どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

カラス騒動・とりあえず観察終わり

2014-02-23 22:51:34 | インポート
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さて盛岡のカラス騒動ですが、まあもうそろそろ報告は終わっても良いのかと思います。

写真は2月18日、です。旧岩手医大教養部にカラスが集結していません。通り過ぎてゆきます。




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大通りの七十七銀行近辺に集まっています。




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さて時間切れで観察終わり。





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で、戻ってくるとどこかに消えています。どこに行ったのでしょうか。





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まあこうして糞を落としてゆくのですが、どうも分散化しているように感じます。まとまって、と言うのが少なくなっています。




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2月23日です。それでは小規模集積点と思われている高松の池に行きます。するとやっぱりです。




思いっきり蛇足ですが、アフラックのコマーシャルのブラックスワンの意味が分かりません。大体あいつはアヒルだし。

ブラックスワンは金融用語で滅多に無い事を指しています。100年に一回とかそう言ったものです。とはいえ最近ブラックスワンだらけになっているのはどうなのでしょうかね。
保険はブラックスワンに備えるものですよね。もちろんブラックスワン級に頻度が少ないものではなく、もう少し頻度が大きいものに対応している訳ですが、コマーシャルでもどうなんでしょうか。


ホワイトスワンとなると、全く意味がありません。白馬の王子の方が良いように思いますが、白馬の王子はブラックスワンより現れません。




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高松神社も集積点候補でしたが、この日はいません。




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やはり高松の池の氷上が集結点なようです。





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日が沈みます。




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いっぱいいます。





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17時10分ですがどんどん集まってきます。





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ボロボロのカラスがいました。





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一カ所に集まってきました。




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カラスの群れが移動する前に、こういった斥候みたいな奴がいると考えるのは私だけでしょうか。





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移動が始まりました。




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カラスは一直線に向かいます。どこに行くのでしょうか?




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大移動開始です。




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さてこの方角だと岩手医大では無さそうです。





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さて追っかけてみますが、街の中に入るとビルで見つからなくなります。フっと飛んでいる一羽を見つけない限り集積地は見つかりません。




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とはいえあたりはつけています。菜園交番当たりです。理由は簡単で旧岩手医大教養部~七十七銀行の直線を引けばその通りの場所になるからです。





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カワトク前に集合しました。だがシカーシ、恐るべき敵が現れました。


盛岡市職員です。大きめの懐中電灯サイズの小型「トンビとカラスの警戒音を出す」マシン、そしてかなり大きな懐中電灯でフラッシュ攻撃をしています。
カラスは右往左往しています。




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日曜日なのにご苦労様ですと話しかけましたが、やはりガードが厳しいですね。いくつか聞けましたが、どんな攻撃をしても7時以降は大きな移動はしないと言う事です。10メーター移動するかどうかと言う事です。


根本的な解決は難しい。





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この攻撃があるからなのでしょうが、群れは分散化しています。




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カラスと言うのは不思議な鳥です。野鳥ですが人の経済と一致して生きています。

その辺りが面白すぎる生き物なのですが、私まで嫌われないうちに観察は止めておこうと思います。



飛びます!

2014-02-23 16:36:16 | インポート
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高松の池で飛んでいる鳥を撮るという企画です。ついでに全く関係のない事も書いてしまおうかと思います。



トンビが飛んでいます。実は高松の池の鯉にパンを与える人が多いのですが、そのパンを狙っています。





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カワアイサが飛んでいます。





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オナナガモのメスが飛んでいます。




飛ぶと言えばスキージャンプの葛西紀明。41歳7度目の冬期オリンピックで、銀メダル。凄いですね。レジェンドと言われてしまいました。

ただもしかすると一番凄いのは、彼の24年間でジャンプのレギュレーションが何回変わったかと言う事です。一番大きかったのは身長とスキー板の長さを関連つけたレギュレーションでしょうか。その前に今のスキー板をV字にするスタイルが一般化するのが丁度初めのアルベールビル冬期オリンピックの当たり。確かV字は飛型点で大幅に減点になるのだが、それ以上に飛ぶので流行し、アルベールビルで認められたものだった。

でも葛西はなかなか習得できなかったらしい。今のV字だが極端な前傾姿勢は、昔と今の折衷型になっている。昔のスキー板を並べて飛ぶスタイルでは、板に顔をつけるくらいに近づけた方が空気抵抗が少なくて有利と言われていた、その姿勢の名残がある。これをカミカゼと言う気持ちはわかるが、彼の不器用さとも言える。




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レギュレーションの変更が、競技人生の初めからあった選手でもある。普通の選手は確実に生き残らない。例えば日本柔道がオリンピックで勝てなくなったのはレギュレーションの変更だった。あれほどの変更も無い話しだったが、スキージャンプのように単純なものは、レギュレーション変更で選手生命が簡単に絶たれる可能性が大きい。


しかし葛西はそのレギュレーション変更も超えて来たと言うのが偉大な事だ。変化に対して柔軟に対応できたというのは、ほぼあり得ない話しなのだ。


しかもマイナースポーツでの話しだ。超人であるのは間違いが無い。伝説のジャンパーになった。





金苦労派次郎は相変わらず可愛いです。



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ミコアイサが飛んでいます。




スポーツとレギュレーションの関係はとても深い。例えばドーピングだが禁止薬物でなければ良いのだろう?そうなります。でもどうしてもレギュレーション上でのドーピング検査は後手に回ります。そこで最新の薬物なんかが出回ると言う事になります。


逆にドーピングを許した競技と言うのもあっていいのかと思いますが、選手寿命を短くするのが解りきっています。ベン・ジョンソンの悲しさと言うのもあります。貧乏だが足の速い男の子を薬で改造して、お金を稼いだ人がいる訳です。私はベン・ジョンソンが好きです。でも彼をそうさせた貧困は憎みます。




スポーツは貴族のものでした。だからある一定の歯止めがあった訳です。メンツがありますから。でも今現在ではそうではない訳で、一流スポーツ選手になるためにはお金が必要です。フィギアスケートなんかもう…。




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カラスも飛んでいます。そのうち高松の池カラス観察を一回やらなければいけないと考えています。



そのフィギアスケートですが、今回もやっぱり審査問題で揉めています。キム・ヨナ選手の韓国は当然だと思いますが、なんというか足だけ見ていりゃこの判定は正しいと思います。アイスダンスの審判とフィギアスケートの審判が重なっているのかもしれません。審判団が非公開なので何とも言えませんが、まさか全員ロシア人と言う事は無いでしょう。最高得点と最低得点を出した審査員の評点を除くやり方は、統計処理上間違いが無いものです。



で、アメリカで話題になるのはナゼ?なのですが、やっぱりナゾの国ロシアなのかと思います。その不信感が抗議になるのかと思います。氷温を測る計器に問題があるとか扱う人が適当とかそう言った事があるのかもしれませんが、やっぱり旧ソ連というのは大きいです。
今でもロシアは宇宙に人を送り込める技術があります。科学については世界でも有数の国です。それでも何かが変と言うのがつきまといます。


私の推測する範囲では、多分ロシア人にとっての氷のイメージと、オリンピック規格のイメージがあわなかったのだと思います。なのではじめにガンガンに冷えた氷を用意してしまった可能性があります。
その上会場の工期が遅れたので、運用実績が浅かった可能性があります。こちらの方が大きいかもしれません。一応二年前から運用しているはずなのですが。


ただ、本当に解らないのはアメリカのスピードスケートが全くの不振な事。技術とパワーのアメリカは、ロシアの氷にも勝てるはずです。日本は技術の国なので、苦戦する事は間違いが無いのですが。





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旅をする鳥では無いのに、カルガモが元気です。




さてロシアはアメリカに呪いをかけたのでしょうか。


どうもソチと言う場所がとんでもなくアクセスの難しい土地のようです。こちらの影響が大きいのではないのでしょうか。その上テロの危険性があるのですから心理的な影響は逃れられません。


さてここで森喜朗 元総理・東京五輪組織委員会会長の発言を取り上げましょう。書き起こされているのもオドロキです。ネットはオソロシイものです。




ソチというのは、とても良いとこです。しかし、足の回りが非常に悪いんですね。ロシアっていう国は、サービス精神がよくない国なんですね。もともと長い間社会主義国ですから。来たけりゃ来いよという感じです。モスクワから飛行機で2時間もちょっとすればソチへ行くんですけど、モスクワに着いても、モスクワからの接続便がないんですね。サンクトペテルブルク行ったり、あるいはいくつかの都市を通って行ったり、なかなかその日のうちに着かないんですね。計画的にわざと時間を接続させてないんじゃないかなと。そこに皆で泊まれば、そちらでお金が落ちますから。そうしてんじゃないかなということを思うぐらい、連絡の便がとても悪いですね。悪いんです。まあ、うまく乗り合わせても、27時間ぐらいかかりますね。東京からソチに着くまで。




ロシア随一の保養地です。しかし誰でも簡単にいけるものでは無さそうです。実際近くに紛争地域がありますしソ連政府高官が使っていた保養地です。なので近づきにくいのかもしれません。更にテロ対策で厳重に警戒しています。
これは自由なアメリカ人にとっては影響したと思います。長時間かけて着いたと思ったら、事実上の外出禁止ですから。



森喜朗元総理、今気がついた。本当なら森喜朗元首相であるべきだ。





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森喜朗元首相のこの発言だが、フィギアスケート協会への文句の枕詞になっている。彼はフィギアスケート協会批判したかったのだ。


見事にひっくり返っちゃいましたね。あの子、大事なときには必ず転ぶんですよね。なんでなんだろうなと。

僕もソチ行って、開会式の翌日に団体戦がありましてね、あれはね、出なきゃよかったんですよ日本は。あれは色んな種目があって、それを団体戦で。特にペアでやるアイスダンスっていうんですかね。あれ日本にできる人はいないんですね。あのご兄弟は、アメリカに住んでおられるんだと思います確か。ハーフ。お母さんが日本人で、お父さんがアメリカ人なのかな。そのご兄弟がやっておられるから、まだオリンピックに出るだけの力量ではなかったんだということですが、日本にはいないもんですから、あの方を日本に帰化させて日本の選手団で出して、点数が全然とれなかった。



だがやはりこの「見事にひっくり返っちゃいましたね。あの子、大事なときには必ず転ぶんですよね。なんでなんだろうなと。」が簡単に通ってしまった。「一番大切な時にそんな発言をするなんて!」。で炎上するかと言えばそうでもない。森喜朗元首相の失言は有名だが、こうしてネット上で発言全文が残っていたりする。


そうなると意味が変わる。




マスコミというのは、そこのところだけ取るんですよ。前後の話は何にも書かないでね。俺が「神の国」だっつったって、別に神様だけ言ったわけじゃないだよ。仏様も、お釈迦様もキリスト様もみんな大事にしなきゃだめだよと言って、だけど、日本は神主さんが沢山いたから神様の国ですよねって言ったら、森総理は「神の国」といってと、もう袋叩きにあうです。ああいうこと書いた人みんな天罰が当たると私は思ってます。(会場笑い)私は逆に神様のお守りがあったからここまで来れたんだと思ってますが。

まあ、それはさておいて。記者諸君、よくだまってしっかり聞いておいてください。例え話をしただけの話で。最近たとえ話しても、NHKの会長もやられて、あれは個人の意見だなんて取り消したからいいじゃねえか。取り消したって聞けねえんだよなんてやってますけども。まあそういう難しい時期だから。だけど政治家じゃなきゃいいんだよな。何しゃべっても。政治家だとまあ色々なこと言われるんですが。




実はこの最後の辺りが一番重要な発言だと思います。元首相の自覚が無さ過ぎるようです。




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ミコアイサが飛んでいます。



何でしょうか森喜朗元首相ですが、なんというかかんというか、ここまでマスコミに軽く扱われている政治家も滅多にいないものだと思います。

その体型とはウラハラに、史上最軽量の元首相かもしれません。
私とは考え方が違う人だと思いますが、本当は軽く扱う人ではない。




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なおここまで見事な自民党的な演説、そう自由民権運動から始まる演説でもあるのですよ。その伝統がきれいに決まっているはずなのに、滑ってしまう森元首相は何なのでしょうか。


日本の演説の伝統は、エンターティーメントから発生している。上川音二郎とかその流れだと思う。


次の政治家の言葉が見つからないと言うのが、日本の悲劇かもしれない。ある言葉しか使えないと言うのは、実は問題なのだ。





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ミコアイサが珍しく氷上にいます。結構大きい鳥です。




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言葉と言うのは難しいものだと思う。だが何が難しいかと言えば、それが記号だと言う事だ。その記号の裏とか奥とか歴史とかがめんどくさいのが日本語だが、どの言語でも同じ問題は抱えている。

だが日本のハイコンテクスト文化の中では、誰にでも通じる言葉と言うのが成立しにくい。ちょっとしたグループの違いだけで受け止め方が全く変わったりする。それはおかしいと思われるかもしれないが、文法の曖昧な言語であるからそうなる。かといって法曹言葉のように厳密に規定した言葉を使うと、今度はコミュニケーションが難しくなる。





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そしてまた浅田真央選手の話しなのだが、引退をほのめかしていたと思うのだが三月の世界選手権までは引退しないようだ。そしてその先も解らないとしているようだ。
23歳なので引退には早すぎると思う。それにこの前の演技では、新境地を見せた訳だ。オリンピックに出なくてもやる事はいっぱいあると思う。



そんなこんなを考えていたら、変なニュースが入って来た。毎日新聞だ。



メキシコから唯一の参加で今大会最年長選手の55歳、フーベルタス・フォンホーヘンローエが男子回転に出場。メキシコ伝統音楽の楽団「マリアッチ」の衣装を模したウエアで挑んだが、トップ選手でも難しいと評したコースで滑りがおぼつかず、コース中盤で転倒し雪上で大の字に。「残念だけど難しすぎた。2回目を滑らずに済んだのは助かった」とおどけた。実業家、写真家、ポップ歌手など幅広く活躍するドイツ系貴族の子孫はこれが6回目の五輪出場。「4年後は59歳。次の五輪はもっと若い人に出てほしい」と“引退”もほのめかした。





オリンピックは参加する事に意義がある。




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オオバンが珍しく陸上にいます。こうして見るとつくづく水鳥とは思えない鳥です。




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たまには白鳥でも。巨大すぎてピントが外れる鳥です。羽にピントがあって目がボケたりします。飛行機に例えるとスーパーグッピーかベルーガと言った所でしょうか。








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しかしトッチラカッた記事でした。


足だけを見る

2014-02-22 15:29:48 | インポート
足フェチだとか言う話しではない。



仕事でここ20年ほど年に1回の割合で競技舞踏の撮影をしている。初めは無我夢中で撮影していたのだが、2年目でフと気がついた。足だけを見ていれば撮影のタイミングが解ると言う事だ。次にターンするとか、大きくモーションをかけるとかは、ステップで決まってしまう。だから足に特に注意してみてゆくとタイミングが掴みやすい。


実際の所ダンス系では大体当てはまる。ストリートダンス系では難しいものがあるが(ステップと言うより型の連続技みたいな所がある)、民俗芸能や舞踊では十分通用する。剣道も足さばきと言うくらいだから、実際攻撃のタイミングを見るのには有効だ。もっと考えにくい所では、芝居で足だけを見ているときがある。上半身がどんなにがんばって演技していても、下半身が全くおろそかになっている役者が往々にしているからだ。そうゆう役者は立ち位置が決まらなかったりもする。


競技舞踏もしくは社交ダンスで足だけを見て全体が解るのかと言えば、そうだ。予選クラスでは明らかな差が出る。どんなに上半身が華麗に見せても、下半身が決まっていないから安定せず、むしろ浮いて見える。更に下半身と上半身がズレてしまう。そうするとダンスとしてはあまりきれいに見えない。やはりステップがキチっと決まっていて、しかも大技を繰り出す前にその重心にあわせた大きなステップを正確に踏めば、技がきれいにまとまって次のモーションまで繋がってゆく。


ステップが決まらなくて足を少しずらすという演技もある。だがほんのわずかにタイムラグが生じて上半身の技を台無しにしてしまう。そこをうまく自然にやるのも技なのだが、評価は低くなる。


予選審査は、確実に足しか見ていない。なので地味な演技のペアが準決勝に残ったりする。ただやはり大技を繰り出せないので決勝には残れないのだが。




今日はニュースでフィギアスケートの浅田真央選手が6位になったと言うニュースを聞いた。ショートプログラムで手ひどい失点をしてからの6位だ。これは見なければとネットで見た。


初め見た時に、驚いた。そこで1位から7位まで全部見た。だが私が見ているのはやはり足だけだ。顔とか手先の動きは見ていない。
衝撃だった。浅田真央選手だけが別な競技をしていた。


1位から5位まで、目立つジャンプのような技でなく、地味なのだが高度なステップとかスピンとかをガンガン入れているのだ。その間にジャンプを正確に成功させてゆく。アデリナ・ソトニコワの金メダルはもの凄いレベルの事を平然とやってのけていた。日本では嫌われ者のキム・ヨナももの凄いレベルだった。


地味な大技をありとあらゆる所に入れて、ギリギリの所で安定したジャンプの技を披露するのだ。小技で点を稼ぐと言えば聞こえは悪いが、構成がとても難しくなる。逆に難易度が上がっていると思う。


その前に一つ思い出してもらいたい。女子でトリプルアクセルを国際大会で成功した選手は5人しかいない。13年間でこれしかいない。この意味は大きい。浅田真央が出来るから、他が挑戦しなかったと考えても良いと思う。失敗率が高いからだ。浅田真央でも70%程度、危険を冒す必要は無い。そして多分レギュレーションの変更もあったと思う。でもそれでもたった5人と言うのは、スポーツの歴史上滅多に無い事だ。もう一度言う。13年間だ。こういった技術上の話しは割と簡単に模倣される。出来ないのではなく、単純にやらないだけだと思う。それ以外にやる事がいっぱいある。そこを追求していったのが、今回のソチ・フィギアだったかもしれない。


多分なのだが、トリプルアクセルと言うハイリスクハイリターンを一番最初に見限ったのが、キム・ヨナだったと思う。多分彼女は安定して出来なかった。そこで切り替えて基礎から全部見直して徹底的に技を磨き上げた。
そしてそのスタイルは、メダルを狙える選手の当たり前になっていたと思う。判定ポイントも大技を評価するのではなくミスを厳しく見るように変わったのだろう。



こういった滑る競技と言うのはどういったものなのだろうか。重心位置がもの凄くシビアになる競技だ。どういった事かと言えば、重心位置が少しズレただけでもスケートは滑らなくなる。スキーアルペンで5ミリ程度、そう足裏の感覚でその程度しか重心位置のブレが許されない。あの長い板でもそうなる。スピードスケートではほぼピンポイントになる。そしてブレードの短いフィギアでは、更に小さな点をどう滑らかに動かすかと言うのがポイントになる。そして上半身の演技が大きければ大きいほど、難易度が上がってゆく。
上半身も下半身も少しでもズレてしまうと、重心位置が狂って失敗に繋がる。フィギアスケートは上半身と下半身をつなぐ体幹の強さが求められるのではないのか。昔はほっそりした選手が目立ったが、ずんぐりした選手が目立つのは、技が高度になればなるほど体幹の強さが必要になった結果なのではないのだろうか。




浅田真央選手はなぜ前半ジャンプばかりで、後半ステップ重視の演技をしたのだろう。2部構成のような演技だった。組み合わせの難易度と構成の美しさで競う競技なのに、なぜそうしたのだろうか。ステップからのジャンプとかそう言ったのもあると思う。


いや後半のステップもかなりなレベルなのだ。凄いのだが、なぜかジャンプと組み合わせる事をしなかった。


もしかすると浅田真央選手の目指していたフィギアスケートが、時代が変わって大きく変わっていたのではないのか。今までの演技では勝てなくなっていた。そこで徹底的に基礎から見直して、徹底的に直して来た。そうした努力を重ねても、金メダルは遠くなってゆく焦燥感があったのではないのだろうか。どんどん舞台が遠くなってゆくのだ。

世間では金メダルは当然と言われ、そのプレッシャーも凄まじかっただろう。


自身の集大成と言うべきジャンプをすべて見せた演技は、舞台を取り戻す叫びにも見えた。それしか金メダルに繋がる道はなかった。そしてジャンプを終えてからのステップは、審判と他の選手への宣言だ。挑戦を続けられないシステムは間違っている、そう言っているように見えた。


見ていて泣きたくなった。



だが足だけを見ていると、なぜ彼女がメダルを取れなかったのかが見えてくる。



彼女の腰は悪いのか?多分なのだが、かなり悪いと見た。


極超音速飛翔体兵器を中国が開発

2014-02-18 16:23:05 | インポート
WEDGEに「極超音速飛翔体の試射に成功した中国・問われる集団的自衛権のあり方」と言う記事があった。



1月9日、中国の極超音速滑空実験機(hypersonic glide vehicle)「WU-14」が大陸間弾道ミサイルの弾頭に搭載されて発射され、その後、滑空してニア・スペース(準宇宙)をマッハ10で機動したという。



極超音速飛翔体は、米国の構想では、通常兵器として使用される。弾頭に爆薬さえ搭載しない。飛翔体の質量と速度だけで、目標を破壊するのだ。これでも破壊力は凄まじいが、破壊する範囲は極限できる。大量破壊兵器ではないということが、使用のハードルを低くする。
また、飛行を制御し滑空することから、ただ落下するだけの弾道ミサイルよりも、はるかに命中精度を高くできる。攻撃目標周辺の住民等の巻き添えを最小限にできるということだ。
さらに、滑空能力を有することで、飛行ルートを選択でき、低高度を飛行できる。こうなると、現存のBMD(Ballistic Missile Defense:弾道ミサイル防衛)システムでは撃墜することが極めて困難である。



極超音速飛翔体の抑止力は高く、戦略性の高い兵器であると言える。これまで、米国のほかに、ロシア、インド等が研究開発していることは報じられていた。ここに、中国の試験成功のニュースが飛び込んできたのだ。




さて長々と引用したが、この記事はこの後国防体制の問題に移るのだが、実はそこまで騒ぎ立てる話しでもない。




実はこの技術はとても古いのだ。ICBMで核弾頭を打ち上げた後、核弾頭の加熱を避けるためにある程度誘導する必要がある。それこそマッハ10で落っこちてくれば摩擦熱ももの凄い。出来るだけ摩擦熱が無いように放熱させながら落ちるようになっている。そして熱がかかる部分の断熱材とかの研究も進んでいる。それが無いと目標地点にたどり着く前に爆発したり、重量がかさみすぎて発射できないなど問題が起きる。


これがもの凄く大きくなるとスペースシャトルになる。その最大速度はマッハ25となる。もう技術的には完成している訳だ。兵器としては無人でいい訳だし開発のハードルは低いと思われる。
ただそれでも超高速での自動制御や無線等を使った誘導技術が必要なのと、更に軽量化した断熱材等が必要になる。流れ星のように空中で焼き切れてしまえば意味が無いからだ。


日本にはそう言った技術があるかと言えば、実はある。JAXAの超音速機技術の研究がこれに当たるだろう。一応旅客機開発計画だが、転用は可能だろう。おまけにジェットエンジンでの飛行体の研究になっている。ロケットで打ち上げて落っことす研究とはかなり違うものだ。目標はマッハ5だがそれは人が乗るのを前提にしているからだ。


自動制御技術は「こうのとり」で完成している。

ただ実際に運用するとなれば全然な話しだ。そう言った意味ではアメリカや中国とは大きく水をあけられていると言える。そして中国もアメリカも運用についてはとても難しいだろう。とてつもなく高い兵器だからだ。ロケットで打ち上げて、人口衛星ばりに金のかかったブツを落とすのだ。しかもすぐに打ち上げてすぐに使える兵器ではない。


それでは宇宙空間に何機も駐在させ、必要に応じて制御して落とす事も可能だが、宇宙空間の平和利用に引っかかる。デブリや流星にぶつかって制御できなくなる可能性もある。そんなこんなで、この実験成功はそんなに大きな話しではないと思う。


人権を考えさせるニュース

2014-02-18 15:30:33 | インポート
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ソチオリンピックの前に、ロシアが同性愛宣伝禁止法と言うのを作って話題になった。だがその法案を巡る背景は微妙なものだ。プーチン大統領が強い男・強いロシアを体現する大統領として出て以来、ゲイに対する迫害が酷くなっているらしい。つまり日本では安倍総理大臣が出てから、ヘイトスピーチや極右発言が表に出て来たのと同じようなものなのだろう。だがその年月が長い。ユーチューブに酷い映像が落ちていた。これはロシアのその迫害者達が撮影した「現場」だ。ここまで映像が垂れ流されていると言う事は、競い合うように迫害をしている、そしてその過激さを競い合っているのだろう。まあいきなり殴る蹴る、裸にして辱めを与える、子供じみた狂気、そう思う。死んだものもいると言うのに、この流れは止まらない。


そしてウガンダで同性愛行為を厳しく罰する「反同性愛法案」が成立する見通しとなった。CNNの記事だ。



同国では多くのアフリカ諸国と同様、もともと同性愛が禁止されているが、欧米文化の影響による家族制度の崩壊を懸念した保守派議員らが2009年、一部の同性愛行為に死刑を適用する法案を提出した。これに対し、旧宗主国の英国などが援助中止を警告するなど、国際社会の非難が集中。法案はいったん棚上げされたものの、昨年11月、最高刑を終身刑とする修正案が議会を通過した。

ムセベニ大統領は先月、同性愛者は「病人」だとして助けが必要だとの立場を示し、法案への署名をいったん拒否していた。その後科学者らに意見を聴いた結果、「同性愛は生まれつきではなく単なる異常行動」との答えが得られたため、署名を決めたとしている。





確かに宗教や習俗によって、同性愛が禁止されているのは理解するとしても、それで死を与えるのはどうなのだろうか。迫害だけでも十分な人権侵害だが、死ねと言うのはどうなのか。死とはそんなにも軽いものなのか?


ただ一つだけ解る点がある。男が強さを求めた時に、内なる女を殺そうとするのだ。生理学的にも女性になるX遺伝子を、Y遺伝子がいじって出来るのが男性だ。つまり男性は不完全な女性とも言える。そこに男性性の多様性があるのだが、男性は力だ、一つの方向に絞った時に狂気が起きるのだろう。純粋な男を追求する結果だ。


それはナチスもやったことだ。日本でも男の強さを言っていた時代はタブーだった。なぜか石原慎太郎元東京都知事を思い出した。新宿区を持っているのに何いってんだと言う発言が多かった。


さて次にもっと重いニュースがあった。子供の安楽死だ。これもCNNだ。



ベルギーでは2002年に成人の安楽死を認める法律が成立。当初の法案では未成年も対象となっていたが、政治的理由で先送りされた経緯がある。
今回の法案は、安楽死の意味を理解でき、保護者の同意があるといった条件を満たした場合にのみ、18歳未満の未成年者にも「死ぬ権利」を認めるというものだ。
だが法案に対しては、強い批判の声も出ている。13日には175人の小児科医が連盟で、さらなる検討を求める公開書簡を発表した。




もちろん絶対に治らない病を持った子供にのみ適応されるのだろうが、親の所得なども関係した場合はどうなるのだろうか。親が強制的に子供に同意させた場合はどうなるのだろうか。子供が死を望むまでの間に、第三者が経緯観察する必要があるが、その第三者が問題だったら?制度上非常に難しいだろう。



先の同性愛問題は弱者の生きる権利だった。そしてこれは「死ぬ権利」だ。大人も子供も人間なのだから、大人に死ぬ権利を認めたら子供にも適用される、そう言った考えだろう。人権上問題は無いとなる。


しかし人権は「生きる権利」であって、「死ぬ権利」を内包しているのだろうか。意思の自由は人権だが、その意思はどこまで拡張できるのだろうか。拡張の結果「殺す権利」というのが出てくる可能性もある。先のロシアでの迫害はその拡張の結果だろう。


権利に対して義務と言う言葉がある。権利を守るためのルールと言っても良い。すると「生きる義務」と言う言葉が出てくる。自殺が世界的にタブーなのは「生きる義務」違反だからだ。これは宗教だけではない。自殺は周囲の人間に影響を与えすぎる。


なお「死ぬ義務」というのもある。これは死刑制度だ。だが人権を絶対とするならば、人が人に「死ぬ義務」を課すのは越権行為になる。


さてCNNにもう一つ考えさせるニュースがあった。


ミランダ・バーバー被告は昨年、地域情報サイト「クレイグズリスト」の出会い募集広告で知り合った男性(42)と待ち合わせ、車の中で殺害した罪に問われている。
地元紙デーリー・アイテムによると、同被告は14日、獄中からの電話インタビューで「ほかにアラスカ、テキサス、ノースカロライナ、カリフォルニア州で多くの人を殺した」「22人に達してから数えるのをやめた」と話し、「地図上で場所を示すこともできる」と主張した。




この話しの裏が解らない。殺害の仕方から、楽しんでいるように思える。自殺幇助では無さそうだ。「殺す自由」は認められない。彼女の人権は剥奪されるべきだろう。しかし拡張した人権のなれの果てでもある。ここまでの罪に対して死刑を認めない国もある。人権侵害を行った人間の人権を奪える人はいない、そう言った考えだ。



人権を語る前に、人の多様性の深さと、人とは何かと言う根源的な疑問が起きる。