仕事の合間を縫って、ゆぴあすに泳ぎにゆく。いつのまにかなのだがゆぴあすまで自転車で30分で着くようになった。バスより早い。走っているスピードはバスより遅いのだが、バス停の都合でそうなる。ただ以前は50分以上かかったのが30分だ。信号の数も問題だろう。総合プールまでは早ければ25分だが、信号が比較的多いので意外と時間がかかる。
ただ泳ぎには影響する。自転車で疲れているというのもあるが、帰り道に一箇所きつい登りがあるので、それでどうしても体力温存を考えてしまう。総合プールまでは陸橋と太田橋がきついだけでほとんど平らだ。そのせいかキツイ方向になる。だがゆぴあすでは少しだけ緩くなる。
ただそれでも少しは頑張った。
北松園では、オオヤマザクラの紅葉が見頃だった。
ヌルデの紅葉も良かった。ただ今年は木が少し全て弱っているような気がしている。それは、松園だけでなく至る所で見られる。かなり気になるところだ。
コンゴ人のデニ・ムクウェゲ医師がノーベル平和賞を取ったのだが、コンゴ東北部の壮絶な状況がわかってきた。ニューズウイークの記事なのだが、以前性的テロリスムというのでわずかに書いたことがあったが、凄まじいレベルで起きているようだ。まず一番重要なのは性的テロリズムは、心理的に家族を無力化することにある。男を壊すために女を犯すのだ。女子供を守れなかった男は、無力感で従順な労働者になる。さらに暴力で従順にさせる。ただそれは一つの家族ではなく、一つの町単位で行われる。金やタンタル鉱山で働かせる労働力の確保のために行われるのだ。性器を破壊される女性もいる。集団レイプを家族に見せつけて、子供を産ませる場合もある。まだいい。赤子を犯すというのもあるようだ。
ただ、その構造が複雑だ。その土地の利権はどうなっているのかだ。引用しよう。
「コンゴ東部の紛争について簡単に説明しよう。1990年代後半以降、コンゴ東部にはADFのような外国反政府勢力、国内の反政府勢力や民兵を含む、少なくとも40の武装勢力が相互に、またコンゴ軍やルワンダ軍と戦闘しているため、紛争が20年間続いていると言われている。コンゴ軍は治安回復のために、それらの反政府勢力に対して掃討作戦(敵を排除するための軍事活動)を行ってきた」
ただ、ここには凄まじい問題がある。
「第1に、1920年代以降、ルワンダ人(多数派フツと少数派ツチ)が移民や難民としてコンゴ東部に半強制的に移動したために、コンゴ東部にはルワンダ系住民が多く、コンゴの国籍を取得したことだ。ルワンダ人の中でも特にツチが1960年代以降、コンゴの政治と経済に影響を及ぼし、それが現在でも続いている。」
「第2に、コンゴは一応独立した国家であるが、1997年以降、政治・軍事組織がルワンダの直接的な影響の下に置かれていることだ。コンゴ国家の主要なアクターはルワンダ人であると信じられ、その代表的なアクターがジョセフ・カビラ現大統領である。そのため、コンゴ政府は1998~2000年を除いて、2001年以降、ルワンダ政府の代行としてコンゴ東部に占領してきた「コンゴ」反政府勢力を非難したことがない。」
「第3に、コンゴの大戦以降の2002年に、ルワンダ軍を含むすべての外国軍がコンゴの領土から即時撤退が要求されたにもかかわらず、ルワンダ軍は完全に撤退しなかったことだ。それどころか、PKOによる平和構築の名の下で実施されたコンゴ軍の「軍統合」の際に、ルワンダ軍(「コンゴ」反政府勢力がその代理)とルワンダ反政府勢力はコンゴ軍に「潜入」(infiltrate)したのである。そのルワンダ軍・諜報機関の幹部は、コンゴの国籍をこっそりと取得した。」
ここに、さらにわけわからないことがある。
「一般的に言われているのは、この殺戮の加害者は、1995年以降コンゴ北東部にいる、ウガンダのイスラミスト系反政府勢力(ADF)であることだ。しかしある調査によると、市民を守るはずのコンゴ軍が逆に攻撃し、しかも市民一人を殺害すると250米ドル(約25,000円)の報酬がもらえると言われている。」
つまり、ここでは変なことしか起きていないのだ。
「同様に、ルワンダ軍とルワンダの反政府勢力も政治的に敵対関係にあると認識されているが、同様に経済的に協力し合っている」
ルワンダで起きていることは、コンゴでも起きている。
「世界最大級のPKOである国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)はコンゴ軍だけでなく、反政府勢力との「協力」を通して、「紛争」の長期化に加担している。例えば、インド軍のPKO要員はルワンダ反政府勢力(FDLR)を武装解除せず、国連の食糧配給をその反政府勢力に金(ゴールド)と引き換えに横流しをしていることが報道された」
つまり全てが繋がっているのだ。この紛争は全て利権のためにある。しかもPKOまで利用してカモフラージュをしている悪質なものだと言える。
「逆にツチもフツを殺戮したことが国連のグソーニー報告書やルワンダ軍の離脱者の証言によって明らかになっている。これが真実であれば、ルワンダの「ジェノサイド」は「ダブル・ジェノサイド」、あるいは内戦と呼ばれるべきだ。」
ルワンダのことだが、従来フツ族が行なったと言われるジェノサイドは確かに内戦だ。だが
「実はルワンダとコンゴ東部における紛争の実態は、1990年代後半以降、国連調査団、国連専門家グループやフランスの判事らによって何度も公表されてきたが、その紛争中に犯された重大な罪について米国とイギリスが主導している安保理では議論されることはこれまで一度もない。」
かなりいびつな状況にある。いや、紛争地域物質の最大の問題なのかもしれない。
「以上からわかるように、コンゴ東部は単なる紛争地や無政府状態だけではなく、ルワンダとコンゴ東部で犯された「ダブル・ジェノサイド」の責任者とされるルワンダ軍によって偽装占領されている。その上、コンゴ軍もPKOも頼りにならない。そのような状況で医療とアドボカシー活動を継続していることを考えると、ムクウェゲ医師の勇気、苦労と偉大さが理解できるだろう。」
タンタルのリサイクルは進んでいると思うが、でも我が家のプリアンプは自作なので、タンタルコンデンサーが中国製だと言うのは分かっていまして、えらく悩ましいことです。
徹底して組織的に行われている最悪、それが国家レベルという最悪さが、いや国家を横断してしまったのが最悪だ。
ただここに見えるのは、奴隷貿易の名残のようなものだ。あの当時もそうしたのだろう。ただ西欧は反省はしていない。
カイツブリがいた。4羽まで確認できた。渡って来たものか、今年生まれた子なのかはわからないけど、いてくれて嬉しい。