どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

盛岡私的観光案内・アイーナ

2013-02-07 04:07:44 | まち歩き
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自動車免許更新のために、岩手県民情報交流センター・アイーナにいってきました。この建物ですが、バブル最絶頂期に盛岡駅操車場を再開発するという、駅西口再開発計画に入っていたものです。所が隣のマリオスが、実際に着工したらバブル崩壊。マリオスにはテナントが入らず、特に1階から3階のあたりは商業施設と位置づけていたのですが全く入らず、市民ホールを作ると設計変更したくらいに、酷かった。
おかげでアイーナは遅れに遅れて7年前に出来上がりました。バブル当初の図面に似たような建物があったのですが、かなり変わったように感じます。


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さて三ツ割トンネルから夕顔瀬橋、そして太田橋を結ぶ道路のなかで、一番狭かったこの界隈ですが、ようやく拡張出来そうです。工事が順調に進み、信号機が最新鋭の薄型LEDに変更工事が行われていました。


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たぶんなのだが、盛岡の都市計画でも、40年かかっているのではないのだろうか。この道路拡張工事。ようやく完成しそうだ。


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さてアイーナに向かうためには、東北本線を横断しなければいけません。そこでこの歩行者道を通ります。まあどうってことも無い跨線橋です。
ただこの東側はきれいなのに、なぜか渡って西側は雪がタンマリ残っています。なぜなんでしょうか。


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さて私は恐ろしい勘違いをしました。免許センターはアイーナにあるのですが、なぜかマリオスと勘違いしてマリオスに向かった所、警備員から怒られました。いや怒っていなくてお願いされました。アイーナに用のある方だけなのでと。駐輪場はあそこにありますからと言われましたが、実は以前駐輪場があると聞いていたのだが発見出来なかったといういきさつがある。
なんであそこが解らなかったのかは不明だが、説明を聞いて向かう。
なお警備員の態度がとてもよかったと、添えさせて頂きます。


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ここがその駐輪場。なぜ解らなかったかと言えば建物に付随していないから。そうマリオスには駐輪場が無いのです。以前はマリオスの前に駐輪場があったのですが、そこは駐車場になって、こちらに移った訳です。

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シカーシ、以前は無料だったのに今は有料です!おまけになんかハイテクで駐輪場の車輪止めに自転車をおくと、自転車かバイクかをタイヤの太さで判断するようで、マウンテンバイクを原動機付自転車と間違って判断するスグレもののようです。おかげさまで人気の無さ超スポットです。なお24時間で100円。
駅の近くにある地下駐輪場は、管理人もいるし屋根も壁もあるから100円は理解出来ます。ただ営業時間が24時間ではないのが痛い所ですが、無人で誤動作をするのに100円は無いだろう。
オマケにアイーナやマリオスまで80メーター歩かせて、その路面は凍結しているのだからたまりません。


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さて頭に来たので、マリオス最大の弱点を暴露しましょう。このシャッター、なんでしょうか。
実はマリオス市民ホール・大ホール搬入口なのですが、実は舞台袖と直結しています。シャッターがあけば舞台が見えるほどです。まあ急遽設計変更したためにとんでもない事になっています。もちろん内側に大きなドアなんかあるのでしょうが(確認したらなさそうだ)、まあ防音には限界がある。防音シャッターでも限界は限界。
なのでここで爆竹なんか盛大にならしたら、まあ大変な事になるのでしょうね。今の所夜の人通りが少ないから問題になっていないだけで、コンサート中にここで人身事故なんか起きた日には、音が漏れてくるのでしょう。

そのうち確認に行くか。コンサートをしている最中に音が漏れているかどうか。


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さて、駐輪代を払わなくてよかったという衝撃を残しつつ免許更新にゆきます。
久しぶりにやらかしました。なにって、一日何百人と免許更新があるのに、なんと今回顔見知りを含めて5人とあうはめに。なぜかもの凄く気まずい気分です。
いやペーパードライバーだから、優良者になるのですから気まずい事は無いのですが、何か知り合いにあいたくないというのはあります。


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さてアイーナですが、県立図書館を中心に様々な文化的な施設が入っています。基本的には巨大な公民館です。会議室等充実しています。マリオスのホールとあわせてコンベンション等開けられる内容になっています。
ただイマイチ周辺が開発されていないので、オイシイ所が周囲に無いのが残念な所です。地価が高いですし、新築ばっかりですからしょうがありません。


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さて中はなにか盛岡らしくありません。なにって?盛岡は質実剛健すぎる建物ばかりなのですが、ここだけはなんかムダの嵐です。イタリアの建築家のレンゾ・ピアノのパクリでしょうか。関空ほど徹底はされていませんが、よく出来ています。


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気になる構造は、トラスとテンションで支えられています。もの凄く良く出来ています。
ただシーリングがどの程度持つのか、気になります。ガラスの交換があったりすれば、凄い事になりそうです。
たぶん構造計算をし直す必要があるのではないのか?

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さて文化施設なのでいろいろ芸術作品があります。奈良美智の作品です。もりおかわんこだったか。彼の作品としてはイマイチとかんじています。


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盛岡ゆかりの作家、舟越保武の息子、と言うのは失礼かもしれない。父を超えた存在でもある舟越桂の作品。奥に見えるのは平田五郎の作品。
とはいえこの作品、木彫だから湿度変化に弱いはずなのだ。これをここでいいのかと思っていたら、割れて来た。やばいなと思っていたら、なぜか治っている。これもまた不思議。

他にもすばらしい作品があります。アイーナのページはここから見られます。


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さてどんどん上に上ってゆきます。


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右下の教室っぽいのが県立図書館の机です。
本当にがらんどうな建物です。実はこういった建築物は盛岡ではほとんどありません。ある事はあるのですがとても小規模です。この点でアイーナーはいい建物です。


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ただ高所恐怖症の人にはたまらない建物でもあります。

この建物が出来てから一番変わったのは、高校生の動きでしょうか。以前はマリオスで寄り添っていたカップルがこちらに移動しています。図書館もありますから、なかなかいい施設です。以前だったらそのままHしようかという環境でしたが、こちらはありません。とりあえず勉強しなければいけません。

なおH情報ですが、マリオスは結構あった。


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下のガラスはテンションを使っていますが、上のガラスはフレームで押さえる構造のようです。下のガラスは壁と同じ強度になっている、と言う事でしょうか。


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8階程度の建物なのですが、下を見るとやっぱり怖いです。図書館天井のガラスがまた怖いです。

でも何か見られていると言うのは、勉強がはかどりそうな気もします。


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8階からアイーナの裏側を見ます。まだ何にもありません。ここに県庁が出来るのがベストなのですが、なかなか難しいようです。


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アイーナですが、会議室充実です。おまけにかっこいい会議室です。
ウワ、知ってしまった。アイーナにも400人収容の多目的ホールがあった。料金は、安くはない。会議室は穏当な値段だと思う。
とりあえず、盛岡はコンベンション誘致にがんばんなきゃいけませんね。こんだけ施設あるのにどうするんだよ。

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アイーナの欠点があるとすれば、たぶんなのだが、やっぱり質実剛健なのですよ。どこかなにかが真面目なのです。
それでいながら、アイーナと言う名前が駄洒落だと言う所が何かおかしいのです。

とりあえず料金下げましょう。


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YouTube: 盛岡アイーナ・エレベーターからの眺め



エレベーターからの眺めは、とても面白いです。映画みたいです。


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ポストモダンにおける近代の表現だよな。でもそういった生々しい感じが、建物なのかと思う。


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駅西口開発は、今の所こんな具合。


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駅表は今はこんな具合。
コンパクトシティに舵を切ったようですが、あまりにも遅すぎたように感じます。

とりあえず、アイーナに行けば盛岡にいる気分になりそうでならなくて、それでいても盛岡なのかもしれないんだけど、やっぱり少しはらしくない所で、なんというか微妙にゆったり出来る建物です。

あと無いんで、こんな建物。賛否両論ですが、私は好きです。


オマケ

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隣のマリオス市民ホールの小ホールのパイプオルガン。
市民ホールは音楽専用と言う事になっていますが、この小ホールは舞台裏の通路が無い事でも知られています。普通コンベンションホール以外では絶対あるものなのですがなぜか無い。まず理由は、マリオスの当初計画に無かったホールだからだ。なので設計が中途半端になった。この小ホールのロビーはたぶんどこのホールより寂しい。地下に降りる吹き抜けの、階段の装飾も天井の飾りも素っ気なさ過ぎて音楽を聞きに行く場所ではなく、無機質な匂いをいつも発している。
大ホールの添え物程度にしか考えていないと思う。大ホールを作る時に必要な地下施設を作るために、余ったスペースを使いました、と言うものだろう。

そういったホールなので何か目玉が欲しくて作っちゃったのがこのパイプオルガン。このせいで舞台裏通路が造れなかったと言う事になった。ところがこのパイプオルガン、制作者が現場で作らないといけないと言う主義らしくて、盛岡で1年がかりで作ったが、それから修理が延々に続いて整備のため使えない日が続いた。
おまけにパイプオルガンの協会みたいなのがあって、その会員以外は引いちゃだめな楽器になっていた。素人が引く場合は会員立ち会いの元で、となった。

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バブルのときの計画だからしょうがないと言えばしょうがない。だけどこれは酷すぎた。
市民講座やこういったコンサートは行われているが、必要かどうかとなれば全く疑われる楽器ではある。バロックオルガンではなく、モダンオルガンで良かったんじゃないのかと単純に思う。
おまけにこのオルガン選定委員会と楽器屋がグルだったとも言われている。手前のピアノもその楽器屋が納品している。盛岡市は余計な金を払った可能性がある。

ただこの小ホールだが、ムチャ安なのだ。私的に使うなら、平日で終日2万8千円。楽屋も一部屋だったら一番高くて6200円。特にピアノレンタル代が核安。このパイプオルガンの背景と、スタンウエイ・ベーゼンドルファー・ヤマハのコンサートグランを選べれる。3台借りても2万円。なおパイプオルガン代2万円。他には照明代とかPAコンソール使用代金とかも入ってくる。
たぶんピアノ愛好者が10人いれば一人1万で一日中遊ぶ事が可能だ。この値段がどうかは個人の判断だが、スーパーカーをレンタルすると思えば、超格安だろう。

なお調律師を入れるかどうかは、個人の判断だ。基本はいらないだろう。ムチャな使い方をしなければいいだけで、そもそもホールが定期的にメンテするのが当然だからだ。もしも入れたいなら、終わった後に入れればいい。

ということで、盛岡最大の核安物件です。はっきりいって5万でスタンウエイ・ベーゼンドルファー・ヤマハのひきくらべが出来るのはとんでもない事です。もちろん調律師抜きですが。
孫の演奏を聞きたい方、ホームコンサート等あり得ない破格値で出ています。レンタカーだと一日5万で借りられる車はたいしたことが無い。ここには最高級しか無い。
これに触れると言うだけでも意義のある出費と思います。

まあ高いちゃ高いな。