なぜか6時に目が覚めました。夕べは9センチ雪が降りましたから除雪します。
まあ浅見教授の最終講義を聞く予定もありますから、早い所方付けてた方がいいです。
まあ本当に重い雪です。やっぱり圧雪が無いと楽ですね。
近所のおじいさんがて手伝いに来てくれました。
とはいってもポイント違うんだよなー。ポイントとしては轍のあたりは効率が悪いので、実は後にやる。真ん中が柔らかくてくだけやすいので、真ん中を優先する。歩行者のための除雪なので、車は2の次。出来る限り路面を出すようにして、地熱で雪が溶けてゆくようにしむける。T路路や十字路は左折・右折の車の雪の持ち込みが大きいので、丁寧にやる。凍結しやすい場所も決まっているので、そこも丁寧にかける。ポイントはこんな具合。
あとやっぱり力が無いので、見ていて申し訳なくなります。やはり機械に振り回されるのと、圧雪のゴリゴリなんかに当たって機械が右往左往すると、かなり辛そうです。身長も150センチ程度ですし体重もありませんから、仕方が無いのですが。
いったん上田通りに出なければ行けません。変な親父が通るなと言う区間があるからです。
実は危険なんで上田通りには出たくないのですが、しかたがありません。
とは言っても朝のラッシュって困難だと、改めて思いました。
例の小道ですが、なぜここがきれいなのか今日解りました。確かにきれいにしているお宅も多いですし、土日はほぼ全員雪かきをしているのですが、歩行者の数が違う。小学生・中学生がわんさか通ってかなりの圧雪になるからいつもきれいなのです。あとこの細さでなぜかきっちり日が当たるんですよ。これも影響しています。
今日の雪は黄砂まじりの様で、すこし黄色くなっています。結局2往復除雪しました。
さて浅見教授の最終講義ですが、さすが剣道8段神の領域の人です。
頭から凄まじい事をおっしゃいます。「小学校から剣道を始めなくても8段になれる」のだそうです。
そもそもなぜスキーの正指導員の資格を持っているかが不思議。しかもスキーはじめて5年目で取得。上段で勝って当たり前だから中段に構えを変えた。小手先ではいけないと、出ばな面だけで稽古を17年続けた。47歳で8段昇段試験でそれだけではだめだと気がついて、師匠を求めた。病歴は、十二指腸潰瘍・甲状腺機能異常・前立腺ガン(再発あり)ともの凄い。それでも稽古を続けている。むしろガンになってから一期一会で稽古に望み、それがガン再発から7ヶ月後の8段の段位に繋がったという。なお再発から12年4ヶ月が過ぎているが、毎日激しく稽古している。これは間違いが無い。
なお以前甲状腺ガンと書いていましたが、改めさせて頂きます。
イタリアでも毎年指導している。それでも元気。
さて講義の眼目は、授業では伝える技術が重要で、上達が自覚出来るシステムが大切。そのために勝ち負けではないそもそも剣道では、本当の強さと競技の強さは違うものだ。続ける事が強さであり、100歳でも毎日稽古をしている人が一番強いのである。
「しゅぎょう」は、稽古とどう取り組んでゆくのかの姿勢になる。稽古とは、いにしえを考える事であり、先人の工夫・修練を追体験し、その境地に達するために行う物だ。修業は、自分の力量アップのために稽古を行う物だが、深い内省が必要。修行は、何かを得るために稽古をするのではなく、生き方の実践(いにしえに学ぶ)であり私欲を捨てて自己に打ち勝つ生き方である。このため私欲を捨てて稽古に取り組む必要があり、その正しい心の現れとして、「礼法」を重視している。
最後の言葉が凄まじい。ドイツ人のネルケ無方著「ただ坐るー生きる自信がわく一日15分坐禅ー」公文書新書から引用していますが、坐禅を剣道と読み替えています。一部省略して書き写します。
「剣道をして何になりますか?」
実は答えは簡単、「なににもならない」です。「なんのためにもならない」からこそ剣道がいいのです。人の一生も、結局、何かになるような物でもありません。しかし、この「なににもならない」一生を。「ただ生きる」事が重要なのです。
なににもならない、この一生をただ生き抜くと言うキモガス割っていなければ、清の無い生き方・中途半端な生き方になってしまいます。
あなたはそもそも、なぜ剣道をしようと思ったのでしょうか?何か特別な目的を得るため?新しい「自分」を見つけるため?心を磨くため?燃しそうであれば、それは剣道と何も関係もない精神修練になります。なにかに集中しよう、何かを得よう、何かになろうと言うあなたは、自分の周りに高い壁を作ってしまいます。
剣道をそうゆう風に利用しないで、剣道をそのまま受け入れる事をおすすめします。
講演を聞き終わってから、もう一度融雪をどかすために除雪機を出しました。見るに見かねて、通るなと言われた所も通りました。予想通りこちらが通るから意地になって雪かきをしているだけで、こちらがやらないとほとんどやらなくなる。あきれますね。
まあ明日からはやるようになるでしょう。車に乗っている彼とすれ違いましたが、ムチャクチャ怒っていましたから。どうも近所のトラブルメーカーのようです。
もう一軒家の周りはやらなくていいとおっしゃる方がいるのですが、道路の真ん中から圧雪がここまで違う状態になってしまいました。10センチ以上はありそうです。
浅見教授のすばらしい講演が台無しになるオチでした。