カルテ番号 せ・14 (15)
次の休日も関谷夫妻は気功治療院に向かった。
そして、やはり前回と同じように深い眠りに落ちてしまった。
それを見ていて、妻は今日訊ねてしまおうと思った。
誰にも言えない相談なのだ。
イビキをかく夫のそばで妻は声を小さくして言った。
「あの・・・実は夫婦の事ですが・・・」
妻は勇気を出して言ったつもりだった。
「大丈夫ですよ」
それだけで何も聞かずに院長は言った。
「元気になりますよ」
何故、わかったのだろう。
あるいは、本当にわかっているのだろうか?
でも、こう言われたら話の続きが出来ない。
「元気になりますが、これから先を考えると、少しいろいろ理解された方がいいでしょうね」
妻はやはり何度か通って勉強しようと思った。
ここは身体を治すだけではなく、勉強する場でもあるのだと思った。
子供が巣立って、その後の夫婦のあり方はとても大切だ。
まだまだ長い期間を過ごすのだ。
いつまでも元気で健康でありたい。
帰りの運転は妻だった。
そして「また、来よう」と夫婦で言った。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 )