いつもココロに太陽を!

~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

中洲の屋台は不発

2017-03-20 | 福岡旅行2017
焼き鳥屋さんをサクッとあとにして、まだまだ博多を遊びまわりたい。
やっぱり屋台へ行かなくちゃ。
またまたひたすら歩いて中洲の屋台界隈へ行きました。

中洲界隈は天神の雰囲気とはやはり違うのね。
いきなり多くなる「風俗店呼び込み」のお兄さん。
かなり歌舞伎町風な街中には《観光案内所》なる小さなお店がビルの1階に多く、
そこでの観光は=歓楽(快楽)の観光になるわけだけど。

こう見えても(どう見える)モアイ君も男だからか、
看板にお姉さんたちのお写真が多くなる街並みに来ると、やっぱりビミョーに浮足立つ、というか(笑)

ひたすら食べ物屋さんの看板しか目に入らないMarchと、探す振りしてそれ以外の看板に目を走らせてるでしょー?とツッコミたくなるようなモアイ君の行動と
まぁそこは気づいてても無視してあげますよ。
もう20年超連れ添ってる夫婦ですもんね
やきもちにもなりませんわ



川沿いの屋台。
基本的にほとんどどこもが満席です。

でもそれより・・・
あれぇ?
ワタシが昔来た時にはもっともっと屋台が長く連なっていた気がする。
こんなもんだったのかなあ?
(26年前、メイちゃんのご主人に連れてきてもらいました)

いち・にー・さん・・・
数えようと思えば数えられちゃうくらいしかない屋台。
大きな道路を挟んでもっと橋の向こうまで行けばまた屋台街が広がっているのかしら?
(それを調べに行く気力はなかった)



そして入らなかった理由は結局「食べたいものがなかった」ってこと。

焼きラーメン、豚こつラーメン、おでんに天ぷら・・・
並んでまで食べたいものがないなぁ。
お昼に長崎ちゃんぽんを食べちゃってるしねぇ。

またネットでは「中洲の屋台は観光客向け。ボッタクリ」などとも書かれており。
ま、こちら100%観光客なんだから本来はそれに踊らされなきゃいけない立場なんですが、
本当にボッタクリ価格なのか、検証するほどの興味がなかったのねぇ。


東京に帰ってから勉強してみたら、博多には「中洲」「天神」「長浜」と屋台で有名な場所があるのね

確かにホテルのある天神界隈にも屋台はいくつかあったんだけど、
「屋台は川沿い!ここは邪道でしょー」とスルーをしたのは不勉強なワタシ。
むしろ天神の屋台のほうが評判良さげだったりもして、会社帰りの人たちは気軽に天神の屋台を利用するようです。

さらに博多華丸さんがTVでよくお話するのは実は「長浜屋台」のことらしく、
長浜って今朝福岡に着いて朝一でご飯を食べに行った長浜市場の方よね?
あそこら辺のどこら辺に屋台が出るんだろう?

「屋台は中洲」と長いこと刷り込まれてきたけれど(ワタシが)、実は福岡の人は上手に三ヶ所の屋台を使い分けているのかもしれないねぇ。

まぁそれでも、この夜の胃袋には屋台で食べたい物がなかったかもしれないな。
ってことで、屋台に入らなかったことに悔いはなし!

よし。次行ってみよー

薄着challenge(σ*´∀`)

2017-03-16 | ファッション
毎日、やることがいっぱいで、疲れています…
家にいるのに自宅作業の宿題が多く、さらに15時頃にもれなく眠くなるでしょー💧
少し横になれる日ならいいけど、「眠いよー」と半泣きしてるおばちゃんってどうですか(笑)?
ホント、薬の1本も打ちたくなりますわ㊙

あれもまだやってない、あれも早く仕上げなきゃー。
お待たせしてる人、事、本当にごめんなさい。


さて!
今日は春めいている ということです。
気温、昨日より7℃も高いとか。

先週、レッスンに行ったとき、ハラウ仲間の久美ちゃんに
「モアイ君は春なのに、Marchちゃんはまだ冬ねー」
と言われました。

モアイ君は白シャツ姿、ワタシはウールのコートだったのね。

そりゃ仕方ないよ~。
モアイ君は車でスタジオまで向かい、ワタシは電車行動でスタジオまで行くんだもん。
外の風はまだツラいんだよ~。

でもね!
今日ならワタシも少しは薄着challengeできるかな。
ベストじゃホントは薄手の腕がさぶいがねー。

久美ちゃん、今日のワタシなら「春認定」くれるかしら?

そんな朝。
小田急線の車内にて(^-^)

花粉症ではないけれど、今年は花粉がすごい!
それはわかるわ。
発症しないようにマスクが手放せませんな。
みなさんもお気をつけて。

かわ屋 at 薬院店…入れてよかった~(ToT)

2017-03-08 | 福岡旅行2017
このお店がTVで取り上げられた去年(何の番組だっけ?ケンミンショーかなぁ?)
「美味しそうだねー」と観ていたの。

まさかこんなに早く自分が行けることになるなんて
人生って何があるかわからないわ

あらかじめ予約をしようと電話をしたら、「予約は3名様から」と言うじゃない
じゃー2名はすぐに座れるのかって聞いたら、開店まもなく行列ができちゃうんだって。

レンタカーのreturnとホテルのcheck-inをしていたら、もう開店時間なんてとうに過ぎちゃった。
有田から帰ってきたんだもん。
(しかも帰りたがらない奥さんがいたら)無理だよねぇ。


さぁ!
行きたいお店は明日に回さず、初日からガンガン攻めてみましょう!
私たちはタブレットで距離を確認して、ホテルから若干近い「かわ屋 警固店」を目指して歩きました。
約20分歩いて目指すお店の提灯を見つけた!

重いドアを開けたら、カウンターには空席があるしテーブルもたくさん空いてる
さらに作り置いている名物「とり皮」も山積みで出来ているわ!

なのに…あぁなのに
「申し訳ありませーん。予約でいっぱいなんですぅ

えぇ~待っても無理?
店頭に行列もできていないのに座れるところはないんですか?

「はい…申し訳ないですぅ

…本当に申し訳なさそうだからあきらめるけど、この時点で21時になろうという時間よぉ?
なのにまだ予約がいっぱいで予約客が来ていないのぉ?

そっかー
やっぱり、そういうことなのかー


お腹すいたなぁ
でも、じゃぁ博多ラーメンでいいかっていったらそうじゃないの。
お昼がちゃんぽんで夜に豚骨ラーメンなんて、貴重な一食を後悔しちゃうわ。


「よしっ次の支店に歩こう


私たちはそこから25分歩いて「かわ屋 薬院店」を目指しました。



お願い~入らせて―。

「相席になりますが、よろしいですか?」
「はいはい、いいですっ」
「皮、10本しかご提供できないですけど、よろしいですか?」
「(むむむ、10本かぁ…いや背に腹は代えられない)いいですっ!いいですっ!」

そうして10人掛けの大テーブルに7人様が座る状態のお誕生席に2人、相席となりました。
(けっこう肩身の狭い相席状態)



これが『かわ屋』さんで一番人気のとり皮。
鶏の首の部分の皮を串に巻き付け、焼いて休ませ焼いて休ませを7日間?繰り返すんだって。
すると、周りはカリカリになり、中はモチモチな美味しい焼き鳥になるんだって~
TVで観て、「絶対食べたい~っ」と叫んでいたものです。



ビヨヨ
巻きつけた部分を伸ばしてみましたよ。

下の生キャベツはお通し。

肝心の味は、期待値ほどはカリカリではなかったかな。
ってことはいかに首の皮が脂かってことよね~
期待値が大きすぎたのだと、そう思うわ。

でも、甘いタレを使用していないからさっぱりと何本でもいけちゃう感じ。
お醤油味のカリカリ焼き鳥はやっぱり人気になるのがわかるよー

1人5本、と割り当てられちゃうのは本当に残念
ワタシはあと5本はイケましたね。



MENUはこんな感じ。



食べログで人気の高い「ささみのしぎ焼き」。
これは本当に美味しい!
新鮮なささみを半レアで食べるのは久しぶりです。
わさび醤油がいいわぁ。



ダルム(白モツ)/すじ(アキレス)
山芋の塩焼き/酢モツ

山芋がサックサクでこれ気に入っちゃいました。
サッと表面を炭火焼しただけなんだね。
パラっと塩でいただくの、いつか真似してみよう。

豚の胃袋を使った酢モツは、博多名物なんだねー。
さすがモツ鍋の街
「今度地元の新鮮な肉屋さんでこの部位を買ってみような」とはモアイ君。
うんうん



おあいそをお願いすると、最後に出してくださるのが『鶏スープ』。
これは水炊きの街福岡らしいねぇ!
こんなサービスが本当にうれしい
白濁の鶏スープで唇ギトギト、なのに胃袋はさっぱりするんだから。



7人様が帰った後に運良く入れた4人組の男性チームもやっぱりとり皮は「1人5本」

名古屋の手羽先みたいに何本でもオーダーできるようにするのは無理なのかなぁ?
そもそも仕込めないのか、余韻を引きずらせる作戦なのか…


幸いなことに、帰京してからも発狂するほどの
《あのとり皮が食べたい》病にはなっていないけど
(このテの病は厄介です)
それでも次回の福岡があるのならまた必ず食べたい。

ここか、ライバル店のあそこか。
(食べログには1位2位を争うライバル店があります)

再訪したくなるこの気持ちは、やっぱり相手の出し惜しみ作戦勝ちかな(笑)?

肉詰め新玉ねぎの圧力煮

2017-03-06 | クッキング


カレイの煮つけ
エノキの炒め物
肉詰め新玉ねぎの圧力煮



「カレイ、煮といてな~」

日曜日にモアイ君がお魚センターで買ってきた子持ちカレイ。
彼が買ったものだから何かプランがあるかもと手をつけずにいたら…

お昼時に仕事先から電話が来ました。
「煮ておいてね」

ハイハイ。
煮つけにしていいんなら請け負いますよ^^


あと一品~とモアイ君の顔を見てからサッと作ったエノキの炒め物も美味しくできました。
塩味の量減らしにお酢を少々…
今朝TVでやっていたの、エノキにはお酢が合うって。




新玉ねぎをくりぬいて



みじん切りの玉ねぎとお肉を詰めて
コンソメスープはわずか200cc



白米のお急ぎ炊きで放置するだけ。
火加減を気にしないでいい炊飯器クッキングは楽だねー。



圧力もかかってるもんね。
お部屋に漂ういい香りを嗅ぎながら30分もすれば、トロトロ甘い玉ねぎの出来上がり
こんなにスープができちゃった!



ひと玉ペロリで白米いらず
こういう汁系のお惣菜、大好きだなー。


そうそう
この白とモアイ君の黒が《白山陶器》さん。
さっそくおろしてみましたよん


美味しいご飯が明日の活力。
ごちそうさまでした。

有田陶磁の里プラザ 有田焼卸団地

2017-03-06 | 福岡旅行2017
3026年前に1人で有田に来た時、すっごくたくさんの器が売っているお店を見たの。
お店の前の駐車場にまで商品がせり出しているようなあのお店。

あれはどこだったんだろう?
あのお店を有田の最後に見たいなぁ。

たぶん、ここだわとナビをセットして向かったのは
《有田陶磁の里プラザ 有田焼卸団地》というところ。

なのに、坂を車で上りながら…違うなぁ…ともう早々に気づいてしまった。
だってワタシ、あのとき徒歩しか手段がなかったはずだもん。

それでももう引き戻す時間もなく、来たことがないここに寄ってみよう。



なんとそこは、複数の店舗が軒を連ねるショッピングモールのようなところでした。



これはこれで素敵な場所
もっと早く来ていれば。
でも帰りの高速を考えると、ここにいられる時間は30分しかなく、モアイ君がに行っている間も惜しんでワタシはお店に飛び込みます


さすが有田焼

大きな壺や、社長室に飾るような大皿。
雛人形に洗面ボウルに便器まで
買うことはできないけれど、じっくり模様を眺めたい陶磁器がぎっしりと置いてあります。

そして、楽天さんで<お気に入り>に入れていた器を実際に手にすることもできました。


この4枚。
欲しいなーと思いながら単価が高くてスーパーセールまで待とうと思っていたの。

「これ、欲しいと思っていたんだぁ、どう思う?」
オットに聞いてみたら「別にいらないなぁ」との答え。

そうだね…確かに、手にしてみたらそんなに感動しないなぁ。
でも、ネットで買うより安いよ?
送料もかからないよ?
それでもいらない?

ワタシは自問自答に「いらない。」と結論を出せました
(ここで現物を見なければきっといつかポチしていたことでしょう)
実物を見ることでこれら<お気に入り>への未練が断ち切れた
それがここ《有田焼卸団地》での一番の収穫です(笑)


そうなるともう、買いたいツボにはまる物が売ってないなぁ。



それでも店舗の奥に アウトレットはこちら と
看板が掛かってたら見に行ってしまう…
掘り出し物探しは一番の楽しさだもん。

「旅館だったらなぁ」
「民宿じゃないしねぇ」
誰もいない店舗の奥で、ひとり呟く。

扇形の素敵な器や、スタッキングができそうにないお造り用のきれいな器。
眺めている分には本当に美しく、1回使ったら返せるんなら欲しいわ。
でも、しまうところがないよねぇ。

アウトレットはこんなに安いのになぁ…


2枚の豆皿をレジにお願いしながらお店の方に尋ねました。
「30年前にワタシが来たお店はどこでしょう?徒歩だったんです」

「それなら駅は"上有田"。上有田が一番駅前にお店が多いわ。おそらく"マルケイ"さんじゃないかしら?」

マルケイ…丸兄
さっきから道端に看板があったね!
そう!そこなのね?

ねぇねぇ、モ…

「もうダメ



あー
こうやってワタシの未練はまた続くのね…
今度いつ有田に来られるかもわからない年老いた身なのに…


まったくワタシの欲求は海よりも深い。
大村湾より大きいのです。

でも、それがあるからまた頑張れる。
欲がなくなったらあとは枯れるだけ。
そうやって今まで生きてきたではないか(笑)

じゃ、また次を期待して帰りましょ
いーさいーさ、帰れるさ。
博多に帰れるさ。


追記:
後ほどマルケイさんのHPを見たところ、ワタシの行ったお店ではありませんでした。
それでもいつか、上有田を散策してみたいなぁと思います。
《香蘭社》さんも行きたいし~っ

30年前の記憶がほとんどないワタシ

2017-03-06 | 福岡旅行2017
ワタシ。
30年前に実は、1人で有田を訪れているんです。
まだ陶芸もフラも習っていなかった20代のエアロビガングロOLだった頃の話だよ。

高校friendのミドリと2人で、ご主人が博多赴任になったMrs.メイちゃんのおうちを訪ねた時。
ミドリが当時話題独占中だった「吉野ケ里遺跡に行きたい」と言い、
ワタシは「有田に行きたい」と意見が割れたの。
(どちらも佐賀県。メイちゃんののある博多から電車で日帰りで出かける前提)

「じゃあ別行動にしよう
独立心の旺盛なミドリがそう提案しました。

「えぇ~1人で電車に乗るのぉ?佐賀でぇ?」
「だって、貴重な福岡旅行でさ、お互いに行きたくないところで一日を使うのはもったいないよ。
MarchはMarchの行きたいところに行かなくちゃ」

ミドリにそう諭され、博多~有田を特急電車で一人旅
メイちゃんに「19時までに帰るのよー!」と言われながら出発しました。

あの当時、ワタシは何をどこで調べたんだろう?
今みたいにネットもなく、それでもエイヤーッで有田の地へ降り立ったんだ。

いきなり知らない窯元を訪ね「お仕事しているところを見せてください」とやったわ。
旅の取材をするライターさんですか?とか聞かれながら。(確かにそう思うよね)

そしてどこかの窯元で『絵付け』もさせてもらっているの。
もうそれがどこだか思い出せない。
本当に思い出せないもんだから、モアイ君には嘘じゃないかと思われたりして



これがその時絵付けしたマグカップ。
"和"の絵心がないのは今も昔も同じだけど、この女の子は当時のワタシに実によく似ています。
見本になるイラスト集でも参考にすれば、和風の絵も描けたんだろうけど、描きたい絵がこれだったんだから仕方ない
それでも「呉須」(青い顔料のこと)の濃淡をよく使っているじゃーないの

1人黙々と窯元の人も完全に放置してくれた状況で2時間は描いていたかな。
本当に楽しくて楽しくて楽しくて…
誰に気兼ねもなく、じっくりと器と向き合う時間がとっても贅沢だったことだけ覚えています。

行きと帰りの電車も1人でも全然寂しくなくて、むしろそんな「オトナ」な自分に大満足で、
「はじめてのおつかい」を提案したミドリには深く感謝。
結局、帰宅の時間は19時を大きく回り、お宿オカミのメイちゃんには
「遅くなるなら電話をしなさい」と怒られるんだけど

でも、すごく幸せな『初・有田』だったの。
いつかまた来たい…とずーーーっと思っていたんだよ。

追記:
マグカップの裏に1991.1.14と書いてあったので本当は26年ぶりなんだわ

O-YANEの向こうはパーラダイス♪

2017-03-06 | 福岡旅行2017
波佐見町役場の方にハンドルを切り、有田へ向かう道すがら。
『西海陶器』さんなる会社を見つけました。

「やってるのぉ?」と躊躇するオットを車に置いて、古びた倉庫でまさに出荷業務を行っているフォークリフトの従業員さんに声を掛けます。
「すみませーん。お買い物ができるギャラリーはこちらにありますか?」

教えていただいたギャラリーは、倉庫から数百m先の通り沿いにありました



ほら!
ワタシってツイてる

正直建物が古びていた『西海陶器』さんにはこんな素敵なギャラリーがあるんじゃないの
(そもそも会社なんて古くたっていいんです。器がキレイなら社屋なんてどうだっていいんだ)

大屋根がかっこいいギャラリーは最近できたばかりなの?
『西海陶器』さんにセンサーが働いたワタシ、ラッキーだなぁ



アプローチの階段には陶片が埋め込まれていて、こんなところもかっこいいねぇ



左のガラス扉を入った先は作家さんの一点ものが売られているギャラリーで、ちょっと手が出ない。
さっき散財しているワタシには、万単位のプライスは見るのも目に毒です

こんな高額な物ばかりならここは立ち寄るべきお店じゃなかったかな~…と思ったところ、
右に下った階段の先はなーんとアウトレットとのこと

「この棚と、この棚と、この棚は、半額になりますよ~。あとは30%offです(20%?)」

キャーとの興奮を抑え、のちに来るカード請求書のことを落ち着いて考えながら、
有田に来たら欲しかったのはどんなお皿かを思い出します。

日常使いの小さな器はさっき『白山陶器』さんでたくさん買った。
ワタシ、古伊万里の大皿が欲しかったんだわ
(古伊万里と一口に言っても、ホントの古伊万里は江戸時代のもので、今売られているのは当時の伊万里を再現した模様入りのもの。それを古伊万里(又は古伊万里風)と呼んでいます)


もう半額の棚しか見ないっ!
見ないよ、モアイ君



そして、悩んで悩んで削って削って、
大相撲の横綱の(勝手にそう思っている)模様のようなおめでたい(勝手にそう思っている)ツートーンのお皿と、
金彩の施されている古伊万里の大皿。
5,000→2,500円とか?そんな感じで買いました。

さぁ…
もうお財布もすっからかんだわ。

目はどれだけでも器を見ている時間は楽しいけれど、そろそろホテルのチェックインも気にしなきゃいけない時間だね。
あぁ~と後ろ髪を思いきり引っ張られながら、今度こそ波佐見を後にします。

旅の二食目:長崎ならやっぱりちゃんぽん⁈

2017-03-06 | 福岡旅行2017
「さぁさぁ、もうそろそろ波佐見は終えて、有田へ行こうよ。
このペース(ワタシの)だと日が暮れちゃうよ!」

オットにお尻をたたかれて、車を有田へ向ける途中、
大きな通りの右左には、やっぱり波佐見焼の素敵なギャラリーがあるの。
さっきまでの山の中の窯元とは違い、大きな通りには大きな陶器会社さんがあり、そこにはギャラリーが併設されていて…

「あと1軒だけ!このギャラリーだけ見てもいい?白山陶器さん以外のお店も見てみたいよぉ


そのギャラリーの駐車場に車を停め、中に入ってをお借りし、
ダッと店内へ走り出すワタシの首根っこをつかみ
「わかった。見るのは構わない。でもその前に昼飯だけ食わせてくれ。」
と言うモアイ君。

そうだった。
時刻はもう2時半
確かにお腹が空いている。
でもそれより「見たい」が強くて空腹を忘れているワタシと、バッテリーが切れる前に腹ごなしだけはしておきたいオット。

実はワタシ、車を停める際ちゃーんと周囲をチェックしていたの。
「目の前にラーメン屋さんがあったのわかった?あそこにちゃんぽんの看板があったけど、ちゃんぽんでどう?ここは長崎県

すでにワタシとコミュニケーションを始めてくれていた店員さんに
「ご飯だけ食べてまた来ます!」と残し、
通りを渡ったラーメン屋さんに入ることにしました。


旅の2食目は有田だからなぁ~。
行き当たりばったりのノープランだなぁ~と思っていたところにこのラーメン屋さんです。
当たりでありますように



波佐見のいさみ(笑)
(今調べたらちゃんと食べログはできていて、平均☆4つの高評価じゃん!)

店内に入るとすごくしっかりと「豚」のにおい。
豚骨ラーメン専門店にあるあの「豚臭」がするの。

ちゃんぽんスープのベースは豚骨なんだね!(当たり前?)

2人ともオーダーは『ちゃんぽん』にしました。
1杯580円はかなりリーズナブルです。
というか、それが正しき地元価格なのかな?
東京で食べるちゃんぽんが高いだけ?
ラーメンなら450円のこちら「いさみ」さん。
それだけで良心的な素敵なお店です



お年を召したおばあちゃんが作ってくださったちゃんぽんは、コクがあって温かくて、家庭的なちゃんぽんなの。
普段リンガーハットばかり食べつけている私たち。
ひとつわかったことは、リンガーハットは味が濃い!
それがちゃんぽんのスタンダードと当たり前に慣れてしまっているけれど、こんな風に優しいちゃんぽんをいただくと、いつもいつも食べたくなってしまう。
お野菜のシャキシャキとコクのあるスープ。
ちゃんぽんが健康食のようだわ~

やばいなぁ。
こんなお店が近くに欲しい。
ちゃんぽんの太い麺、好きだー!ウマいぞー!



「自分でやります!」と立ち上がったのを制し、おばあちゃんがいれてくれたお茶の美味しいこと
セルフでお水を注いでくるお店に慣れているせいか、沁みるわぁ。

そして、お箸立てから急須まで全部がいちいちやきものなの(笑)
湯呑みも急須も模様や形が全部バラバラで、揃っているものはないわ。
でも、失礼ながら裏をひっくり返して見れば○○窯と書かれた、業務用食器じゃない器たち。

プラスチックのコップじゃない、大きなピッチャーじゃない、これこそが生活に溶け込んだやきものとの付き合い方?
こんなことにまで感動しちゃう。
完全に「やきものの町」にヤラれています、ワタシ

なんだかいちいち素敵すぎる!

波佐見焼というもの

2017-03-06 | 福岡旅行2017
一番の目的だった《白山陶器》さんを後にして、波佐見の中尾山を上方へ上ります



川沿いの欄干ですらこんな風情。
藍色の焼き物を施した手すり。
そして、古伊万里の壺が圧巻だわ。
思わず観音様にお参りするみたく、手を合わせちゃいそう(笑)



坂道の左右に広がるのはたくさんの窯元。
煙突のある景色が素敵です。
この山合いに煙がたなびいたら、たまらないだろうなぁ


さて、次に行ったのは『中尾山交流館』というところ。

ここは、時間がなくていくつもの窯元を巡れない人でも、一度にたくさんの作家さんの波佐見焼が見られるところです。(もちろん販売もしています)



こちらでお店のお姉さまにお話を伺いました。

ワタシ、正直『波佐見焼』って2年前まで知らなかったんですね。
有田焼だ、伊万里焼だってのはあまりに有名で知っていたけれど、波佐見焼は知らなかった。
波佐見焼ってなんなんですか?


こんな失礼な質問にも笑顔でその歴史を話してくれるお姉さま。

波佐見焼は江戸時代からここ波佐見町で作られていました。
でも波佐見町には駅がなくてね。(注:現在もない)
陶器を出荷する際には最寄りの「有田駅」からの鉄道を使うしかなく、
そこで対外的には『有田焼』とひとくくり(有田からの陶器ということで)にされちゃってたの。

同様に、海外(オランダとか)に出す際には「伊万里港」を使っていたでしょ。
だから世界的に有名なのは『IMARI』になっちゃうわけ。

細かく見ればその中には波佐見焼もあったのだけど、
世間的に名がとどろいたのは『有田』であり『伊万里』だったのね。

ここ数年、ネットなどの情報網の発達で、波佐見焼の認知が広がり、
また町おこしもあったりで、波佐見焼を外に周知していこうということになった。
だからあなたが波佐見焼を数年前まで知らなくってもそれは自然なこと。
地元の人じゃないんですものね。
これまで波佐見焼も有田焼の一部であり、有田焼と呼ばれてきたのよ。
同様に、海の外に出たら有田焼も伊万里焼と呼ばれてきたのよね。


ふんふん。
波佐見焼=有田焼であり、でも厳密には波佐見焼≠有田焼なんだね。
なるほど~

よく、ネットで「波佐見焼はカジュアル」みたいな文字を見ていたんですけど、
それはどういうことですか?


それはね。
佐賀の有田は「鍋島藩」というところに属していて、
長崎の波佐見は「大村藩」なの。
大村藩は鍋島藩に比べて石高(こくだか)が少なくてね、庶民的だった。
鍋島藩はお金持ちの藩だったから、そこで焼かれた陶器はブランドになり、
お隣りの波佐見焼は生活に密着した日用品の窯元が多かったのね。


どうりで、波佐見焼の器は少し単価がお安いの。
(今後はそうではないかもだけど)
庶民から生まれ、庶民の生活に密着していた波佐見焼。

なんだかそんな奥ゆかしき背景も好きだなぁ~


ワタシがこんなお話を伺っている間、オットは壁に書かれた歴史文を読み、彼は彼で登り窯についての質問をしていました。
実はモアイ君、何気に「陶芸好き」なんだよね


波佐見に限らず日本には、萩だ、備前だ、九谷だ、益子だと、土ごとの焼き物があるね。
萩焼のように特徴があればまだしも、
この先「これは有田でこれは波佐見」と見分けられるわけじゃないけれど、
それでもこんな風に一つの産地(陶土)を知ることができたのは小さな学びであり喜びだなぁ

博多から長崎~佐賀/やきものを求めて白山陶器さんへ

2017-03-06 | 福岡旅行2017
福岡旅行を決めて、観光はどこへ行こうかを夫婦で相談する中、
「ワタシ、有田へ行きたいの!」と積年の思いをオットに話しました。

有田はご存知『やきものの里』。
あの有田焼のアリタです。

ううん、もっと正直に言えば、ここ2年思いを巡らしていたのは波佐見という小さなやきものの町。

「ハサミ?」
キョトン顔になったオット。

そうだよね、聞いたこともないよね。
でも、これを見たら知ってるでしょ?

ワタシは食器棚から一枚のお皿を出しました。



2年前にたまたま東京の合羽橋で買ったこの長焼皿。
このお皿が日々どんどん好きになっていく中、裏面の《白山陶器》というところを検索するに至りました。

検索した《白山陶器》さんのウェブサイトにはワタシのツボに来るデザインの陶磁器がいっぱい。
「こんなに好みがぴったりの器やさんがあるなんて!

いくら数年前まで陶芸を学んでいたとは言え、自分の好きな「作陶家」がいるほどの勉強家だったわけじゃなく、そんなことは考えたこともなかったのだけど、このお店はもしかしたら好きかも!と思ったの。

そして《白山陶器》さんが生まれた町、波佐見…
それまで聞いたことがなかったその町の名前。
このお皿がワタシに波佐見を教えてくれるキッカケになったんだよね

いつか波佐見に行ってみたいなぁ~という漠然とした2年間の思いをこの旅で叶えてもいい?

ナビをセットして博多から向かったのは長崎県の『波佐見』という町。
九州自動車道で連れて行ってもらいます

有田町から南下すること数10分。
佐賀県の有田と県境の長崎県に波佐見はありました。



本当に便利な時代です。
《白山陶器》さんの住所をナビにセットしただけで、もうショールームに着いちゃった。



駐車場の壁すら、もうステキ
嬉しいなぁ。



閑散とした平日の波佐見町。
なのにこちらを訪れる人は数組いて、ワタシと同じような人がいるんだねー

ではお邪魔します。



店内の商品は撮影できません、と書いてあったのでカメラをしまったのだけど、その前に一枚だけ
なんと《来店特別価格》があったのですよ!

今の時代、公式ウェブサイトから商品を購入することもできるし、通販サイトにも取り扱いはあるけれど、ここで実物を手に取ることができて、それが「安い」だなんて!
もう買うしかないっしょ!と激しく興奮しました(笑)


あーこれも欲しい!
あーこれ、合羽橋で見た!
やばーいどうしよう。
好きな感じが多すぎる

「うん、いいね」
「これは、使いづらいと思うよ」

横で冷静なオットに助けられながら、楽しい美しいショールームです

これと、これと…
2人で相談しながら商品をカゴに入れ、マツコちゃんの番組に出た鳩の箸置きも買えました


この箸置きね、前から気になっていて、それでもこの放送までその存在を忘れていたんだけど、
この番組で《白山陶器》と表示されたのを見て
「あーやっぱりワタシは白山陶器さんが好きなんだ!ぜったいに行くぞ!」と再決意したんだよね。


「お会計は17,000円です」
こんなに買って17,000円

「じゃ、ちょっと待ってください
ワタシは鉄赤の長角皿2枚を取りに走りました。

何もJUST2万円にする必要もないのだけれど、せっかくのご来店価格ならやっぱり後悔のないようにあの赤いお皿も2枚買っちゃえ!
そうして気持ちよく2万円分のカードを切り、ずっしりと重い紙袋を持つのはオットの仕事。(駐車場までだしね)
それくらいたくさん買った(笑)

実は最初、博多から電車でここまで来ようかと思っていて(電車旅がしたくって)、有田の駅でレンタサイクルすれば波佐見まででも来られそうだなーとか、机上では考えていたの。
けれどそれはお買い物をするってことを考えていないね。(お天気も)
こんな重い器を自転車に積むことは絶対できないし、もし電車で来ていたらワタシ、大泣きしていたと思う(笑)
お買い物を諦められたかしら?
いや、無理だな。

あぁー、レンタカーにしてよかったよ、ホント