どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

150円以下のレトルトカレー5

2016-02-07 14:30:00 | 日記

 

毎日カレーだと、まず確実に飽きる。特にこの値段帯のレトルトカレーは原材料に制限があるせいか、各社苦労していると思うが、やっぱり特徴が出にくいと思う。あんまりやりすぎると消費者からそっぽを向かれるし、かといって個性を出さないと棚では目立たない。そこで最近で始めたのが、エスニック風のカレー。多分最初はイナバのタイカレーかんずめだと思う。かんずめの特徴として具が崩れにくいので大きな具を入れられるというのがある。レトルトは簡便な分だけ、輸送時に崩れやすいという。とはいえ値段と具の大きさはレトルトでも相関関係があるわけで、なぜ箱入りの方が具が大きいのかというのもその辺りに理由がありそうだ。

ということで丸大食品2点めです。一袋あたり111円のマッサマンカレーです。

 

 

とてもシンプルなレシピです。蝦醤が特徴でしょうか。カラメル色素がないのも特徴です。まあ茶色にする理由はないですからね。

 

 

チーズオムレツと縮ゆきなをオリーブオイルでソテーしたものを添えました。一人暮らしなもんで、野菜はキリのいい量を使ってしまいます。見た目でこの程度とかそういったことができないので、思いっきりゆきなだらけになってしまいました。

なおトッピング頑張っているのは見栄です。ですがカレーがいっぱい野菜を使って作られているにしても、肉もいっぱい使っているにしても、実はちょっとタンパク質と野菜が弱いのも事実です。なので簡単に作れるオムレツくらいはよくトッピングしています。野菜まではなかなか手が回らないところはありますね。

チキンがほぐれやすいせいか、細かくなってしまって見えにくいのですが、具は多いです。

エスニック風ではハチ食品のインド風カレーがありましたが、それよりエスニックよりでカレーライフを広げてもらってます。かなり好きです。とはいえイナバのカンズメと比べると、ちょっと物足りない。あっちは27円高い分充実していますね。でもカンズメってめんどくさいです。

 

 

日本を代表するレトルトカレー、ボンカレーです。このカレー自転車旅行のときには随分食べたものです。野宿して、晩飯はボンカレーという日が多かったです。でも貧乏旅行だったのでボンカレーですら高級品でした。当時160円くらいかな。今だと240円以上の感覚です。ただ当時割とセール品になりやすかったので、なんとか買えたという感じです。最近ではセールになりませんね。そう思ってみたら138円になっていた。

なので最近ではほとんど食べていません。何しろボンカレーより安い商品がいっぱいありますし、逆に各社ボンカレーを目指しているところもなきにしもあらずで、どんなに工夫しようが日本人のカレーはコレで決まり!というところはあります。CoCo壱番屋とか大学生協のカレーとかもう大体この系統。まあそんな王道ボンカレーですから取り上げないわけにはいきません。

 

 

他社との最大の違いは、原材料が箱の横に書いてあること。冗談でなくそう思う。あとはレーズンペースト。しかしこのレシピは見事だね。王道だよ。これぞ日本のカレー。

 

 

半熟卵と茹でたオクラを添えます。アーモンドスライスをローストしたのはですね、実はフルーツケーキを焼いたときに上にアーモンドをのせて焼くのですが、そのアーモンドが剥がれたものを使っていますので、特にコスト意識はないですね。

具の大きさへのこだわりというのが、ボンカレー誕生の秘訣だけあって本当嬉しくなる大きさです。味も王道そのものです。久しぶりに食べたら、本当しみじみしてきました。

でもこの微妙な立ち位置、おいしいけど平凡、原材料をもっとよくした王道カレーがちょっと上の価格帯にいて、下には工夫を凝らした商品群があって、132円というのは如何ともしがたいものを感じます。ただたまには食べた方がいいなと思い直した、王道カレーです。


今日は仕事をしなかった

2016-02-07 02:34:42 | 日記

 

仕事は何もしなかった。家でダラダラネットサーフィンして、卵の特売に行って風呂入って、何もしなかった。多分昨日頑張りすぎたのだろう。

何もしないというのは生産しないということになる。そう何も生産しないというのは、実はカメラマンの仕事かもしれない。結果生産になるだけで、写真撮っただけでは何も生まれない。ものを作るという仕事からはおおよそ遠い。仕事をしないのも仕事というわけのわからない言い方もある。

天気予報が外れたのだ。正確に言えば、外を見た瞬間に今日は雪は降らない、そうなっただけだ。

 

 

バッハの全集もついにカンタータにたどり着いた。BWVの1からだ。対位法の歴史を聞いている気分だ。ほんとバッハには駄作はない。だが宗教曲というのは、その歌詞とかがわからないと本当に覚えられないところはある。ポリフォニーのメロディーラインを覚えるというのは、かなり高度な技で、とりあえず聞き流している。

 

 

最近イオンとマクドナルドの業績が上がっている。イオンに関してはその売り上げより、来客数が増加しているのではないのかと思っている。どちらもつい最近まで、もうオワタと言われていた企業だ。マクドナルドは特に前年度の1月期の売り上げが異物混入事件で下がりまくったというのがあって、2014年と比べれば全く回復していないという意見もある。だがこの急激な回復はなんなのか。

ガソリンが安くなったというのが理由らしい。何しろたった半年で150円近くから99円まで下がったのだ。車での移動の負担が減って、その分ちょっとした買い物が増えたということのようだ。

そのせいかロードサイドでも紳士服は売り上げが上がっていない。その微妙な価格が重要なようだ。

その意味では、米マクドナルドと日マクドナルドの経営方針の違いという対立は、不毛だったのだろう。そもそもガソリン価格が違ったのだ。アメリカではロードサイドの出店で良かったのが、日本では都心中央からの出店という違いは、確かだったのだ。

アメリカはモータリゼーションの先進国で、さらにガソリンが安かった。日本は当時それがなかった。だから日本マクドナルドのやり方を本社も認めたのだろうが、その差が少なくなったということで痺れを切らしたのだろう。で、社長変えて、すったもんだで今に至るわけだ。

ガソリン代と旅行の相関関係は理解していたが、ロードサイド店とガソリン価格が反映するとは思ってもみなかった。

日本人てやっぱり細かいんだな。ガソリン代の値下げにあった消費行動をしているようだ。

このガソリン代とマクドナルドの法則だが、東北だと車社会に近いのでアメリカ的にガソリン代との相関は弱くなりそうなものだが、どうもそうではなさそうだ、というのが私の本当の実感です。

東北だと灯油代の値下がりはかなり大きいです。

 

 

この歳になって思うことなのだが、世の中意外性に満ち溢れているということだ。大体のところ全ては人だから起きることなで、そうなるのだが、マクロで見たときの意外性は、本当に面白い。

個別だとウンザリするんだけどね。


150円以下のレトルトカレー4

2016-02-07 02:31:57 | 日記

 

グリコのカレー職人シリーズです。ウチの近所のスーパーでは欧州・老舗洋食・ビーフとこのブラックが置いてあります。他にもインド・スパイシーチキン・ふわふわ玉子・なすとトマトのカレーがあるようです。動物性脂肪を使わずに常温でも食べられる上美容というものもあるようです。この中で一番個性的なブラックカレーですが、なぜかグリコのサイトにありません。もしかすると製造中止なのでしょうか。

まあ去年はやりましたからね。黒ハヤシとか。今年はエスニックなんでしょうかね。

定価95円なのですが、デビューしてからというもの安売り目玉になりがちで、だいたい76円くらいで買っている。

 

 

なおブラックとか黒と言われても、辛口ではありません。何が黒なのかといえば黒コショウと練り黒ごまが入っています。ウスターソースのスパイシーな感じもします。バナナペーストがなんか不思議です。ココアパウダーも入ってますね。

さて今まで紹介してきたレトルトパウチのカレーにはほとんどカラメル色素が入っています。茶色に茶色つけてどうするんだとおもっていますが、多分艶とかが違うのでしょう。人工甘味料とか人工調味料とかを云々していると世の中食うものがなくなってしまいます。

袋がレンジでも温められるものになっています。結構コスト高だと思うのですが、頑張っています。

 

 

確かに黒い。でも黒コショウのピリっとしたのではなくマイルドです。ウスターソースは特調的なのでカレーでもわかりやすいです。

このシリーズですが、近所のスーパーで売っているラインナップを食べていて、タイトル通りの特徴があるのかといえば微妙な感じがあります。確かに違うのですが、だからと言って特徴的な違いが少ないように感じます。まあこの値段では何もできないのでしょう。グリコのカレーなのですがスパイスのブレンドが他のメーカーと違うと持っています。多分クローブだと思うのですが、それが強いように感じています。もしかするとナツメグとカルダモンとかオールスパイスも多いかもと感じています。もともとお菓子のメーカーだっので甘くスパイシーな香り付けになったのかと考えています。

カリフラワーとミックスベジタブルのオムレツを添えてみました。ほんとここまでは毎日やらないよ。見栄だけです。

やっぱり甘いスパイスは何とも言えないな。でもそれが個性です。

 

 

近所のスーパーで最近取り扱いが激減したカリー屋シリーズです。旧字体だとどうなるかわかんないので、カタカナにしました。

なんで激減したのかといえばグリコと棚競争で負けたから。甘・中・辛・大辛とこのコクデミ、香りマサラまで揃っていた時期がありました。あとポークとチキンもあるようですが、グリコのネーミングと商品設計に負けたと言えるかもしれません。ただもっと違うのは、ハウス食品がセール品を出さなくなってきたというのがあると思うのです。現実的にこの値段帯のレトルトカレーは、裏の原材料を見ただけで商品開発が大変だというのがわかるわけです。本当は安売りはしたくないと思っているはずです。実はS&Bのカレーがあとで出てきますが、昔の値段を忘れてしまったのでなんとも言えないのですが、多分値上がりしています。

近所のスーパーでは116円で、昔特売で98円とかでした。グリコが定価で95円で特売で76円で出すなら、スーパーとしては特売のインパクトのある商品を選びたいというのはよくわかる

で、残ったのがキャラが立っているコクデミカレーだったということです。なおこのシリーズで一番好きなのは、大辛です。辛口は近所のツルハドラックで扱っているようですが、どうも薬屋で食品を買うのはイマイチ気がひけるお年頃なんで、躊躇しています。

 

 

コクデミと言いつつ、デミグラス風ソースより、味噌の方が多いというのがわかります。多分ここが「コク」なのだろうかと。そういえば、丸大食品のビストロクラブも醤油が入っていた。

チョコレート入れたりココアパウダー入れたり、苺ジャム入れたり、バナナペーストだったりとにかく大変です。

 

 

トッピングどうするべと、コンビニでコロッケを買ってしまった。しかも2個。もうこの時点で見栄の張りすぎだ。このコロッケ一個とカレーとの値段が大差ない。

個人的にハウス食品のカレーは好きだ。なんというか王道のカレーというイメージがある。子供の頃からの刷り込みみたいなものもある。カレールーのシリーズ全てにハズレがないというイメージがある。特にジャワカレーが好きだ。あのスパイシー以外は全くアジアンテイストのない、あのニュアンスが好きだ。

毎日朝食はカレーで、飽きないように商品を変えている。だから個性的なカレーが出てくることになるが、このシリーズはスタンダードが一番美味しいと思う。


さらっと雪が降った

2016-02-06 01:06:31 | 日記

 

夜中に2センチ雪が積もった。気温がプラスだったせいか、どんどん降ってもどんどん溶けてゆくようで、結局10時頃には日向はあっさり消えてしまった。

今日は、右翼の街宣車がうるさかった。ただどうして軍歌なのかと、マジメに考え始めたら、変だなぁとなった。右翼=軍国主義者というわけではない。ただ単に大政翼賛会から派生した、それだけの保守なのだ。ただ街宣車で流す曲はもう少しモダンでも良さそうな気もする。もしかすると彼らのかけている曲は、軍歌調の別な曲なのかもしれないが、私が彼らのかけている曲は軍歌だと思い込んでいるからだけなのかもしれない。右翼=軍歌の図式が一般化しすぎて、例えば軍歌の歌詞をラップ調にした方がもしかすると一般にはわかりやすくなるかもしれない。でもそれだと鮫肌稔とどこがどう違うのかわからなくなるのか。

軍歌を流すのが認知になってしまって、もう抜け出せないのだろうか。多分そうなのだろう。軍歌を流すことで人から嫌がられたり怖がられたりするのが大切なのかもしれない。

でもそのせいで彼らの思想がよくわからないものになっているのも確かだ。単なる復古でいいのかどうか、それすらもよくわからなくなっている。彼らは本当に昭和15年あたりに戻りたいのだろうか。

軍歌である必要はないと思う。

 

 

ニューズウイークの冷泉さんのコラム「なぜ日本には左派勢力の旗手が出現しないのか」というのがある。中に書かれていることは正しい。だがもう一つだけ付け加えたい。

団塊の世代が叩き潰してきたから。私の世代もその下の世代にも社会運動に興味がある人は一定数いた。だが彼らがそれぞれの考えを語りだすと、団塊の世代が「オマエラ何聞きかじったようなハンパなこといってんだ」「なにしったような」「行動で示せよ」と叩き潰しにかかるのですな。「オレら本気で革命起こそうとしたんだ、お前ら本気じゃねーだろ、ヌルいんだよ」と言い放ち自慢話が続くわけですな。それでいて彼らは「連続革命を継続させよう」とは露ほども思っていない。若き日の英雄譚でしかない。

さらに、そうじゃない人の方が多数でもある。でも彼らは「それって失敗するから」「うちら今家族で手一杯だから」「立場ってものがあるでしょ」。

どちらにしてもある種の冷淡さがあった。大騒動を起こして引きこもりというところはある。その彼らがかなり重い蓋になっていたのは確かだと思う。なので私の年代あたりは左派勢力の旗手になるのではなくて、個別案件のスペシャリストや地域発展や貢献を目指す方向になってしまった。小さくまとまる方向にある。

反原発運動で、かなり勘違いしている方とかいっぱいいたが、それでもあの重い蓋をどうするのかというのでは、方法は間違っていなかった。安保法案反対派の方々の、若い人になると全くその重い蓋を感じていないようで、羨ましくも感じている。ただこれらもワンイシューで止めざるを得ないほど、人の価値観が多様すぎて、運動を発展させることができない状況だと思う。

本来ならそれぞれの問題を持ち寄って、新しく作り直すことから始めなければいけない。例えば年金と生活保護と障害者福祉と貧困対策は、個別案件のように取り扱われている。それは役所の窓口が別々だからだ。それをまとめる人が出ないのは、個別すぎて煩雑になってしまっていることと、それぞれの代表者がそれぞれの立場でしか考えられなくなるからだ。

団塊の世代の悪口はいくらでも言いたいが、なぜ彼らが悪く見えるのかといえば、彼らは本来味方だったはずなのだ。それがなぜ敵になるのか。彼らは「理論武装が貧弱で話にならない」という。それではマルクスの理論から派生した、革命を起こせないほどに貧富の差が広がる前に先立って革命を起こさなければいけないというのは正しいのか。

とはいえこの重たい蓋以上に、重たい蓋がある。それは世間だ。なぜ世間が左派勢力の旗手を出さないのかといえば、それは冷泉氏のコメント通りだ。そもそも社会の変化を認めたくないのだ。

マジメに左派は、学者になるか社会改良のNPOを作るかしかなかった。ジャーナリストにも最近はいい記事が出るようになってきている。ただそれは一流どころとはいえネット記事だ。

新しい動きから、左派勢力が台頭するまではかなり時間がかかるだろう。ただ年金と国民健康保険あたりから、何か起きそうな気はする。

 

 

最近よく会う内装屋さんなのだが、何か仕事の厳しさをよくいう。それでいて彼の本業以外の仕事がいいかといえばちょっと疑問が湧くことが多い。

その彼がこの前、アクリル板で指を落とした職人の話をしていた。手すりと外壁のアクリル板との間に指が挟まった状態で滑って階段から転んでしまった、という話のようだ。まあなぜそこにアクリル板が外壁に貼られていたのかはわからないが、たまたま家の奥さんが元看護婦でその指を入れる氷とタッパを用意したのでつなぐことができたが、結局指は曲がらなくなったという。そして誰もが指を手でつまもうとせずに、ベニア板の切れっ端でようやくつまんで氷に入れたという。

日本は素晴らしいとよく言うが、実態はこの程度だ。この件は手袋をせずに作業したということと、緊急時にもかかわらず、指を落とした人のことより、自分の気持ちを優先した結果、指の冷却に間をかけてしまったということだ。

今までなぜ彼が仕事の厳しさを言いつのるのかわかった。自分は優秀だと言いたいようだ。多分それだけだろう。私もそうだが、自分の価値を高く見積もらないと、結構心が辛い。

今日は変な事例を知った。えらく無口で、対人障害があるなと思っていたのだが、マジメで約束の時間は守るし言われたことを言われた通りにキッチリやるのだ。ただ応用とか変更には弱いが、それでも言われたことはやる。キッチリやる。だから信用されるのだが、正社員になりたがらないのだ。いつもパートで終わらせている。もちろん接客とか臨機応変な行動は全く苦手だ。でも与えられたことはキッチリできるのだ。

正社員のオファーを受けていたのは知っていた。だが彼は断った。ここまで自信のない人には滅多にお目にかかれない。「人の前に立てないから」。なのだ。

ただ前職でも正社員のオファーがあったというのを知ったのは驚いた。東証一部企業の子会社なのだが、そこでも能力を見込まれたのだ。

この話はね、自分をよく見せるために他者を持ち出す仕事に信用がないやつと、仕事には信用があるんだけど自分がないにもほどがあるという対比なのだ。だから本当に思う。

確かな仕事をしてくれる人が、今少なくなっているということだ。

 

 

新しい軍歌、欲しいね。

多分もうあるのだが、発見できていないのだろう。

そうか、右翼の純粋性を保持するためには、何も変えられないのか。

左もそうなんだな。


ン~

2016-02-05 01:17:33 | 日記

 

シャープが台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下になりそうだ。これで一件落着となってもらいたいものだ。多分いい会社になるだろう。例えば、サンヨーはハイアール傘下になり、アクアブランドで現在成長中だ。ソニーのパソコン部門も独立したら、なんか良くなってきている。まあソニーから独立した人は小さくとも光る人しかいないような気もする。

多分なのだが、日本のブランドは日本国内だけで完結していたからうまくいっていたのだろう。それが経営危機になると、保守的になりすぎて小さくまとまりがちになる。そこでさらにヒットも産まれずズルズル落ちてゆく。国内だけを見ているフシが強すぎたからそうなった。リアルには国内でも様々な需要があり、海外ではさらに多様である。そこを全く拾えなかったのは、国内需要と成功体験だろうと言われている。

まあ日本人トップがダメすぎるということなのだ。実際、事業部を分割して子会社化し、意思決定の迅速化を図るのが流行した時期があった。だがそれは失敗した。事業部制も実は失敗していた。これが情けないことに、迅速化できるはずの子会社社長や事業部長の意思決定を本社がひっくり返すから、どうしようもならなくなるのだ。そのくせ本社は責任を取らないわけだ。

戦略と戦術を履き違えるからこうなる。

さて東芝はどうなることか。東芝ライティングの技術はお墨付きだったし、その発表されている照明のスペクトル分布なんかは結構見ていた。製品のデーターが見れるのはいい会社だと思っていたし、技術力は折り紙付きだった。だがこの迷走っぷりを見ていると、えらく情けない。トップが政府におもねり過ぎたのが原因だろう。



日銀当座預金の、過剰分マイナス金利で銀行界に騒動が起きている。その前にこの当座預金に0.1%の金利が付いていた。それでは今の普通預金の金利はいくらか?メガバンクは0.02%だ。変なところでセブン銀行の0.05%は普通預金しか扱いたくないという姿勢がある。決済銀行なのだ。一般の当座預金金利は当然これより低いし、メガバンクの1年定期も0.025%と低い。もちろん3年もの以降になるとオリックス銀行やあおぞら銀行とかじぶん銀行など新興勢力が高い金利になっているが、新興勢力ならではとしか言いようがない。

実は、この日銀当座預金の金利とこの普通預金や定期預金との金利差が、銀行への補助金ではないのかと言われてきた。ただそれが目立たなかったのは、2008年リーマンショック以降、金融パニックが起こりつづけていたからだ。

その上損失補填という意味合いもある。だが当座預金が大きければ大きいほど儲けるのは正しいのかという話になる。特に安全神話のあるメガバンクはそうだ。企業努力もあるのだろうが、税金で黒字にしている側面はある。その上で安定した儲けがあるのに貸し剥がしとかを平気でやるのはどうなのかという、倫理的な問題があったわけだ。その上税金を投入された銀行まであるわけだ。それがこれでいいのかとなる。

リーマンショックから立ち直ったと思われていても、このプラス金利は続いたわけで。いつかは終わらせなければいけないものだった。そこを部分的にマイナスにしたのは、実は進歩だ。

どの銀行も大なり小なり、常に税金を投入されてたのだ。それが過剰な部分だけマイナス金利になると経営に問題があると言い始める銀行と、マジメに地方活性に取り組んで融資を増やしているから当座預金残高が低いだけなのに、過剰部分とみなされる額が他行より多く見積もられるのではないのかと考えている銀行と、反発が大きいようだ。

バンカーが平等主義を唱えているのが、すでにおかしい。横並びで頭が腐っているとしか言いようがない。

気持ちはわかる。だがその考えは、大過去だろう。金融庁は地銀再編を狙っていた。だが今は、淘汰を考えていると思う。

 

 

何かおかしいよ。

日本は共産主義国家だったのかな。