とってもお天気がいい。うん、仕事にならんよ。ホント。冬の写真を撮らないといけないんだけど、もうそろそろ納品なんだけど、もう完全にアウトですね。先日先方が来盛しまして「こりゃ無理!」と納得いただけたのが救い。
おかげで今日はネット見て過ごしました。
このところ話題になっている、やまもといちろう氏と某企業のバトルがすごいことになっていて目が離せない。
実はかなりヤバイ案件だ。やまもといちろう氏は言わずと知れたブロガー、独自の情報網がある。そしてネット社会で100戦練磨の切り込み隊長と呼ばれている。
その某企業が東証マザーズに上場する前に、すでに怪しいと指摘していたのだが、会計監査も証券幹事も無視して上場、すると税務調査で横領が発覚したのが昨年12月10日、たった一ヶ月しかいなかった役員が1億4000万横領したことが判明。横領の手口は架空取引だった。内部調査が発表されたのが今年1月28日。そこにはキャバクラ豪遊と恐喝にあって3000万以上の金を払っていたという事実が出ていた。ただ誰から恐喝を受けていたのかという事実は出ていなく、そこに不透明さがあると指摘したのだ。
この会社にはファンが多いらしい。そこがまたえらい騒動を引き起こしている。
ただね、この企業が新興IT系だということで、問題への対処がお粗末だという可能性がある。でも、ネットには精通しているはずの彼らが、なぜズルズルとした対応しかできないのかという不自然さを強く感じてしまう。ネットでの対応は、見切り発車でも迅速な対応が重要。この場合だと、横領が発覚した時点で謝罪と経過報告、可能な限り早い内部調査と徹底的な開示が重要になる。その上で、現時点での対応策と今後についての説明が必要になる。つまり12月の時点で横領した役員へ刑事告発をすると言って、内部調査終了と同時に刑事告発していないといけない。その上で、この役員だけが問題だったならやまもといちろう氏を名誉毀損で訴える手続きに入るべきで、そう発表するべきなのだ。
今までネット対応で失敗した企業は全てこれをやらなかった。そしてこの企業もまた、その過ちを犯そうとしている。だがネットに疎い会社ならともかく、そうではないのだ。
ネット対応が進んでいない企業でも、例えば大塚家具の内紛なんていい例だろう。会長と社長のバトルはネットニュースを中心として即時に発信されていた。内紛劇を互いに発信することで、結果として情報開示になっていた。ドロドロの憶測ばかりの週刊誌の餌食にならず会社の価値を毀損せずに済んだ。それ以上に話題になったので「お詫びセール」までして、売上を上げて見せた。
やまもといちろう氏のネット対応の凄まじさも感心した。これは普通の人はできない。ツイッターのフォロワーが少数の人に対してのコメントが凄まじすぎる。偽アカウントにも対応しているということだ。それもいちいちだ。なぜ偽アカというのかといえば、普通やまもといちろうを知らないわけないだろう。いや知らないにしても検索するだろう。それから発言するだろ?
ネット対応の鏡だ。しかし、よほどの確信があるのだろう。自分の集めた情報を、公開までしている。
そしてなのだが、この会社ではツイッターのコメントが承認制を使って情報を選んでいる可能性まで指摘されてしまった。この状況では、一番悪い方法なのだ。可能な限り迅速にいいも悪いも対応しなければいけない。なのに承認制にしたら、何かあると人に思わせてしまう。ネットでは最もやってはいけないことをやってしまっているようだ。
私としては、ネット対応で後手に回るIT企業というのは考えにくい。よっぽどのオタクならともかくとして、ここまで会社を大きくした経営者としてはおかしい。
考えられるのは、暴力団ではないということだ。私は暴力団よりめんどくさいバックがあると考えている。
これほど面白いネタはない。社長の上に誰かがいないと出来ないことだからだ。多分刑事告発の前に警察がすでに動いていないといけない案件だと思う。
年明けの経済ネタは何とも言えないカオスだ。
イールドカーブという概念、短期から長期の金利を並べるとカーブを描くというものだ。長期は信用が必要だから、利率が高い。短期は明日とかだと、やすくなる。だが世界中で金融緩和を推し進めているので、ここが少しおかしくなっている。
日銀が銀行当座預金の過剰部分をマイナス金利にした。このマイナス分がどこに向かうのかが焦点だった。国内の消費はイマイチだし今後も見込めない。安定した大企業ほど内部留保が大きく金を借りることはない。それでは中小企業はといえば伸びている企業ほど手堅く、新興企業は信用がない。まあその前に担保を前提にした信用というのが、崩れているのだが。
そのお金は短期的に債券市場、特に国債に向かうのは当然だった。ただQEで日銀がかなりの日本国債を買っていたため、国債市場が崩れていた。結果10年ものの国債の利率が0%となってしまった。イールドカーブがおかしくなってしまったのだ。
ただこのイールドカーブの異常は、不景気の前兆とも言われている。でもこの金融緩和で、それがどこまで適応できるのか、全然わからない。だが短期的には異常事態なのは間違いがない。
これがどう出るのかは、3月を越えないとまだわからない。
あの企業だが、もしもこの状況を予測していた(想定できたとは思うが)野村証券は、かなり罪深いことをしているぞ。