きょうは一日雨が降ったりだった。一日で合計7ミリの雨だったがそれは強い雨の合計で、ほとんどレーダーにも映らないような細かい雨が、薄く降り続いていた。買い物程度に出かけるのはいいのだが、どこかに出かける気力も起きなかった。
おかげでデーター整理が順調に終わった。
トルコのクーデターはびっくらこいた。NATO加盟の国だぞ。確かにエルドリアン大統領は首相時代と違って、強権的で憲法まで改正して大統領の権限を大幅に強化しようとしている。それでいてシリアの石油を密輸して大儲けをしていたりあまりいい感じではない。流石にEUは加盟を遅らせることにした。だがアメリカが苦虫を潰しながら、シブシブ付き合っている。ただそれにしてもイスラム主義にいきなり傾いたり、世俗主義にいきなり戻ったり。シリアではクルド人を弾圧したり、ロシアに喧嘩を売って、最近譲歩して和解した。そんなムチャクチャな人と付き合うのは大変だ。どう考えてもアメリかにとっては人権侵害の恐るべき国なのだ。
一瞬アメリカ陰謀説が出たようだが、アメリカが否定、すぐに収まった。アメリカ亡命中の宗教指導者ギュレン氏の関与が疑われ、今アメリカと交渉中という。とはいえギュレン氏も関与を否定。ただ軍が政権移行を宣言した「平和機構」とギュレン氏の関係が深いことから関与は否定できない。基本的にイスラム主義より世俗守護の政権を支持するのがアメリカだから、ギュレン氏をどこまでアメリカが支援できるのかどうか。その上現状をこれ以上不安定にさせることをアメリカが望むとは思えない。
ただこのクーデター、かなり高度なものだったように思える。放送局の制圧、航空機の使用、ツイッターやフェイスブックの一時的な遮断までしたようだ。これに対してエルドリアン大統領はCNNトルコから放送し、国民にメールを送ったとされる。エルドリアン大統領の対応は素早く見事だったとしか言いようがないが、全軍のほとんどの一部が動いて行われたクーデターだ。
まあ私ごときが考えても仕方がないのだが、トルコが今後かなり迷走して行くのは間違いない。事実上の独裁者エルドリアン大統領は、その茨の道に耐えられるのかどうか。今時点でも相当苦しくて支離滅裂だったのに、今後どうなるのか。
多分何か恐ろしいことをしでかしそうでもある。