どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

朝霞宿舎問題

2011-10-21 22:48:08 | インポート
実はこれは厄介な問題だ。
何かがあったときに中央に駆けつけれる公務員は多い方がいい。特に判断を求められる上級者ほど近い方がいい。出来れば部下も収納出来る宿舎があればいい。
実は危機管理上わりといい考えだ。それにそって、いまの国家公務員宿舎があるのだと思う。港区とか千代田区の宿舎は間違いない。これを限定的に残して朝霞に移す計画が、ゴージャスと批判されている。
ただこれは国防視点ではいい考えではない。緊急時に1時間電車で中央までかかることはとてもいい事ではない。電車さえ破壊出来れば、国家機能の低下は確実にある。
こういった視点もある。
確かにいい場所過ぎる所に宿舎がある。これは多分国防上の問題があって、そう設計されているのだろう。ただそれは過去の話しであって、今ではそこにある理由が無い。国家の財政を考えれば移転して差額を国庫に移すべきだ。
それもそうだ。
国家公務員は優先的に東京中央部を考えられないほど廉価で、借りている。これは異常だ。
これも正しい。とはえい古いのは間違いの無い物件だ。その意味でも安い。
ただなぜ朝霞に引っ越しするのかがよくわからない。
ます国防上良い事が無い。もちろん分散化もあるのだろうが、現在の霞ヶ関の働き方からすれば良い事ではない。
正直な所、国家公務員のこの上級者には同情する。
国会がある時は確実に24時間拘束。期間は国会が終わるまで。その際も通常業務が加わっている。緊急時のために国会に近い所に住んでいるが、実際は家に帰れない。
もちろんこれと同じ状況が民業にもあるのだが、ここで一つだけ違う点がある。
公務員には被害者意識がある。
友人は銀行員で1200万の年収で、公務員の自分は700万みたいな、民間羨望意識は無い訳ではない。その上10年前まで、役所での窓口業務は危険だという事で割り増し給付があった事もあった。
官僚は安い給料でコキ使われているのは、割と間違っていない。ただ同級生の成功者と比べれば、自分の人生に疑問も持つだろう。
おまけに今では官僚の風当たりは強い。これはどこが責任を本当に取るのかよくわからなくなった3権分立がありそうだが、この風当たりをかなり前から感じている彼らは、答えを出した。
自分たちの島を作るべきで、テロすらもおきかねない状況では朝霞に移転して、公務員だけの完璧なセキュリティーを建設するべきだ。
しかも東京電力寮へのデモなどの事件もあった。戦慄するべき事件だったのだろう。
台東区などの民間マンションで十分ではないのかという、マトモな意見もあるがそれらは彼らも検討下であろう。それを止めたのは、多分彼らの安全保障の問題だ。
民間マンションで分散した官僚は、テロにあいやすい。官僚であるからこそ、上下にもかかわらずありうる。これだろう。だから国防なりなんなりを無視しての朝霞移転計画で、安全を確保したいのだろう。
ここが怒りのポイントだったら報道もよくわかるのだが、豪華な宿舎というのをどうというのは何かがおかしい。
私の意見は、そもそも官僚がその土地に宿舎がある理由を見いだせなかった事だと思う。逆に傲慢だと言われている官僚が、世論にかなり妥協している姿がある。
この問題をいじめるのは簡単だ。本質はこの優遇を受ける公務員が、どんな仕事をしているのかだ。その上でいじめるべきであって、そのための情報公開が必要だ。
こんなにがんばっているのに、どうして理解してもらえないのか。朝霞問題はなにかそういった問題を感じている。
同時に



PS
官僚が市民になれないのは古今東西、原則のようです。逆に市民的であろうとすると分け解らない事になります。公務員の積極的なボランティア活動も期待出来ますが、自発的でなければうまく行かないようです。
官僚批判は確かに正しいのですが、法批判もあるべきだと思います。


九州電力での日経BP記事

2011-10-21 20:44:59 | インポート
逆ギレして居座る“オレ様”トップの罪と醜態~調査で判明した九州電力の“意外”な事実、という記事が出ていた。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111018/223300/?P=1


この記事も面白い。九州電力のやらせメール事件を受けて社内調査の結果を解説している。この調査結果だけでも面白いのだが、誰もが感じている経営と実業の分離を感じさせてくれる。
なお日経BPをクリックすると読みたければ契約しろと言われるのだが、いいサイトだと思うのでリンクしています。
問題はここ。コメント欄


http://business.nikkeibp.co.jp/fb/putfeedback.jsp?_PARTS_ID=FB01&VIEW=Y&REF=/article/manage/20111018/223300/



ここがとてもいい具合に大人の事情を書いています。これはいい感じです。さすが日経BPです。
いちいち引用する必要を感じないほど、いい具合です。
オススメ記事です。


オリンパスは!

2011-10-21 03:12:01 | インポート
実は長い事オリンパスのカメラを愛用していた。特に一眼レフは使い倒してきたが、使いやすいカメラであった。
これに関しては異論がいっぱいあると思うが、新品から中古市場まで使い倒すと相当安くていい仕事ができるカメラだった。
そしてこれこそ異論があるだろうがレンズに関して、解像度では間違いが無かった。繊細な描写が得意だった。ただ正直な所それを使いこなせれる人がいなかったように思う。またその小型にものを作る路線が旧来のカメラファンからイマイチに思われていた。極端な例だが、倒産前の北海道新聞のカメラマンがキャノンやニコンのレンズはいいが、他社のレンズはプラスチックだ、といわれた事がある。それはあり得ませんというと、手で割れるのがおかしいという。この人は自分で確認したんでしょうか、新聞カメラマンとしてもどうかと思うのですが。
まあ最低の事例ですね。でもそれに近い発言はいくらでも聞いてきた。有名なカメラマンが使っているといえば、ああ年取ったんだね軽い方がいいからね、なんて言われたものだ。
マックユーザーでオリンパスユーザーだった私が、いかにマイナーか解ると思います。ひどい過去です。
今回の事件は、その意味でも腹が立つ。というのはオリンパスの技術は相当なレベルのものだった。ただなぜかそれがコンシューマーレベルになかなか落ちてこない不思議な会社だった。
平面非球面レンズという、バケモノ特許もある。ただ実用化がやたら遅いのだ。他社がはじめて慌てて使い始めるニュアンズが多かった。オートフォーカスにまつわるハネウエル特許事件も、技術者たちの意地に対してあっさり和解して、一番最初に莫大な特許料を払った。なんかフニャフニャしていた。
さて事件は大体次の記事。これは間違いなく不正経理だと思う。その上ブラックである。


http://news.goo.ne.jp/article/ft/business/ft-20111020-01.html



トップが腐っていたんですね。カメラでは米谷さん、レンズでは中川さんのような天才を抱えておきながら、米谷さんは取締役で止まり、中川さんは1974年に40台半ばで退社。もうこのころから腐っていたのかもしれない。
それでも一つだけ言っておきたい。トップは腐っていてもいい製品は作っていた。そして誰もが信じていないと思うが、製造・検査レベルが凄まじく厳しい製品ばかりだった。疑問があるなら、オリンパスのカメラレンズのMTFデータの検査線数を見てもらいたい。ニコンが10本/㎜のところ、オリンパスは20本/㎜を出していた。
オリンパスの今回の事件はなんなのか。一つだけはっきりしている事がある。
創業者が弁護士だという事だ。
そこから歴代の社長がどこかでこの会社を狂わせてきたのだろう。だがはじまりを考えると、あまりもの事件だ。