水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・170」

2014-04-05 18:58:15 | Weblog



カルテ番号 せ・14 (4)

「気功って病室でどうやったんだ?」
関谷守は興味が出て、そう聞いた。
「特別なことはしないよ。手を当てていただけ」
「そんなで元気になるのか?」
「僕もそう思っていた。だが、すぐに眠ってしまって・・・。
そして起きたら身体が軽くなっていたのが判った。
まず、食欲が出て、病院のマズイはずの食事が美味かった」
そういって友人は笑った。

彼は時々思い出すように、遠くを見ながら話を続けた。
「後で知ったのだが、僕よりも妻が驚いたらしい。
起きてからの顔色が違ったのだそうだ。
これで治る、妻はそう確信したらしい。
そして、また来てもらう連絡をしたんだ」
特に仲が良かったわけではない友人夫婦だが、彼の口ぶりから妻に感謝しているのがわかる。

関谷守は、その話だけでは気功が本当かどうかわからないが、ますます興味はわいた。
「それで、どんな人なんだ、その気功の先生ってのは」
「うん、普通の姿だし、普通の人だった。
特に印象的ではないよ。だから信用できたのかな。
あれで、いかにも、って感じなら断っていたかもしれない」
少し間を置いて、もう一言付け加えた。
「うまく言えないけど、普通の人だけど、普通の人ってほどんどいないよね。
癖が見えない、っていうのか、そういう意味では特別な人なんだろうな」


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)



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