昨日はよ市で、葛巻の産直から「さかり菜」という山菜を買った。どうもトゲの少ないアザミのようだ。確かに食べてみると他のキク科の山菜のような苦さがあるが、爽やかな感じと甘さがあってとても美味しかった。
今は山菜がピークの時期だ。葉わさびもいっぱい買ったが、花が開いておりもう季節は終わりのようだ。
今日も桜の撮影だ。もうテーマは決まっている。散る桜を撮るのだ。だから気温が少し高くなっていないといけない。家庭菜園に苦土石灰をまいて少し混和した。雑草を取ったりイチゴの苗を庭のかたすみに植えたり、少しのんびりして過ごした。
桜の撮影は、一箇所でじっと待って撮影するのが望ましいが、仕事だと生産性が悪すぎる。むしろ撮影ポイントをいっぱい持っていて、時間差で組み立てて効率よく撮影する。散る桜だとポイントごとの桜の気の状態は分かっているので、効率よく組み立てられる。だが、風が弱くなったり、特に日曜だと他のカメラマンが陣取っていたり子供が遊んで離れなかったりして、なかなかうまくいかない。待ちの時間が多くなる。その点今日はクリア出来たと思う。
ミズキの若芽とソメイヨシノのピンクのバランスが綺麗だ。今年はミズキが早いのでこういった写真が撮れる。桜は中心が赤くなり始めると散る時期だ。ボカすとその赤がボケるので花のピンクが濃く見えるようになる。
花桃が咲いていた。
予想以上の花吹雪になった。花びらが顔にぶつかって痛いくらいだった。
梨の花がさいた。りんごはゴールデンウイークの初めに咲きそうだ。
八重桜よりやや早めに咲くオオシマザクラとヤマザクラが同時に咲いていた。早咲きのはずのオオヤマザクラが咲いていてソメイヨシノが一斉に散り始めた。変な年だ。
今日は少し変わったコーヒー豆をもらった。最近鳴り物入りで登場したコロンビアの農園のものだ。かなりの高地産だという。もともといい農園だったらしいが、スペシャリティコーヒーの潮流に乗って、えらく変わったことをしているらしい。有機農法のようだが、アンウオッシュ、収穫した豆の果肉を外さずにそのまま乾燥させる方法だ。主にブラジルとエチオピアで行われる乾燥法だ。コロンビアのような水が豊富な地域だと果肉を取って水洗いしたものを乾燥させるのが一般的だ。水を使うことで完熟したものと未熟なものとを比重選別できておまけに綺麗に仕上がる。エチオピアの場合は伝統的な方法で、果肉をつけたまま乾燥させたものを食べるのか煮出すかして用いることもあってそうなのだろう。ブラジルの高地は水が少なすぎてウオッシュできない。なのでアンウオッシュになるのだが、ものすごく乾燥しているのであっという間に乾くようだ。
コロンビアでなぜアンウオッシュにするのかといえば、特色を出すためだ。その特色がないとスペシャリティコーヒーとして高値で流通できないわけで、そういった試みなのだとはよく分かる。ただそのスペシャリティーコーヒーを好む人たちの間で、フルーティーな香りとかスパイシーな香りとか、そういったのを好むフシがある。そういった層に向けて作ると確かに珍奇なので高く売れるようだ。そしてそういった層は加工度の低い素材の味わいを重視するので、浅煎りを好む。つまりはブルーボトル系のコーヒーの味なのだ。だがそれにしても珍奇な味だった。
コーヒーのチェリービーンは、乾燥がえらく早いと話は別なのだが、湿度が高い地方だと果肉が発酵し始める。それでも乾燥が早いとまだ問題は少なくなる。エチオピア産は歴史的な経緯があるのと、果肉の匂いと発酵の匂いが少ないものも世の中にはあるわけで、エチオピア・モカの特徴として許されてる。
コロンビアでやっちゃった感のある豆だが、今まで飲んだコーヒーのどの系列にも並ばない味だった。つまりコーヒーではないのだ。別な飲料だ。腐敗臭がスパイシーに、果肉臭・発酵臭がフルーティーと言えばそうだ。浅煎りのウッディーなニュアンスがもっさりした感じを醸し出す。ほんの少しカビ臭すらする。コロンビアの焙煎だけあって、イマイチ鮮度も悪い。
真面目に思いますが、農園の弱みにつけ込んでこんな製品作らせた奴がいるというのが、一番許せない。それを扱う商社も許せない。聞けばスマトラ島のアンウオシュもあるという。世界でも最高の高温多湿、高降水量地帯のアンウオッシュだと?最低の商品をさも高級に言い募って売る奴がいるというわけだ。
こいつを喜んで飲んでいる人がいるというのは、世界は広いなと。大きいなと。
八重桜が咲き始めました。岩手医科大の旧教養部校舎の八重桜は、満開です。
やっぱりフツーが一番ですが、この高松丸の「日本的」フツーというのもたまりませんな。コーヒーの「世界的」新潮流というのもたまらんですがね。
ハクモクレンとレンギョウとウメが同時に咲いていました。
多分春は一気に終わるのだろうね。