どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

今年はなんなんだろ

2016-02-11 01:01:55 | 日記

 

とってもお天気がいい。うん、仕事にならんよ。ホント。冬の写真を撮らないといけないんだけど、もうそろそろ納品なんだけど、もう完全にアウトですね。先日先方が来盛しまして「こりゃ無理!」と納得いただけたのが救い。

おかげで今日はネット見て過ごしました。

 

 

このところ話題になっている、やまもといちろう氏と某企業のバトルがすごいことになっていて目が離せない。

実はかなりヤバイ案件だ。やまもといちろう氏は言わずと知れたブロガー、独自の情報網がある。そしてネット社会で100戦練磨の切り込み隊長と呼ばれている。

その某企業が東証マザーズに上場する前に、すでに怪しいと指摘していたのだが、会計監査も証券幹事も無視して上場、すると税務調査で横領が発覚したのが昨年12月10日、たった一ヶ月しかいなかった役員が1億4000万横領したことが判明。横領の手口は架空取引だった。内部調査が発表されたのが今年1月28日。そこにはキャバクラ豪遊と恐喝にあって3000万以上の金を払っていたという事実が出ていた。ただ誰から恐喝を受けていたのかという事実は出ていなく、そこに不透明さがあると指摘したのだ。

この会社にはファンが多いらしい。そこがまたえらい騒動を引き起こしている。

ただね、この企業が新興IT系だということで、問題への対処がお粗末だという可能性がある。でも、ネットには精通しているはずの彼らが、なぜズルズルとした対応しかできないのかという不自然さを強く感じてしまう。ネットでの対応は、見切り発車でも迅速な対応が重要。この場合だと、横領が発覚した時点で謝罪と経過報告、可能な限り早い内部調査と徹底的な開示が重要になる。その上で、現時点での対応策と今後についての説明が必要になる。つまり12月の時点で横領した役員へ刑事告発をすると言って、内部調査終了と同時に刑事告発していないといけない。その上で、この役員だけが問題だったならやまもといちろう氏を名誉毀損で訴える手続きに入るべきで、そう発表するべきなのだ。

今までネット対応で失敗した企業は全てこれをやらなかった。そしてこの企業もまた、その過ちを犯そうとしている。だがネットに疎い会社ならともかく、そうではないのだ。

ネット対応が進んでいない企業でも、例えば大塚家具の内紛なんていい例だろう。会長と社長のバトルはネットニュースを中心として即時に発信されていた。内紛劇を互いに発信することで、結果として情報開示になっていた。ドロドロの憶測ばかりの週刊誌の餌食にならず会社の価値を毀損せずに済んだ。それ以上に話題になったので「お詫びセール」までして、売上を上げて見せた。

 

 

やまもといちろう氏のネット対応の凄まじさも感心した。これは普通の人はできない。ツイッターのフォロワーが少数の人に対してのコメントが凄まじすぎる。偽アカウントにも対応しているということだ。それもいちいちだ。なぜ偽アカというのかといえば、普通やまもといちろうを知らないわけないだろう。いや知らないにしても検索するだろう。それから発言するだろ?

ネット対応の鏡だ。しかし、よほどの確信があるのだろう。自分の集めた情報を、公開までしている。

そしてなのだが、この会社ではツイッターのコメントが承認制を使って情報を選んでいる可能性まで指摘されてしまった。この状況では、一番悪い方法なのだ。可能な限り迅速にいいも悪いも対応しなければいけない。なのに承認制にしたら、何かあると人に思わせてしまう。ネットでは最もやってはいけないことをやってしまっているようだ。

私としては、ネット対応で後手に回るIT企業というのは考えにくい。よっぽどのオタクならともかくとして、ここまで会社を大きくした経営者としてはおかしい。

考えられるのは、暴力団ではないということだ。私は暴力団よりめんどくさいバックがあると考えている。

これほど面白いネタはない。社長の上に誰かがいないと出来ないことだからだ。多分刑事告発の前に警察がすでに動いていないといけない案件だと思う。

年明けの経済ネタは何とも言えないカオスだ。

 

 

イールドカーブという概念、短期から長期の金利を並べるとカーブを描くというものだ。長期は信用が必要だから、利率が高い。短期は明日とかだと、やすくなる。だが世界中で金融緩和を推し進めているので、ここが少しおかしくなっている。

日銀が銀行当座預金の過剰部分をマイナス金利にした。このマイナス分がどこに向かうのかが焦点だった。国内の消費はイマイチだし今後も見込めない。安定した大企業ほど内部留保が大きく金を借りることはない。それでは中小企業はといえば伸びている企業ほど手堅く、新興企業は信用がない。まあその前に担保を前提にした信用というのが、崩れているのだが。

そのお金は短期的に債券市場、特に国債に向かうのは当然だった。ただQEで日銀がかなりの日本国債を買っていたため、国債市場が崩れていた。結果10年ものの国債の利率が0%となってしまった。イールドカーブがおかしくなってしまったのだ。

ただこのイールドカーブの異常は、不景気の前兆とも言われている。でもこの金融緩和で、それがどこまで適応できるのか、全然わからない。だが短期的には異常事態なのは間違いがない。

これがどう出るのかは、3月を越えないとまだわからない。

あの企業だが、もしもこの状況を予測していた(想定できたとは思うが)野村証券は、かなり罪深いことをしているぞ。


150円以下のレトルトカレー6

2016-02-10 01:44:27 | 日記

 

この「好きなカレーの種類は?」というお題からかけ離れたことばっかり書いて、ど顰蹙買っているとは思うのですが、すいません、一回初めちゃったら取り返しがつかないところまでやってしまわないと、ダメでしょう?ということで6まできてしまいました。ボンカレーと大人のカレー以外はほぼ日常です。なので好きと言えば好き、嫌いと言えば嫌いです。でも毎日美味しくいたベル為の、変な話です。

さて&B2種類です。カレー粉で言えば東のS&B、西のハチ食品となるのですが、レトルトだと西がハウス食品になってしまう所がなんとも言えません。

我が家では基本的に日本ハムとこのS&Bのホテル・シェフ仕様の袋カレーをメインに、いろんなメーカーのカレーを組み合わせて朝にいただいている。で、このカレー絶対飽きているのだけど、なぜか外せない定番となっています。ほんのちょっと高級な感じです。ほんのちょっとよ。

 

 

原材料は生クリームとウスターソースが目立ちます。あとは至って普通です。4袋で430円くらい。安いわけではないですが、高いわけでもありません。

丸大食品のカレーもこのS&Bのホテル・シェフ仕様カレーも、実は少し値上がりしています。近所のスーパーにで始めた頃はだいたい50円安かったと思います。で、この辺りで何が変わったのかと考えると、円安になったということでしょうか。原材料費が変わったのでしょうか。そうすればどこが一番変わったのかと考えれば、もしかするとスパイスが高くなっているのではないのかと、推測するわけです。

この辺りなんとも言えないのですが、カレーにおけるスパイスの原材料比率なんてたかがしれてるように感じるのですが、実はかなり高いのではないのかと。安いカレーはフルーツで味を作ろうとしているところが見えますし、スパイスの量が少し変わる辛口と中辛での具の量が変わる感じもあります。

ルーでもスパイシーが売りであるほど値段は高くなります。多分スパイスが高いというのが大きいのだろうと考えています。

 

 

イカメンチとブロッコリーを添えました。やはりホテル・シェフ仕様ということで具は少ないです。ただビーフの小さい塊が見えますが、これが結構肉肉しい。

ボンカレーより本格的でスパイシーです。それでいてマイルド。そんな感じかな。

 

 

さて先のホテル・シェフ仕様と実は同格の、130円台のおいしいカレーです。商品名がおいしいというのもなんですね。

 

 

野菜・果実ペーストと、醤油加工品が目立ちます。

さてS&Bだけだと思うのですが、炒めた玉ねぎをローストオニオンとかオニオンソテーとか炒め玉ねぎペーストいわず、ソテー・ド・オニオンと言っています。いきなりフランス語です。ここにはイギリス風ではないというこだわりがあるのでしょうか。多分そうでしょう。値段帯が変わるさらに直裁的に、玉ねぎと原材料名が変わります。

玉ねぎを別に独立して炒めているというだけで、多分どのカレーもそうなのですが、こういったこだわりを見て行くのも面白いかもしれません。

 

 

カリフラワーとトマト、パセリとチーズのオムレツを添えました。先のホテル・シェフ仕様より圧倒的に具が増えています。そして味もいいです。だいたい値段通りですね。ただホテル・シェフ仕様はやっぱり少し加工して使うものなのかと思います。

さて毎日シャッフルして食べている150円以下のレトルトカレーでしたが、こうして食べて味をどうこう言って行くと、一番好きなのはS&Bです。慣れているという感じはあります。ただ個性は薄いですね。2位がハチ食品です。個性がくっきりしておいしいです。やっぱりスパイスメーカーの強みをこの2社から感じます。ハウス食品も好きなのですが、最近近所のスーパーの取扱量が少ないので順位を下げているだけで、定番です。そして日本ハムと丸大食品のエスニックはいいです。丸大のビストロクラブは、ルーティーンの中で出番を少し下げたいですね。グリコの個性は、リリーフです。私にとっては間違いなく。おいしいけどグリコが連続で来ないようにしています。多分スパイスの感覚が違う。宮城製粉は、こだわって育成する感じでしょうか。値段が安すぎるので、カレーソースとして使いやすいと思います。実際あんまり食べないです。

逆にボンカレーの際立った普遍性が、なんとも言えないです。各社しのぎを削っている感じのあるレトルトカレーですが、孤高の中庸・普遍性は恐ろしいものがあります。多分この値段帯のカレーで誰が食べてもおいしいというレベルだ。ただ明日の朝もと言われると、ハチ食品に変えたほうが楽しい。

参考に全くならない150円以下のレトルトカレーでしたが、コストパフォーマンスで、ハチ食品をイチオシにさせていただきます。

番外編を書いてこの項を終わります。出てどうしたことやら。


雪は積もり溶けてしまう

2016-02-10 01:17:53 | 日記

 

今朝は6センチも雪が積もった。早速仕事に出かけるが、10時にはすぐにグズグズになって11時にはどうしようもなくなってきた。

 

 

北朝鮮についてはいいニュースと悪いニュースがある。悪いニュースは大陸間弾道ミサイルを作れたということ。いいニュースは、打ち上げた衛星は姿勢制御がうまくいかず、宇宙でクルクルと踊っているようだ。ということで北朝鮮には核弾道ミサイルを作ることはできても、その核を正確に落とす技術は全くないということだ。衛星ですらうまく出来ないというのは、相当遠い話となる。

以前から少し疑問だったのだが、飛ぶだけのロケットだったらどの国でも作れる。核弾頭もどの国でも材料さえあれば作れる。ただ確実に爆発させたり、確実に敵国の上空で爆発させるのが難しいのだ。特に大陸間弾道弾になると打ち上げた時のちょっとしたミスが大きな誤差につながる。その上弾頭が大気圏で燃え尽きないように、ミサイル防衛網に引っかからないように姿勢制御しながら落ちて行かないといけない。技術的にそこまでは至っていないということになりそうだ。

 

 

夕方までに、気象台で積雪2センチまで溶けた。そして道路は歩道まで雪がなくなった。


旧正月であけましておめでとう

2016-02-09 01:05:36 | 日記

 

あけましておめでとうございます。旧正月でございます。これを超えても年をとらないという便利な正月です。中国からいっぱいお客さんが来ているようですが、盛岡だとさっぱり見ませんね。

さてシガレットケースが壊れたので、スパークまで買いに行きます。ああ、めんどくさい。

上の橋のたもとの釣具屋ですが、取り壊されていました。今年の鮎の友釣り用の鮎はどこで買うんでしょうね、皆さん。

 

 

北朝鮮の人工衛星は、またしても電波が出ていないような感じですね。衛星がなんとか軌道に入ったのはいいんですが、3段目のロケットまで軌道に入ってしまったようで、どうなるんでしょうか。いつかはどこかに落ちてくるわけで、海の上に落ちればいいんですけど。

そういえば、歴史上初めて隕石に当たって死亡した例がインドであったらしい。と言ってもまだ確認は終わっていない。といってもこのニュース、出処が確認できない。あれは夢だったのか?

 

 

おや、知り合いの事務所があったところだが取り壊されている。

そういえばアフガニスタンで、数百人のタリバーンに包囲された地区75人を、11歳の少年が指揮して43日間戦い続け、脱出に成功した。だがその少年は、最近暗殺されてしまった。希望は学校に通うことだったのだが、学校に通い始めて間もなくの暗殺。

ご冥福をお祈りいたします。

11歳というので、すごいと思う方が多いと思うのだけど、11歳で家の屋根から機関銃打って、指揮してという生活ができる社会ってどうなのよ。戦闘が日常になっているということなんだが、ものすごく変だよ。おまけに学校に通い始めたら暗殺ってのは、どんだけ酷いんだ。

 

 

ようやく盛岡神社通りにたどり着いた。ここに知らなかった社があった。なんというか八幡神社から加賀野の大日如来までディープなラインだな。

 

 

スパークです。相変わらずのカオスな店頭です。店内もカオスですがドイツ製の18本入りのシガレットケースを購入。1900円なり。なんかとっても良さそうでしょ。ドイツ製と聞いたら。前に買った中国製の方が色気があった。これは間違いない。

蓋を開けるボタン周りの強度を高くするために鉄板を折り曲げているのだが、その無骨さがなんとも言えない。なんというか、中国製は女性の化粧品のコンパクトの蓋のボタンの感覚、このドイツ製は、軍用品という感じ。

なかなかに頼もしいものです。

今度書いておこう。

 

 

帰りの道は、バイパスを通った。墓石屋の前で見つけた「嵐くん」。ネーミングがなにか、あのアイドルっぽくて気になりました。意匠登録大丈夫か?

 

 

チラチラ雪が降ってきましたが、気温はプラスです。

 

宮崎県立劇場でクルトワイルの「三文オペラ」の上演が中止になったという。

ドイツの著作権管理会社との契約に、フルオーケストラによる全楽曲の演奏、脚本の改変禁止などが盛り込まれていたため、開演直前まで交渉を続けたが、今回の内容での上演が出来なくなったとのことです。」

日本では著作権が切れているのだが、多分なのだがクルトワイルの三文オペラは異稿がいっぱいあって、著作権が切れていないのではないのだろうか。その時その時で曲も手を入れていたし、セリフまで手が入れられていたから、ワイルとブレヒトがコンビだあった間は様々な版があるようだ。1930年の録音と58年の録音では版が違う。さらにブレヒトが多言語化をオッケーにしていたという問題がある。曲と歌詞の内容が同じであったら、どのような形態でも上演オッケーというのがウリだった。だから世界各国で大流行したわけで、日本語初演版は義太夫だか浪曲風だったと聞いている。

「三文オペラ」だけではなく、新しい録音がなにか堅苦しいと思っていたのは、もしかするとこの管理会社のせいなのかもしれない。フルオーケストラといっても2管編成だろうが、そもそもの「三文オペラ」はそれ以下だからどこでも上演できたのだ。

多分このあたりの認識の違いが、上演中止になったのだろう。だがこの管理会社、ブレヒトから外れすぎているよ。多分なのだがワイルの楽曲の管理会社なのだろう。ワイルにはスタンダードナンバーから楽曲管理しがいがある。そういったことなのかもしれないが、管理会社が歴史を損ねているように感じる。

不自由な「三文オペラ」は上演する必要のないものとなる。少なくともブレヒトは怒っているだろうな。

 

 

渡り鳥の北帰行が始まっている。まるで3月中旬のような高松の池だ。ここで喫茶響に行くのはもうランナーズハイ。もう何キロ自転車こいだんだか。

響で、私のジンクスがある。誰もいない時に店に入ってしばらくすると客がいっぱい来るというものだ。私って福の神?いや実際は行く時間帯の問題が大きい。でも今の所60%程度でそうなっている。立て続けに二組計6人のお客さんがあった。

俺は仙台四郎か?

 

 

2度目の正月は、どうしようもない始まりだった。ただ、北朝鮮がなんかやらかす時の、9の法則というのはありそうだ。どうもあの王朝は9にこだわるらしい。今回も2016年の数字を足すと9、2月7日で足すと9になるらしい。天気もあったと思うが、結構信憑性がある。ということで今年9月9日に何をやらかすのか楽しみだ。18という倍になるめでたい数字もあるので、3月15日とか4月14日もあるのかな。

なお中国は北朝鮮は血盟で結ばれているけどお荷物。でもやめられない。アメリカだって北朝鮮がないと韓国に軍隊駐留させる名目がなくなるでしょ。お互い様でしょ。だったらもうちょっと考えろやオラ、とアメリカに言い始めているのが結構面白い。

ということで名目上の何らかの進展は今後ありそうですね。


なんか変なニュースばかりの1日

2016-02-07 20:38:41 | 日記

 

北朝鮮が突然ロケットの発射を前倒しすると宣告して、今日打ち上げた。2月8日かな?旧暦の正月だからちょうどいいとは思っていたが、まさか今日だとは。

ただニュースは微妙だった。5つに分割されて落下したようなニュアンスを使っていた。まるで失敗したかのように聞こえる言い方だった。だが3段ロケットの最上段のフェアリングの解放に成功したのだろうから、確かに5つのパーツが落下することになる。つまり成功した可能性が高いとなる。

中谷防衛大臣も、軌道に入った可能性があると言っているが成功したかどうかは確認中と言っている。

衛星は94分で地球を一周するのだから、低軌道なのだろうか。にしても確認作業に時間がかかるとは思えない。軌道に投入できたが衛星が壊れたのか。

関係ないが、中谷大臣は昔はいい男だったんだろうな。首がどうもなんとも。

 

 

最近軽油が凍るということを知った。調べると寒冷地仕様の規格があって、関東圏からスキーとかで東北に来て、一晩置いておいたりすると凍結して二進も三進もいかなくなるらしい。そうでなくとも、気温によっては軽油の中にパラフィンの結晶ができてインジェクションノズルを詰まらせたりして、故障の原因にもなるという。

東北に住んでいると、その季節ごとに規格が変わっているのに気がつかない。だが車だと移動するので、実は、ということがあるようだ。

実際のところLPガスも夏と冬では規格が変わっている。それは知っていた。ガソリンも産地から生成されたものや、重油をクラッキングしてできたものをブレンドして規格に収まるようにしているのも知っていた。確かに軽油は分子量が大きいので、さらに寒冷地仕様と一般仕様と分けなければいけないのだ。

気がつかなかった。

 

 

バッハ全集もようやく50枚目に突入した。器楽は聞いたことがあるものばかりなのでそんなに問題はなかったのだが、カンタータに突入してからは、結構難儀している。初めて聴く曲ばかりだからだ。BWV1~10なんてラジオですらかからないだろう。

ただもっと難儀なのは、さすが超廉価版。なんかCDのトラッキングエラーが生じているようなのだ。ただそれがどの程度かまではなんとも言えないレベルで、ボサっと聞いている分には何が何だかのレベルだというのが実は問題。機械が悪いのかディスクが悪いのか、我が家の電源が悪いのかがはっきりしない。多分ディスクが悪い。とは言っても聞けるレベルなのがなんとも言えない。

なおCD第一世代から聞いているので、まあこんなもんかと思ってしまうのだが、今の人は許せないだろうな。ほんと第一世代は高くて悪いCDがいっぱいあった。ハンブルクとかハンブルクのハンブルグらしいのがいっぱいあったんですよ。でもまあこんなもんなんですよ。CDもLPも。いやDVDもブルーレイも。

超廉価版だからと高をくくっていたのだが、演奏レベルが極めて高いので、チと残念。ブリリアント・クラシックレーベルはなかなかのもんです。

と言っていたら、CBSの五嶋みどりのボックスセット超廉価版が届いた。真面目にこれはお買い得。残念なことは、今の五嶋みどりはさらに凄い演奏をするということだ。でも2700円は安すぎるぞ。真面目に今クラシック入門ではかなりいいお買い物だ。でもできれば彼女の最新の録音も聞いてもらいたい。どえりゃーもんです。

 

 

日経ビジネスオンラインで「人生の諸問題」という小田嶋隆氏と岡康道氏の対談・「入院とは思い出の小箱である」という記事がある。実はこの対談のファンで、とてもくだらないのに何か真を突くような所がある。二人は1956年生まれで高校大学と同じ学校、進行役も1960年生まれと同時代そのまんまの対談なのが面白い。

今回もなかなかいい言葉をいただきました。

「小田嶋:ルールというか、秩序と自由の問題というのはなかなか深いことでね。どこかで対談した時に、その話になったんだ。たとえば東アジア、中国、韓国、日本というぐらいの、要するに儒教文化がある程度あるところは、100人の人間がいて、みんなが少しずつ我慢してわがままを言わないでいた方が、社会全体としては居心地がいい――といった、秩序優先の考え方をする。

 ところが西洋人の世界では、みんながわがままを言うことがベース。だから他人というものが、わりと迷惑な存在なんだけど、その迷惑の方を我慢しようじゃないか、という原理なのね。人はそもそも自由なんだから、街で変なことをやるやつがいたり、でかい音で音楽をかけるやつがいたりすることの中で暮らしていく。それが人間だよ、と。」

 

近代自我とかウンヌンいう前に社会が違うんだよと。

ただこの後団塊批判が出てくる。その前に小田嶋氏だから出ているのかと考えたのだが、私もつい最近団塊ってヤダ、とか書いている。ネットで見ると、団塊批判はかなりある。

私の場合、団塊批判はもう迷惑かけられまくったという思いもあるが、理解しようともし続けた。だがずっと若い人から見れば耐え難いものに見えるようだ。そりゃそうだ。私も昨年T老人の件でえらい目にあったわけだ。そういった事例が増えているのだろう。暇になった団塊の世代はなかなかに手強い。

でもだ、私が団塊の世代への批判を平気でできるようになったのはいつからなのだろうか。少し考えた。それは3年前からだ。昭和23年生まれが65歳を超えた時からだ。大部分がリタイアしたあたりからだと思う。今ならさらに批判できると私も考える様になっているのだろう。

でもいい人もいっぱい居る。これは確かなのだが、どうも大卒が嫌な感じになっていると思う。私の知っている団塊もだいたい大卒で、これもまたいい人もいるがどうしようもない人もざんざん見た。だからひっくるめて「団塊」という批判は本当に問題はある。でもT老人以降、私を持て余す所がある。

 

 

 

小田嶋:これは微妙な話で、どこまで本当か分からないんだけど、世代論というものの中で1個だけ当たっているくくりは、「団塊の世代」だと俺は思うんですね。

:どういうこと?

小田嶋:たとえば昭和30年代には、少年犯罪がめちゃめちゃ多かった。昭和40年代には青年の犯罪が多かった。そして、60年代以降は中年の犯罪になった。ということは、ある世代がずっと段階を追って、それらを起こしている、と。

:ずっと団塊ってことじゃん。

 

今や公に批判が繰り出す様になってきた。ネットだけではない。だがここでいう犯罪というか人口10万人あたりの犯罪件数というのは統計上どう出ているのか。小田嶋氏は正しいのか。調べたらそうでした。

ただ情報はもう少し精密に調べないといけない。昭和10年生まれも統計に混ざっているので団塊の世代だけのせいにしてはいけない。にしてもこのブロックでの団塊の人数があまりにも大きい。

だが私が解釈しているのは、あの年代は競争圧が極めて高く、ありとあらゆる手段で彼らは競争していた。その極端なのが学生運動とのちのセクト主義だ。確かに時代の問題はあった。だが彼らのやったのは権力闘争だった。

ホントそこから生き残ってきた彼らとは、口論できない。真面目に彼らは非論理的な言語で、打ち負かすことのみの言語を駆使する。

だが貧困や社会矛盾や競争圧だけではなんでこうなるのかは理解できなかった。

 

 

小田嶋:いや、数が多かったから。数が多かったから、ケアされ切れずに生きてきた。

:確かに生まれた時から、多かった人たちだもんな。

小田嶋:親からもしつけを受けないし、学校の先生も「まあ、君たちは好きにしたまえ」みたいな時代だったじゃないか。

:団塊の世代で言うと、何となく闘ったりけんかしていたりするポーズが、習慣になっている。

 

そう、ここがしっくりきた。社会秩序がうまく機能していない時にボコッと大量の子供がいた。ケアされず下手すりゃ社会からスポイルされた年代でもある。おまけに貧富の差もまだまだ大きく、いや逆転も起きていた時代だ。その中で生き抜くというのが子供の頃からの習わしになっていたのだろう。誰もケアしない野生児の時代だった。

なおモーレツ社員はこの団塊より上の昭和5年以降の生まれだ。もっと空白の、もっと矛盾ばかりを見せつけられた世代だ。世界を信じることができない人たちだ。で、今退職する60歳はシラケ世代。団塊が荒廃させた世界を眺めなおす世代だ。

スポイルされた世代。これはしっくりくる。

この統計が正しいとすれば、彼らは攻撃性が高いということになる。そしてそれは実感できる。だいたいのところのすべての問題が理解しやすくなった。

だが問題なのは、このままでは彼らはスポイルされっぱなしになるということだ。それだけは私らの働きがけでもなんともならない。

戦後の最悪の教育状態から、高度経済成長からバブルと、その後のデフレ期と人生の激動を生きたわけで、先輩を尊敬したいのだが、やっぱりアンタラ口先ばっかりだったのねと思う今日この頃に、腑に落ちた言葉でした。

スポイルされた世代。多分現状ではそうだ。東大紛争も総括できない、いや総括という言葉で何をしたのかそういったことまで含めて、何もしない彼らは。

止めよう。彼らがあんまりにもひどかったにしても、彼らに支配されてきた私らは、反乱すらできなかったのだ。それをどうするのかを子育てに持って行ってしまったのではないのか。あの極めて安全安心な子供の世界。子供を野生児にしたくない。そういった気持ちはあるだろう。団塊の世代もあれだけ嫌がったキャラメルママを退治できなかった。母性は世界を凌駕する、そのきっかけも作った。

だからやめよう。本当に団塊の世代は嫌いだ。勝ち負けしかない世界だ。彼らが成し遂げたと思っている高度経済成長は昭和5年以降の生まれが成し遂げたのであって、彼らではないのにその気になっている。

だからやめたいんだけど、どんどん言葉が出てくる。いい人もいっぱいいたがどうしても悪い思い出しか出てこない。

それが数字で出ているというのは、なんとも言えない。ただ日本文化史の流れでおけば、実はその攻撃性は良かったと思う。ただその攻撃性を回収して発展させたのは、彼らの嫌うシラケ世代だったというのがおかしいところでもある。

 

 

逆説的に私らは、スポイルされた世代にスポイルされてしまったわけで、ちっちゃくまとまんないとなんともならんわけだ。だからこうなったのだ。

やっぱりT老人事件をかなり引きずっている。

でもな、スポイルされた世代、そうだな。その苦々しさは、わかるつもりだ。でもこっちも年だ。だから昔みたいに譲歩する気はない。