はじめに・3
人生は正しく生きるのが目的だと思った。
間違いがあっても、修正する為に生を受けている。
そして、次第に人は神の子となる。
あるいは、次第に立派な菩薩になる。
この世は修行の場。
そんな風に、とても浅はかな考えがあった。
立派な生き方の言葉を鵜呑みにしていた。
それが人間の生き方なら、とっくに地球は平和になっている。
犯罪など無くなっている。
他の生物を滅亡させたりしない。
苦しむ人は無くなっている。
あるいは、極少数しかいない。
そして人類の歴史は、何万、何千年か経った。
人は、
相変わらず、
バカ。
相変わらず、
愚か。
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