カルテ番号 そ・6 (1)
宗田泉が変わったのは2か月前からだった。
それまでの明るくキビキビとした動き方は、長年のスノーボードの選手だったからだろう。
30歳になり現役引退した後も、明るさ、積極性、スタミナは人並みからはかなり高かった。
それらは仕事に反映され、誰からも信頼されていた。
それが急に変わったのだ。
37歳の今になり、本人曰く、スタミナ切れ。
一応の人当りは明るく振る舞うが、以前と違い無理が感じられる。
顔や身体全体からの生気が乏しいのが、周りの人からでもわかる。
スタミナが無くなったのも明らかだ。
会話の端々に消極的な言葉が入るようになった。
「泉さん、ちょっと病院で診てもらったら」
「大丈夫、少し疲れているだけだから」
そんなやりとりが幾度かおこなわれていた。
家族と離れ、一人暮らしが長い。
現役時代に広い地域を渡り歩いて様々な人々に出会った。
言い寄る男性は多かったが、物足りなさしか感じられなかった。
それに、ほとんどの事は何でもこなせる自信もあって、結婚など考えられなかった。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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