どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

PSYを見てしまった

2012-09-28 03:42:33 | インポート
韓国のラップシンガーのPSYのビデオクリップを見てしまった。なんつーかかんつーか、これラップ?とかダンス下手過ぎとか、思って見ているうちにジワジワ来るのですよ。何しろ本人がいかにも韓国人の細い目(すいません、地域的に日本人もかなり韓国人の血が入っているので、言えた義理ではないです)、おまけにコメディアンとしか思えない、体型。はっきり言えばデブです。
そういえば2年前だったと思うが、NHKFMの‘今日は一日三昧’シリーズで韓流アーティスト特集があった。そこから派生した1時間番組で、取り上げられていたような気がする。聞いた記憶ではパンクバンドだと思っていた。ただそれよりもとんでもないパンクがあったので、記憶がゴッチャになっている。

なんで見てしまったのかと言えば、それ以前から経済誌で話題になっていたからだ。そしてついにFinancial Timesが取り上げていたのですよ。まあオヤジだね。この感覚は。

見て驚いたのは、まず楽曲ともにチープだと言う事。これがなんで2億8000万回のPVを稼げるかだ。ただ韓国語が解らないので言っている事が全く解らない。なので判断できないのだが、2回見るうちに何となく解った。
次が、ライブ映像だったのだがもの凄い盛り上がり方だ。エルビスよりは地味な衣装のSAYだが、観客の数が凄い。これってなに、と言った感じだ。これでどうしてここまで盛り上がれるのか。
そしてRight Now見た時に、涙が出てしまった。言いたい事がとても良く解るからだ。日本がマシだだけで、それだけの話しなのだ。

日本のラップはあいかわらずかっこよさを追求している。なので社会性がイマイチない。社会的な発言もあるが、それを横においたような歌詞が多い。
もちろん日本社会における制限と言うのは、よくわかっているつもりだ。ただ韓国にも似たような制限があるように感じている。両国とも直接的な社会批判はダメなのだ。
SAYのラップのレベルは低い。だが、これは凄すぎる。韓国における自由と日本の自由は違う。その自由の中でギリギリでやっていて、エンターティーメントを保証している。
見たければこちら
一番凄いのは、解ってやっているSAYだ。とにかく凄い。
今の韓国を理解するには最高のテキストかもしれない。



PS
この記事を書いた時には、You TubeのPVが2億5千万だったが、9/29の夕方に見た時には3億PVを超えていた。本当に凄い。
ただなんというか、カンナム・スタイルの中毒性は凄い。もう似たような曲は全部カンナム・スタイルにしか聞こえなくなってしまった。おまけにこの曲のマッド・ビデオもかなり氾濫している。


さて現在4億ビューを超えてしまった。恐ろしい。
とはいえこちらのヴァージョンが毒消しがあって面白い。