忙しかった
去年の今頃を振り返るという機能が、このブログサイトにあるのだが、間違ってこの機能を作動させてしまった。結果タイトル&タイトル状態なのだが、まあいいや。どちらも同じだ。
今日はほとんど休みだったので寝坊する予定で、寝坊した。久しぶりで気分がいいが、少し寝坊しすぎた。少しの仕事しかない。段取りをつけるというのが面倒なだけで、大したことがない。だが時間が少し少ない。
今日は昨日から仕込んでいた「うおせんべい」を作るのだ。実際は大したことではない。だが最近流行中のチーズパン作成と、お風呂に入ることと3つ重なっている。チーズパンは機械で半分以上すませるので大したことはない。レシピを出しておこうか。
強力粉350g、たまごM5個、ダイソーのドライトマト160g、カマンベール入りチーズ80g、チェダーチーズ入りチーズ80g、砂糖15g、ドライイースト3g、乾燥パセリ2.5g、塩2g。
1)卵と強力粉・塩・砂糖、乾燥パセリと、を5ミリ角に切ったカマンベール入りチーズをホームベーカリーに入れて練る。2度練りをする。ドライイーストは別発酵させて生地に混ぜる。2)粗く刻んだドライトマトと1センチ角に切ったチェダーチーズ入りチーズを混ぜ込んで1次発酵する。3)型に入れて2次発酵させる。4)180度30分オーブンで焼く。5)冷めてから型から外し、ひっくり返して150度30分オーブンで焼く。
うおせんべいは身を使ったものだ。骨ではない。刺身に使える身を使うものだ。骨を使うものではない。基本レシピは
1)魚の切り身、骨を抜いたものを用意する。塩はしない。要は刺身だ。2)片栗粉にまぶして麺棒でゆっくりと伸ばす。力任せに一気に行こうとしないのがコツ。伸ばしてこなにまぶしてで行く。3)油でカラっとあげる。低温と高温の二度揚げが無難だろう。4)塩をかけて冷却する。
緊張したのは、まずこの段取りだ。パンはどうとでもなる。ただ揚げ物があるわけだ。そして風呂に入らなければいけない。近い風呂と台所でいかに段取りをつけるのか。揚げてから風呂に入るのがベストだ。
そしてうおせんべいは白身魚がいい。青魚も美味しいが、少し違った。残念ながらキスやサヨリは手に入らなかった。その上油で揚げる都合上、油の少ない魚は揚げ油の影響が強すぎるので却下。油ののった安定した魚といえば、養殖のタイだ。緊張というのはもうこの辺からある。高いのだ。
これを潰して揚げるという行為がおかしい。刺身でいいだろう。そんな素材だ。それを前の日に昆布締めにした。絶対失敗しない方向でしか考えられなくなっていた。
問題は片栗粉を使うかどうかだ。こなは様々検討したが餅粉を使う。ザラっとした感覚が欲しい。それだけで価格を3倍に跳ね上げる。まあ残りはパンに混ぜればいいから価格差は目をつぶろう。パンに片栗粉は入れたくない。
揚げ油は検討するまでもなく、米油とごま油の混合だ。比率は4対1にした。養殖物のタイであるなら妥当だろう。魚と油の匂いを考えてブレンドする。油の匂いをどうするのか、米油なんて贅沢していいのかそういった問題はある。
揚げている最中の問題もあるが、それ以上に大きいのは作業が終わって乾燥させている間にお風呂に入らなければいけないということだ。油がしっかり始末されていなければいけないし、時間も少ない。この段取りを徹底してやった。ものすごく緊張した一日だった。
日本酒「獺祭」を飲むのだ。しかもよくわからない「規格外山田錦」を77%磨いたものだ。値段はわからない。ただ「獺祭」はひどく高い酒ではない。だが入手困難すぎて適当には飲めない酒になっている。それを手にいれた人から飲もうと言われて、準備していただけなのだ。
真面目に規格外の日本酒「獺祭」には何を当てにしていいのかわからなくなる。一度しか飲んだことのない「獺祭」の味から何かどうかと悩んでうおせんべいになったのだが、なんとかなった。強いて言えば、揚げ油にわずかに山椒やミョウガの香りをつけるべきだったかもしれない。
日本酒というのは、とても複雑な酒だ。だから大体の食べ物に会う。でも「獺祭」の極北ぶりにはやっぱり驚く。
「獺祭」は一日潰す必要のある酒だ。そうとしか言いようがない。わかっていてそうしたが、やっぱりすごい。
酒は酔っぱらうだけにあるものではない。
緊張した。本当に緊張したよ。酔っぱらうために大切なことを実感したよ。