カルテ番号 は・9(20)
原奈緒子は院長のこういう立場を気に入った。
精神的な説明や解説する人は、人間は進化しなくてはいけない、という。
より立派になるのが、生きているということだ、という立場だ。
だが、この院長は普通の生活が大切だという。
普通の生活に立派を持ち込まない方がいい、という。
47歳の原奈緒子も、あまり立派なセリフを言う人を信用しない。
正しさを主張する人も、あまり信用しない。
「これで、一通りの性に関する私の見解を言いました。
以上を踏まえて、原さんの個人的な悩みを聞きます。
個人的ですから、何かに当てはめる必要はありません。
そして、自分の正直な感想、考えを言って下さいね。
先ほどもいいましたが、正しい方法など見つけなくていいのですよ。
楽になる方法を探しましょうね」
やっと、ここに来た目的が言える。
今まで、誰にも言えなかったことが言える。
そう思ったら、何だか持ってきた悩みが小さく思えた。
秘密をしっかりガードしてきたつもりが、意識しすぎていたような気がした。
性は、そんなに隠すような事柄ではない。
当たり前なのだ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます