午前中は天気が良かった。これが崩れるというのがイマイチ信じられない。だが夕方からこれを書いている現在まで27ミリの雨が降った。久しぶりの雨だが、なぜか嬉しくない。
フィリピンのドゥテルテ大統領が来日する。その前の訪中でこれまた言いたい放題だった。特に「中比経済貿易提携フォーラム」での発言はどうしようか。
「オレが本当に理解不能なのは、腐敗が出てきたって、アメリカの奴らは、まだそこにカネをつぎ込もうとするのだ。だからフィリピン人は、アメリカ人のカネを、争って掴もうとする。だがそういうカネに限って生かされない。実際、アメリカ人が提供する高利貸しの資金は、役に立ったためしがない。(中略)
インド大使は、今日ここに来てないだろうな。インド人はどこへでも行って高利貸しをやる。フィリピンが経済的苦境に陥っていようがお構いなしだ。奴らはカネは貸してくれる。だがその代わり、奴らが指定するものを買わなきゃいけない。インドの冷蔵庫とかだ。そうでないとカネを貸してくれない。だから条件付きなのだ。利率も高くて、元金の倍も取ることさえある。
そんなことが、ずっと続いてきた。そしてフィリピン国内のどの政党も、これまで真の解決には至らなかった。
オレは家を2軒持っている。一軒目の家は他人に貸している。だから家賃収入が入って悠々自適だ。だが帰る家もない人々の生活は、凄惨を極めているのだ。
日本が、フィリピンを助けてくれるという。中国もそうだ。日本は鉄道をよくしてくれるという。あと韓国もそうだ。でもわれわれが一番望むのは、中国からの借款だ。なぜなら中国は時に長期借款にしてくれるし、後になって「両国の友誼に鑑みて」借金をチャラにしてくれたりする。
だが日本と韓国の場合は、そうはいかない。だから中国からの資金援助があれば、もう十分だ。そしてわれわれがさらに嬉しいのは、あなたたち中国人は、誠意に満ちていることだ。
中国は元来、他国を侵害したりしない。侮辱することもない。これはオレにとって大変重要なことだ。オレの母親の父は中国人だ。だからオレは中国人の流儀は分かっている。友人として、中国はいつでも快く助けてくれる。われわれの友誼は源遠流長なのだ。オレは自分のルーツによって、そのようによく理解している。」
ウーン、訪日前にこんなこと言っていて南シナ海の問題とかで日本の協力を要請するとかなんかなあ。アメリカへの恨みつらみはよくわかるが、中国に対する認識はリップサービスにしても甘すぎる。韓国の朴槿恵大統領の陥った状況を考えれば、言いすぎなような気がする。もう中国人の間では、小話ができていると書いている。
習近平主席:「さあ、声を上げて言いたまえ。『南シナ海は中国のものだ』と。これを言ったら、一字あたり1億元を差し上げよう」
ドゥテルテ大統領:「はい、言います。『南シナ海は古代から現在に至るまで一貫して中華人民共和国の神聖にして犯すべからざる不可分で固有の領土なのであります!』
そう中国はドゥテルテ大統領を見限っているのだ。
ただ中国の支援の中で麻薬対策が目を引く。療養施設の建設と運営資金を出すという。まあ理由はその麻薬が中国から来ているのがわかっているからだ。ドゥテルテ大統領の問題ある麻薬対策も、元は中国発なのだ。その中国はアヘンで国を潰したのに他国に麻薬を輸出しているというなんとも言えない状況にあったわけだ。大統領の強烈な麻薬対策で、刑務所はスラム化している。大規模な施設が早急に必要なのは間違いがない。
中国がその野放図な麻薬輸出の取り締まり、つまり反腐敗運動をどこまでできるかで、かなりアジア全体の様相が変わる。ただ13億人のアンダーグランドの摘発はかなり難しいだろう。
今年の盛岡市内の紅葉はとても悪くなると考えている。春から木の成長がおかしかったのだが。その原因がわかった。カツラマルカイガラムシという虫が寄生することで木が衰弱していた。だがカイガラムシ類にしても広範性でえらく厄介な虫だ。防除方はこの森林総研のPDFに書いている。
マツグリー ン液剤 2 という農薬を樹皮の下に穴を開けて浸透させて、長期間木を保護する農薬だ。だがネオニコチノイド系の農薬で、マツノマダラカミキリ成虫のためにできた農薬だ。その後カイガラムシにも有効となったもののようだ。健康被害は散布ではなく木に注入する方法なので、かなり安全だ。クリでは人間に全く影響のない薬剤なのだが、蜜源となりそうな花木ではどうしよう。とにかくカツラマルカイガラムシがつく木の種類が多すぎる。カツラは当然、コナラ類、モミジ類、サワシバ、サクラも種類によっては認められる。ユリノキもそうだ。コブシも被害にあっている。ハンカチノキというもの被害にあっている。通常のカイガラムシはある程度の範囲でしか移らないものなのだが、この範囲は脅威だ。
特にカイガラムシは幼虫期でしか薬剤が効かないという特徴がある。期間さえ合えばなんと無農薬指定農薬が使えるのだが、それは本当に完璧に管理していないとタイミングが掴めなくてムリなことだ。そして期間を外すとどんな薬剤も効かない。例外的に落葉樹では冬季に石灰硫黄合剤の強アルカリや、窒息死系のマシンオイル乳剤を散布する方法がある。ただ石灰硫黄合剤は強烈な温泉の匂いがするので、あまり市街地では使いたくないし、アルミサッシ等にかかると腐食する可能性もあって養生をしっかりする必要がある。また常緑樹がないことが前提なので、庭では使いにくい。マシンオイルも常緑樹がある庭では使いにくい。風で拡散する可能性を考慮しなければいけない。
カツラマルカイガラムシの出現は温暖化で上昇した結果だと言われている。
我が家の庭にもやらないといけないような気がする。石灰硫黄合剤が今結構入手困難なのが気になるところだが、問屋に聞こう。