カルテ番号 ほ・19(5)
その家は夫婦二人で子供はいなかった。
病弱な奥様だった。
活動的な旦那様だった。
性格は違えど、気持ちの良い人柄の夫婦だった。
出過ぎないように気配りはするが、奥様に代わり、屋敷を守るのが仕事であった。
そんな本庄瞳に厚い信頼を置いて、何かと優しい奥様だった。
恵まれた職場といえた。
その奥様が突然のように逝ってしまった。
活動的だった旦那様は別人のように屋敷に引きこもった。
そして、社長を引退した。
一人になった主人から哀願された。
このままハウスキーパーとして、よろしく頼む、と言われた。
本庄瞳は恩返しを含めて承知した。
この暗い状態を回復するのが、家を守るというプロ意識としてあった。
一年もすると、御主人様は次第に外に出るようになっていった。
やがて、本来の活動的な性格もあってか、軽い山登りに魅かれているようだった。
ある日、帰ってきた御主人様が本庄瞳に訊ねた。
何かに迷っているようだった。
本庄瞳も本来は活動的な性格だ。
考えるより行動して生きてきた。
だから、御主人の性格から、そのように話をした。
生き方は向き不向きとか、相性とかで左右するものと思う。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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