カルテ番号 あ・28 8度目(14)
「愛田さん、わかりました。
段取りは愛田さんがつけてくれるのですね。
私なりに、適当に係わりますよ」
愛田恵子は明るい声で言った。
「そうよ。
アタシだって勝手に音頭とって、勝手に逃げるんだ。
センセーも気軽に、適当に、係わってくれたらいいよ。
義務でも約束でもないよ」
風間陽水は、今回の愛田恵子には教えられてばかりだ。
そう。もっと適当に、気楽に、係わればいいのだ。
愛田恵子は、その特殊な体質でも、権力の近くで自由に振る舞っていた。
その大らかさ、自然な振る舞いが、その秘密を守っていたのだろう。
隠そうとすると、不自然な力みが出る。
大した事はないのだ。
たかが、少しだけ長生きするだけだ。
「変わり者の研究者が幾人も参加するでしょ。
センセーが入っても、あまり違和感ないよ。
もちろん、スポンサーにも、そう伝えておくし。
変人だから、管理してはダメだと。
でも、その能力は大きな力になると、吹き込んでおくからね~」
そして、愛田恵子は、唐突に電話を切った。
忙しいのだろう。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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