どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

今日から寒くなる

2016-02-25 01:12:46 | 日記

 

本当は泳ぎに行こうと思っていた。だが今日から寒くなるという。そう石油ファンヒーターのフィルターが届く。受け取ってから泳ぎに行かないと、暖房に不備が生じるわけだ。なので泳ぎに行くのは少し諦めた。

で、届いた。ファンヒーターの油受けは掃除しておいたし後はタンクを入れるだけにしておいたから、早速取り付けた。

やっぱりそもそも調子が悪いみたいだ。すぐにエラーメッセージが出る。まだ買って2年目なのだが。ウーン、泳ぎに行ったほうがよかったかな。

 

 

まあそれでもやることはいっぱいある。こなして高松の池に行く。昨日の雪と寒さで、氷が少し厚くなったようだ。

 

 

雁が渡って行く。このところ大きな群れが通り過ぎているから、渡りのピークが近ずいている証拠なのだが、白鳥はまだそうでもないようだ。

ただ本当に残念なことに、高松の池は安全な場所なのだが、今まで狩られ続けてきた雁にとって人家のそばというのは極めて危険な場所に見えるのだろう。本当にまれに、猛吹雪の中とかに一時的に来ることはあっても、ほとんどこうして通り過ぎてゆく。

 

 

山のほうは雪のようだ。

そういえばクリントン民主党大統領候補が、日本や中国およびその他アジア諸国が過去数年にわたり為替操作で人為的に輸出価格を抑えてきた」とインタビューで話していた。最近TPPに反対だと言い始めており、この辺も気掛かりだ。

ただ大統領選での中であって、有権者へのアピールのための発言だとは思うが、サンダース上院議員に対して、「クリントン氏は最近の討論会で、サンダース氏はオバマ大統領を支持する姿勢が不十分だと批判していた。」CNNの記事だ。

オバマ大統領のTPP政策の意味合いを国内問題のみで語るのもどうかと思う。そして確かにQE3はオバマ政権というよりは、FRBのグリンスパン議長の政策だった。だがこの政策はホワイトハウスも支持していた。当時の国務長官は誰だったかな?

日本が金融緩和政策を始めた時に、韓国がやっぱり「日本は為替操作国だ!」と非難したがすぐにやめた。なぜだったのか。それはアメリカの金融緩和政策は、結果として為替操作になるということだ。あの時に一番ひどい目にあったのは日本。何しろ大震災の直後のファンダメンタル最悪の時期に円高になった。で、当時為替操作を韓国はやっていた。ようはブーメランに成ってしまったのだ。アメリカもやっている経済政策を否定したことになったのだ。その上自身の為替操作まで言われてしまう。だから黙らざるを得なかった。

ただ金融緩和政策の大きな問題は、実体経済を超える資金量が供給されすぎることによって、その金が漂流するという現象が起きた。ポラリティが高いと言っているが、実態はイナゴの大群になっている。2年前に集中したコモディティ市場、特に石油は暴落した。浮いたお金が株式に行ったと思ったら、今度は為替に行ったと思う。それも世界の資金量のほんの少しだけが動いただけでこうなったのだ。その一番の原因が投資対象のない世界の出現だ。だが経済の透明性と効率を高めれば高めるほど、魅力的に見える投資対象は無くなるのだ。ほんの少しの問題だけで一斉に資金が逃げて行く。これはコンピューター取引の問題もある。

私が言いたいのは簡単だ。あなた方は少し前にやったことを忘れてはいないか、オバマ政権下での経済政策を否定していいのかだ。韓国を恫喝したような気がするのは私だけかな。

 

 

中国は確かに為替操作をしている。だが自国通貨を高い方に誘導しようとして失敗している。だから為替操作国として非難される筋合いはない。ただ一番の問題はこの為替相場の根拠が不確かにしか見えないということなのだ。一番大きいのは国内の経済統計が全く信用できないこと、電気消費量などの指標からすればマイナスの可能性すらある。製造業の過剰設備問題や過剰生産問題はあるが、一般消費が伸びているというのはある。以前のようにバブルどころじゃない消費ではなく、堅実な消費が底上げされているとも言われている。

そう、言われているというだけで、中国の実態は誰もわからない。ただわかっているのは、中国から資本逃避があるということだ。それも政策から起きている。しかもそれが正しい政策だから始末におえない。腐敗撲滅と言っただけで、資本が逃げるというのはどんな国なんだと思う。

クリントンは、多分一般アメリカ人すらなめているのではないのだろうか。トランプがウケている向こうを張っただけなのだろうが、あまりにも貧弱だ

ただ中国の今のあり方は、今の資本主義には合っていない。その点は中国もよくわかっていると思う。ただアメリカが全くわかっていないのは、中国が崩壊して13億人が難民化した場合に何ができるかということだ。たった1%でも難民化した時には、今のEUの困難どころではないのだ。今の中東どころではない内戦と、宗教も絡んだ内戦と、なんかよくわからなくってミサイル撃つぞ。

そう、みんな幸せになりたいだけなんだけど、えらいことになるのは確実だ。イラクの失敗だけでも、アメリカの実験は崩壊しているのに。

 

 

でも変だよな。すっごいお金が頭の上を通り過ぎているのに、こっちには何にもこない。変だよな。

ただ、この流れを変えるためには、世界各国、特にアメリカとEUと日本が相続税を重くすることなのだが、できれば一斉になのだが、これが不可能だということだろう。お金持ちはお金があるから、できることがいっぱいあるから。

 

 

金苦労派次郎ばかりの写真を撮ってみました。そう思っていたら欲派次郎が一羽交じってしまいました。

 

 

世の中、複雑で嫌になります。


猫の日のようだが高松の池にいる

2016-02-23 00:53:04 | 日記

 

今日も暖かい。

久しぶりに高松の池の上流部に来た。池の鯉がはっきり見えた。夏は水草が生い茂って大きさがよくわからなかったが、以外と大きい。なお湧き水なので水質はいいはずだ。とすればここのコイは美味しいのかもしれない。

 

 

キンクロハジロがパンをくわえて走っています。高松の池では、白鳥以外はパンをくわえて走るのがデフォルトです。

 

 

アメリカ大統領選は、ジェフ・ブッシュ候補が離脱した。お父さんとお兄ちゃんが、特にお兄ちゃんがあんまりだったせいで割を食ったフシはある。ただそれ以上に大きいのはアメリカがいかに内向きになっているのかということだ。

トランプ氏もサンダース氏も言うことは国内向きの話だけだ。トランプ氏にいたっては詐術的でもある。ただそこまでも国内問題が大きすぎると言うのだろうか。オバマ大統領に共和党は弱腰だといい、それではとなれば緊縮財政をいう矛盾をどう説明できるのだろうか。逆にオバマ大統領の政策と行動は、アメリカ国民が望んでいることをなんとかやりくりしているだけでしかない。

古代ローマのグラックス兄弟のような、えらい足かせをつけられた大統領なのに、随分と評判は悪い。大体のところジョージ・ブッシュがアホだったせいなのに。

日本から見ると、対中国政策をうまくできそうな候補がこれでクリントン以外いなくなったという状態だ。

 

 

オオバンも走っています。でもラブコメは起きないのがなんとも言えず残念です。

 

 

2016年になってから世界経済を揺るがしかねない兆候ばかりになってきた。一番大きいのは中国の経済問題だが、北朝鮮の問題、中東問題はどこまで広がるのかわからない状態になっている。南シナ海も東シナ海も火薬庫状態だ。インドは相変わらずの極端さで、最近の暴動はなんとも言えない。建国以来の理念はどうなったのだろうか。19世紀に立ち返ったロシアは大丈夫なのだろうか。ドイツ銀行のCoCo債の利払い不可能説が出てきたりした。まあこれは株式に転換できるという安全弁があるからマシか。それよりもイギリスのEU離脱問題が大きすぎる。その前にイギリスもそうだがアングロサクソン国家は、最近どうも内向きすぎるような気がする。その真骨頂がアメリカ大統領選だ。アメリカジャンク債市場シェール関連でどうなることやら。破綻しても全体への影響は軽微だと言われているが、ドミノ倒しの初めになりかねない。中南米に目を向ければ安定している国ってあるの?という状態。アフリカを忘れていた。資源関連の値下がりで景気低下が大きいようだ。テロ問題も北部中心に全然収束していない。多分気がついたらソマリランドが一番安定した地域と言われるようになるのではないのか?

とは言っても昨年も世界情勢は暗かった。今年は更に暗いと言うだけなのかもしれない。ただなんとかなりそうな気がしているのが今年だ。あんまりにも酷すぎて最悪が最悪を支え合っているような、そんなように見える。

 

 

ただこれだけは分かっている。世界経済でいいところは一つもない。だが、恐ろしい金余りが現状であるということだ。80年代にオイルマネーと言われたお金もそうだが、経済成長に伴うお金の流通量は増大し続けたのだ。そのお金を安定しておく手段が限られてきたというのがある。

まあおかしいのは日銀当座預金の一部をマイナス利子にしただけで、なぜ10年ものの国債がマイナス金利になるのか。普通預金のマイナス金利が予測されているのはなぜなのか。自己資本比率の規制とかそういった問題ではない事態なのだ。

銀行てそこまで利益率が低い商売なのかということだ。理屈の上では資本が大きければ大きいほど銀行は利益を出すことができ、利益率も良くなるはずだ。だから地方銀行の合併を大蔵省時代から進めていたわけだが、それが一向に進まなかったのはなぜなのかということだ。彼らの考えている利益率が常識とは違うということなのだろう。

それでも世界的に見れば金余りは間違いがない。バランスがいいとは言えないはずだ。

それがなんで、周り回ってウチに来ないのかを考えれば、成長意欲がないからなのだろう。いや成長はしたがね。25年で1センチ。

 

 

そうそう、かっこいいこと言ってしまえとなんか偉そうなことを書いていたが、今日はファンヒーターの給油フィルターを探してうろついたのだ。まあ当然ない。そう本体の給油口についているプラスチックの部品だ。そこがどうも詰まっていて燃焼が止まりすぎていた。

会社にネットショップがあって、そこから買うことにする。ただどうなんだと思っていたら、送料無料。思いっきりグラッときた。安全保安のためにしては、もちろんそんなパーツはもっと安く作っているのだろうから利益はあるのだろうが、立派かもしれない。

顧客サービスとして正しいところはある。だが送料無料で感動しているのは、多分時代遅れなのだろう。


今日もまた特に何もなかったな

2016-02-21 20:33:52 | 日記

 

今日は午前中雨がちだった。午後も多少降ったが2時半以降はほぼ晴れた。とても暖かい天気だった。

アオサギがいました。

 

 

ダイサギもいます。いくら暖かいとは言っても、盛岡の冬にダイサギがねぇ。温暖化でしょうか。最も無農薬や減農薬、そしてそもそも農薬の毒性が下がっていますから、数も増えているようです。

 

 

ハヤブサが通過しました。

そういえば20日にはPM2.5が51ppmまで上昇したのですが、今日は一桁台です。黄砂も来ていないので、中国由来ではなさそうです。

 

 

ハヤブサがいようがどうしようが、なんか延々と飛んでいたカルガモです。

このころから西風が強くなり、特に上空は大変なようです。

 

 

白鳥が、西風に飛ばされていました。

 

 

 

小保方氏の手記が書店で出ていた。買う気も起きない本だが、まあどうしてあんなずさんな科学者もどきを理研では重用したのでしょうかね。やはり理研の上層部の責任は大きいかと思う。

その前に出ていた酒鬼薔薇聖斗氏の顔写真が雑誌で晒されて、さらに大雑把な住所まで特定されてしまった。手記さえ出さなければと思う。もう少しおとなしく暮らせないものなのか。

この酒鬼薔薇聖斗事件で、初めて「心の闇」という言葉が使われたという。週刊現代の記事だが、その他こういった猟奇事件での考察が深い。初出は読売新聞だという。

起動原因が示されては破綻し、そのたびに「心の闇」という言葉は肥大していきます。しかし、原因を探ろうとする欲望は、加害少年逮捕までの大推理ゲームのなかで大いに喚起されてしまったため、それを押しとどめることはもはやできません。」

起動原因というのは「なぜこのような行為を行ったのか、その原因」で、この場合家庭環境や学校や体罰などが挙げられて、全て説明できないということになった。唯一残ったのは祖母の死だったが、あまりにも社会通念からかけ離れていった。だから心の闇という言葉で逃げるしかなくなった。

つまり先の社説にあったように「少年ひとりの特異性に帰す」ことが禁じ手とされる一方で、「一般的な社会要因に原因のすべてを求める」ことも禁じ手とされるためです。」

さてこの記事はしばらく連載されるようなので、今後とも期待したい。



先の記事では「心の闇」という言い方にはジレンマがあったという。事件の背景に社会の歪みとかが認められたわけでもないし、本人の特異性だけにしては報道としては問題があると考えていた。加害者のご両親のこともあったからだ。日本には××な息子の親と言われて社会から追い出されるケースが多すぎる。誰からも文句がないように仕立てるためには、曖昧さが必要だった。

だが、その後やはり特異的な事件があるたびに「心の闇」というのを使うのに、違和感がある。例えばだ、日本にはものすごい数の2Dロリータポルノがある。大体は目玉の怪物のような美少女なのだが、大体はこれって現物はないなと誰もが思うものだ。だがこれだけいっぱいあれば、確かに犯罪者は増えるかもしれないが、統計上そういったデーターはない。逆説的に統計データーもない江戸時代とか戦前なんてどうするんだという。

もちろん現代の倫理と過去の倫理を相対化させる気はない。ただそういった嗜好がある人物がいるということだけが分かっていればいい。まるで中毒のようになってしまっている人たちが僅かにいるのは間違いがない。強姦魔の再犯率や下着泥棒の再犯率なんかがいい例で、中には人を殺すのが好きという人もいるというだけだ。

ただこれが大人だと、「心の闇」とは言われないわけだ。心が壊れているよね、で終わるわけだ。なぜ少年だと「闇」になるのかだ。

実際「心の闇」報道に辟易していたので、逆にあまり考えてこなかった。だが少し考えたらわかる。読売新聞にはすごい言葉使い手がいたわけだ。

「闇」は「照らされなければいけない」わけだ。闇を照らすことで今後の社会の対応から少年の更生にも役立てるだろうという、論理が言葉にある。少年法の縛りがあって、どんなに人気の記事になっても書くことが極めて少ない。だが酒鬼薔薇聖斗事件は、死体への残虐な行為や、本人が公開している情報などで記事はいくらでもできた。だがそれが中学生の犯行だとわかった瞬間にかけることがなくなったのだ。

少年法からギリギリ逃れて描く方法、それが「闇」だったのではないのだろうか。社会正義という「光」をかざすことで、少年法の制限をギリギリ回避しようとしたのではなかったのだろうか。逆に「心の闇」を振りかざすことで少年法を回避する術を手に入れた結果、その後も乱発しているのが現状なのだろう。最近では「心の闇」と言ってお茶を濁しているようにしか思えない。

心の闇というのは、誰にでもある話だ。

 

 

山の方では雪が降っている。寒冷前線が通過した。気温が3度下がる。

 

 

16歳の少女に21歳の大学生が淫らな行為をしたとして逮捕された。実際これはあるあるで、多分和姦だろう。逮捕されたのは群馬県の条例違反なのだがかなり異常な逮捕に思える。なお風営法とか婚姻法ではないのに注目。県条例なのだ。

何かあったのだろう。だが、年齢は悪くないぞ。その前に正しいステップを踏んだのだけが祝福されるというのは、今現在どうなのかな。SNSだからダメなのかな。

まあその前に、秩序正しく結婚を決めた人はどの程度いるのだろうか。今では勢いだけで結婚する方が多いのではないのかな。

完璧な社会を目指すと、子供は減るのだよ。それは大人の社会だからね。

子供が減るのは、大人の理由だよ。

 

 

コンプライアンスという言葉は、誰のためにあるのでしょうかネ。

賢く生きるためには必要なもののようです。

 

 

完璧を目指すと景気は悪くなる。


スプリングレインや

2016-02-20 22:03:10 | 日記

 

天気が悪い。気温は高いやら雨が降るやら、なにもかも天気のせいにして所在無く過ごした。池の氷はガラガラと溶けてゆく。

近所の大型書店で中古レコードを取り扱い始めたから、ちょっと見てきてほしいと言われていた。かなりいいものが並んでいたが私から見てコレというのは1%程度だろうか。ただやはりレコードは面白い。久しぶりにレコードめくりをしたわけだが、気がつくと一時間は経っていた。懐かしいというのはあるのだが、それ以上にヘンな企画ものがあるのだ。真面目な演奏なのだが、諧謔的なクラシックを集めたとか、どうしてこんな組み合わせにするのかというものなんかがあった。そういったものを手にするといちいち止まってしまうわけで。特にクラシックだと、高級そうに見せるために折りたたみのジャケットだったりするので、中身がよくわからないというところもある。

 

 

キンクロハジロを寄せる方法がわかった。コメだ。私は、お風呂に浮かべたい。だから一歩前進したわけだ。だが多分実現までは100年はかかるだろう。

 

 

クラシックの中古LPを眺めながら、音とかそういったことを言わなければ、今の演奏がいかに素晴らしいというのには誰も気がつかないのだろうなと、心配になる。

今の空気をまとった、今のクラシックの演奏は圧倒的に楽しい。これは録音では分かりにくいことだ。

 

 

バッハのトッカータとフーガをパイプオルガンでヘルムート・ヴァルヒャが演奏したレコードがあって、オーディオマニア向けに45回転LPがあった。定番の演奏の高音質LPということで、オーディオマニアに勧めた。

なんで、違うディスク買ってくるんだろう。売り切れていたとしても、全部まったく違うのだな。トッカータとフーガでもなくパイプオルガンでもなくヴァルヒャでもなく45回転でもないものを、なんで選んでくるのかな。45回転以外では全部あるのに。「違うの?」と言われても困るんですが。リストの練習曲集持ってこられても。

名演奏なのは間違いがないのですが。

 

 

どこぞの喫茶店で、花瓶に挿した桜の枝が咲いていました。

 


今日は雨

2016-02-20 01:22:11 | 日記

 

今日は朝から仕事だった。昼過ぎに仕事が終わってさあ帰ろうかとしたら、雨。一旦家に帰って、晩飯の準備をしておいてチョロチョロと雑用をこなして歯医者に行く。定期検査の日だ。あっさり終わって買い物に行き、家に帰って仕事をして、今日は終わった。ほとんど雨で、効率が悪い1日だった。

7ミリの雨が降った。これが雪だったら21センチの積雪量になっていただろう。雪だったら、もう恐ろしいことになっていただろう。

 

 

今日は変な事件があった。フランシスコ法王が、ドナルド・トランプ共和党大統領候補を批判したのだ。CNNだ。

「どこであれ壁を築くことしか考えず、橋を架けることを考えない人間はキリスト教徒ではない」トランプ氏の国境に壁を作って不法移民を全て帰国させるという発言に対してのものだ。

これに対するトランプ氏は、「どんな指導者にも、宗教指導者であればなおさら、他の人間の宗教や信仰について疑義を呈する権利はない」と述べるとともに、メキシコ政府が「法王に対して私の悪口を多く吹き込んだ」

確かにトランプ氏の言うことに一理はある。他の宗教指導者が批判するのはおかしいし、大統領にもなっていないのに批判するのはおかしい。多分これはかなり異例なことだと思う。トランプ氏はプロテスタントの長老派に属している。だからカソリックからやんわりと破門という地獄行きの切符を渡されたわけではない。選挙妨害だと言われてもおかしくない。

法王としてはいくつか言わざるを得ないところがあるのだろう。南北アメリカ大陸初の教皇だ。そしてアメリカの裏庭としてアメリカに牛耳られた歴史がある南米、その中で多少はマシだったがやっぱり独裁政権の問題があったアルゼンチン出身としては思うところがあるのだろう。そのアルゼンチンの独裁政権に対しての批判が甘いと、アルゼンチン人の中で思っている人が多いという。そして最もアメリカに翻弄された国、メキシコからの帰りとなれば言わざるを得ないのだろう。

それだけではない。カソリック人口が多いのは中南米だ。なぜフランシスコ教皇が選出されたかといえば、宗教界でのカソリックの地位低下があると言われていた。そしてカソリック界での様々な問題、性や金の問題が噴出して信仰を毀損するまでになっていた。それを挽回するべく最大の信者のいる地域からの教皇は正しい答えだった。その上No.2でもあった。そして聖フランチェスコと同じ名前にまでした。そして、キリスト教諸派との対話を積極的に行っている。英国国教会から正教会、プロテスタントのペンテコステ派への謝罪、そしてロシア正教会との対話と宗教政策を大転換させている。ここにはイスラム問題もある。

 

 

その中での出来事なのだが、フランシス教皇が今一番恐れているのは、世界が閉ざされてゆくことなのではないのだろうか。

格差や理不尽が世界をゆがめているのではないのか、そういった意識があると思う。それが国家単位で平気で行われているという現状がある。その中で特にアメリカが今現在、トランプ氏とサンダース氏が人気という状況、アメリカがモンロー主義に戻ってゆく状況がいかに危険なのか、この危惧が大きいのではないのか。

イスラム過激派でキリスト教徒がアフリカや中東で迫害されている。その解決策をバチカンは持っていない。だが世界がまだ広がっていれば宗教者として活動もできるが、閉ざされてしまうと手の打ちようがなくなる。

ただこれは間違いがないが、今の世界はやはり愛がなさすぎる。愛している振りすらできなくなっている状況は、極めてまずい。

だからこそ、愛を唱えないといけない、というのは事実だろう。

まあ私でもわかる話だが、トランプ氏とサンダース氏の対決となった日には株式は下がるな。ただありがたいことに、2003年と4年にイラク戦争をトランプ氏が支持していて、最近全否定して、今肯定しています。こういったのはアメリカ人は嫌いますからね。おまけにメキシコの麻薬王と親しかったという経歴もありそうで、今後が楽しみです。

 

 

 

宗教というのはコミュニティーの基盤だ。これは多分今後も変わらないだろ。だが経済の嵐で、寸断化されているというのが今度だろう。こんなこと40年以上から予言されていたのだが、現実になると対処しにくい。

まあどのような形でも、国家は国民をスポイルする、でいいかな。