ください」と注意書きがあって、私達の前はカップルが多かったから残っていたみたい。
1kgってとこにブルったんだけど、1人250g食べよう!と頼んでみることに。
でも普段だって1人250g食べないでしょ?
私、ステーキ屋さんで食べて200…少なきゃ180gだわ、普段。
でも、まぁ骨の重みもあるだろうから!と頼んでみることにしたのよ、記念に(笑)。
やがて、お食事中盤で出てきたステーキにこれまたびっくり!
で・でかい!
レイちゃんの手の倍はあるよ。
写真だけ撮るのを待って、お店の方が切り分けて来てくれました。
気持ちは食べたいんだけど、だんだんお腹が苦しくなってきた。
味は最高。
下に敷き詰めたフライドポテトも持って帰りたいくらいトロットロカリカリでおいしいの。
「こんなおいしいフライドポテトないねー、でも食べらんないよー
」って
みんな言ってました。
のぶ太郎芋って何だろうねー?と検索してみたら、珍しい赤いジャガイモ。
初めて聞いたその名前に先ず興味津津!(笑)
スタートダッシュで白トリュフに敗れた私達は、ここでもトリュフを頼んでみました。
これはナオエちゃんが一番絶賛していたけど、帆立と適度な酸味、そしてトリュフの香りが素晴らしいの。
(トリュフって美味しいんだって、初めてわかった気がします)
のぶ太郎芋はもはやさつま芋のよう。
甘くてしっとりでおいしいー。帆立の酸味にすっごく合うんだ。
安納芋と言われてもわかんないね。
けど、これはジャガイモなんだってー、面白いね~。
量も写真だと小さく見えるけど、4人でシェアして充分あるんだよ。
(4つの輪切り芋の上にホタテがてんこ盛り!)
この価格も激安!
この頃にはもう胃袋がだいぶきつくって、それぞれ役割で片づけるような感じ?
ナオエちゃんは帆立を担当、ワタシはスープ仕立てなら全部イケる!
けど、ごめん、Tボーンだけはさっきの一切れで許して~。
「○ちゃん(私のオット)がいればねー」とお互いに押し付け合いながら(笑)
レイちゃんやお肉が苦手のヨーコちゃんも頑張ったけど、
どうにもTボーンだけは残してしまいました。
「お兄さんごめんなさい、これもう下げてください。限定なのに残してごめんなさい…
」
もう、ポテトはいらない!葉っぱが食べたいよ~
、とヨーコちゃんが言うので、
お店オリジナルの「俺んちのサラダ」を頼むことに。
「これ、ジャガイモ入っちゃいますか?」って、なんて聞き方してんの(笑)
お店の方が「いえ、ほとんど葉っぱだけですよ。」というから頼んでみたら
洗面器サイズの器にどっさりと葉っぱwithカリカリベーコンと温泉卵。
ドレッシングが大好きなアンチョビでレイちゃん大喜び!
有名な居酒屋チェーンレベルでももっと少ない大根サラダで780円とかとるでしょう?
この洗面器並みのサラダで580円は本当にすごいわ。
すごいのよ。本当に。
ほろ苦い葉っぱが、またおいしいねー。
お兄さんお勧めのオリジナルシャンパンを3人(私以外)が飲みました。
これもお兄さんいわく破格なんだって。
でも、飲まない私にはまぁ、1200円は1200円だ
けど、ビールは600円ぐらい、グラスワインは500円、ソフトドリンクは400円だから頭に来るほど高くない。
飲まずにいられる私みたいのが4人ならもっと安く上がるってことだよね。
ここで予約時間残り30分を切り、お店の方が「ラストオーダー」を聞きに来ました。
どうする?作戦ではピザとパスタを頼む予定だったけど、もう無理だね…
でも、パスタだけでも1つ頼もうよ。食べてみようよ、話のタネに!とレイちゃんが言うので、
パスタ一皿オーダー。
洒落たコースのお店だと、パスタもくるくるっとひと巻きしたやつが大皿に乗ってくるけど、
ここはババーンとしっかり出てくる。
お腹のきつい私達4人で分けて、なすり合うほど(笑)
しかも、桜エビがふんだん過ぎて驚いちゃうわ。
シェフの方、やけになって投入してやいないかしら?(笑)
味もしっかりと、トロトロの下仁田ネギがおいしい(でもたぶん下仁田じゃなくてもわかんないよ、私達には)。
ドルチェは別腹でしょう?えー!2人で一皿食べようよ~、と今度は私が力説し、
小さなアカネリンゴの焼きリンゴを頼みました。
アイスクリームと麦わら帽子のパイが乗っていたよ。
この焼きリンゴ、酸味がしっかりしていておいしかった~!
結局、レイちゃんと一皿を半分ずつし、ナオエヨーコ組のお皿も私が参戦して食べきりました。
ふー
本当に食べた。
みんな大満足でニコニコだ。
お兄さんはテーブルの上をどんどん片付けます。
見たら、外には18時の回の人がたくさん並んでる。
ふんぞり返ってる場合じゃないね。
まずは外に出てあげよう。
お会計をしたら、4人で22,600円。(ビール5、シャンパン3、ワイン1、ソフト2含む)
安い!安すぎる!
強いて残念ポイントをあげるとしたら、お魚料理が少ないのね。
エビ、イカ、貝などの魚介料理はふんだん、お肉も牛から羊までバリエーションがあるけど、
お魚料理がほとんどない。
入荷状況が安定しないのかな?
美味しいお魚も食べられたらもっといいなー。
けれど、こんなにおいしい、見た目も美しいお食事をしてこの値段ならお高い店に行く必要がないね。
予約が取れないのも納得だわ。
だって、店内の立ちテーブルもぎっしりなんだよ。
そして、こんなにリーズナブルなら私は今度、オットを連れて立食でもいいからまた来ようと固く決意しました。
「俺の」シリーズには焼き鳥、割烹、フレンチとバリエーションがあるし、
経験者レイちゃんは割烹も大絶賛していましたよ。
ワタシも行きたい!
割烹も、フレンチも!
棚ぼたで行ってみた「俺の」お店。
知って良かった。
みんなにもお勧めしまーす!