ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

野中広務的な保守を取り戻そう

2018年01月16日 | 政治
私は闘う (文春文庫)
野中広務 著平成8年)
文藝春秋

 

野中広務『私は闘う』読んでみた。

人にはそれぞれ大なり小なり闘いの歴史があるものですが、この人のそれはそれでスケールが大きいのには圧倒された。

自治大臣在任中は「オウム真理教との闘い」。小選挙区制など政治改革をめぐって「小沢一郎と闘う」。自社さきがけの村山連立政権擁立での攻防。政と官をめぐって大蔵省とのバトル・・。政治信条は保守の立場にいながらも、それにとらわれず縦横無尽に行動してきたリベラルな保守政治家だと思う。

縁者無縁のたたき上げ

今日でも政界は首相を始め二世、三世の世襲議員、さらには官僚議員が多いが野中広務はちがう。町議、町長、府議を経て国会議員になった。学歴は旧制中学校を卒業しただちに鉄道局に就職した。いわば「たたき上げ」の苦労人だ。

上官の言葉で生きる気に

軍国青年で20歳の時に終戦。日本が負けたことが信じられず茫然自失していた。配属の部隊は高知県、坂本竜馬の銅像の前で自決をしようとしていた矢先、部隊の将校が「お前ら死ぬ勇気があれば、これからの日本の国を建て直す勇気に変えろ」と檄。この将校は戦時中から「東条英機が作った戦時訓など軍人勅諭があるのに駄目だ」と公言してはばからず上層部のご都合主義を見抜いていた軍人だったという。優れた人物(上官、上司、先生など)にめぐり合っていたことも人の生き方を大きく変えるものだと感じさせる場面だ。


官僚腐敗を追及

野中は「大蔵解体論」を主張した。幹部接待、権力集中など当時の大蔵省エリートの腐敗は目に余るものだった。特殊法人の見直しなど、官僚と政治家の関係を正しい方向に追求したことは必ずしも十分だったとは言えないながらも評価はできる。

権力一強政治はなじまない

野中広務の先見性は、当初から政党助成金制度や小選挙区制に否定的だったこと。この政治制度はつまるところ2大政党制ではなく1党が独裁になると憂いていた。
かつての自民党には野中広務のようなキーマンが進言しその改革案を実行することで自浄作用があった。彼の目指して闘ってきた理想は今もその輝きを失っていない。

ところで現在進行中の安倍一強体制はどうだろう。政と官の関係、選挙制度、党内民主主義、人事権の内閣集中、憲法をめぐる運用・・野中広務のめざしてきた理想とはあまりにも大きくかけ離れているように見える。いまこそ野中広務的な柔構造の保守政治を取り戻すことを願うばかりです。


美しく闘おう:東京大学 応援歌 【 闘魂は】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学生の保守化傾向つづく

2017年12月14日 | 政治

10月の衆院選では、若い世代の保守的な投票行動が表れていましたが、それを裏付けれような内容が「筑波大学新聞」(11月6日号)の調査結果でも感じられました=写真

筑波大学新聞によりますと、同大生150人を対象に出口調査を行った。小選挙区茨城6区では、自民、希望、共産の3人が立候補。自民候補への学生の投票率は同区全体45.9%を上回る69.3%。、希望には学生18.0%(同区43.3%)、共産が学生10.7%(同区10.8%)。比例北関東ブロックでも自民党に投票した学生が60%(同区全体33.2%)。世間の大人達の自民党支持平均よりも学生の自民への投票がかなり多いということになります。
支持政党では自民党と答えた学生が50.7%(76人)、支持政党無し28%(42人)、立憲民主8%(12人)という結果。

「若者=保守」と見抜いた政権与党

筑波大生の一部分での調査ではありますが、この数字の傾向は今の大学生の全体にも及んでいるのではないかと私は推測してしまいます。
長い間、革新野党側から強く出ていた「18歳からの投票」要求に、決して応じてこなかった歴代の保守政権が、ここにきてよくぞ受け入れたとものだと感心していましたが選挙結果を見る限り、年齢を引き下げても一向に影響はない、むしろ与党に得策と読んだ政権側のリサーチ能力の高さに恐れ入るばかりです。

現代学生の気質はどこから

同紙の左面には「貸与型奨学金の返済に不安な学生が割超、有利子=学生ローンの声も」の記事が・・。学生を取り巻く環境が厳しいことが見て取れます。この問題にしても、それを政権批判に向けたり求めないというのが当世学生気質なのでしょう。大人しくなった若者たちをどう捕らえたらよいのやら。これも親世代のデタラメさを反面教師と見ての慎重な、いわば萎縮しているともとれる行動・思考傾向なのでしょうか・・。

 

デュークエイセス、解散ですね。懐かしい『筑波山麓合唱団』 

筑波山麓合唱団  デュークエイセス

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これでいいのでしょうか選挙結果

2017年10月28日 | 政治

10月は選挙の月でした。それも連日政局が目まぐるしく動きましたね。

「立憲民主党」の党名を聞いたのも今月に入ってからでした。当初新鮮に映っていた小池新党「希望の党」の実体が、次第に見えてきたのには辛いものがありました。

比例で当選者オーバーの立憲

比例区東海ブロックでは、立憲民主党は擁立者を上回る票を得ましたが名簿候補者が足らず当選者1名の権利を、次点の自民党に明け渡すハメになりました。にわか新党へのブレークは小池新党から枝野新党にへと流れが大きく変わりました。

比例区全体で得票率を見ますと自民党33%立憲民主党20%希望の党17%・・。
投票した人の自民党支持は3分の1、もし立憲と希望が分かれていなければ両者合計で37%で自民を上回り政権交代もありえたということになります。

一寸先の見えない政治の世界の危ういさを見せらつけられました。
「消費増税の使途を問う」という何とも腑に落ちない理由での解散。安倍政権になって毎度のこととはいえ大義の感じられない選挙でした。それに要したお金は635億円。太田市分だけでも選挙費用は約6千万円だという。これみんな税金からです。この間の公務員の人たちの労力もたいへんなものでした。「仕事する」と銘打った改造内閣からわずか2か月での突然の解散劇。
結果、これでよかったのでしょうか。

まったく私にはワーけがわかりません。

 

ジャズの聴き始めは高校時代、アート・ブレーキーからでした。今『ブルース・マーチ』な気分です。

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

Art Blakey - Blues march

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政治動向予想、見事な元日紙

2017年10月21日 | 政治

写真は今年元日の上毛新聞、2面の国内政治面です。

当面の政治日程の図も添えられていて気になり長くクリップし部屋に貼っていました。今、この時期になってこの記事を読み返すとその正確な予測に乾杯したくなります。

見出しは「衆院解散 秋も選択肢」。見事な予想通りの展開になってる。記事では「秋の解散の場合、事前に内閣改造や自民党役員人事に踏み切り、選挙を意識した布陣に一新する可能性が高い」さらに「都議選で小池百合子知事自身が設立した政治塾から候補擁立を目指す。新党結党に踏み切るか注目される」と。小池新党「希望の党」は2月に商標登録を済ませていましたが、記事はそれより前の1月1日時点でその動きを予測していたことになります。

さて、ここまで的確な予測記事を受けて次に問われているのはその実績です。それを決めるのは私たち有権者。見事な予測に見合う投票行動を果たして示せるのか。明日その答えが・・

 

元気よく選挙に行きましょう!時は来たれり。(本文とは関係ありません)

太田高校応援団 【時は来たれり】

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残念!小池新党、勇み足

2017年10月02日 | 政治
国会が解散されてからまだ1週間も経たずして日々刻々と政局が大きく動いています。
 
待ちに待った政権受け皿の小池新党「希望の党」ができ、野党の大同団結のもと民進党は丸呑みされ強力な野党が出現し、都議選で大勝した都民ファーストのような華麗なプレイを再び示すのかと思えた。小池新党は脱原発にも言及、小池百合子がドイツのメンケル首相のような女性宰相となる日も近いのかとも、が・・。

小池派の選別・排除の行使はおごり

しかし、小池新党が民進党議員を個々に「安保法制・憲法」で選別する「排除の論理」に着手したのは拙速だった。結果、新しいリベラル政党「立憲民主党」を生むことに・・。このことは野党勢力の分断・弱体化をもたらし2つの新党双方にとって票が奪い合いとなり、当然小池新党の勢いも減速されることになるのではないでしょうか。
都議会と異なり国の未来の形を問う総選挙だけに「原発」ばかりでなく「安保」「憲法」はいずれも重要な争点となり得ます。新しい立憲民主党がどのような魅力的な政策を示すことができるのかどうか刻々目が離せません。
 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
 
 
旅立て枝野新党! 『旅立てジャック』(レイ・チャールズ)
 

Ray Charles - Hit The Road Jack (Original)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最優先、最重要課題って解散のこと?

2017年09月26日 | 政治

日頃、安倍首相は「拉致問題の解決は安倍内閣の最優先、最重要課題だ」とおっしゃってきました。「今年中には拉致被害者全員の救出」を掲げ被害者家族連絡会であいさつもされている。今年はあと残すところ3か月ですよ。解散・総選挙を行っている場合なのでしょうか。

アントニオ猪木 VS 安倍首相+加藤拉致大臣

アントニオ猪木(参議院)議員が国会で、「あらゆる手段を尽くす」といつも口癖のように繰り返えされる安倍首相に対して「私はスポーツ外交で北に何度も行きチャンネルがある。あらゆる手段を尽くすと言うなら私のスポーツ外交をお使いになってはいかが?」と質問。安倍首相のお答えは「二元外交はいかがなものか」と・・。そこで次に猪木議員は、通算で16人目となる拉致担当の加藤勝信大臣に「今度一緒に訪朝しませんか」とお誘いする。加藤大臣のお答えも「今はその時期ではない」とそっけない(『拉致と日本人』参照)。なんだか猪木議員の方が拉致大臣に適任と感じてしまいます。なんせお二人はリングに上がって来られないわけですから。

「脱原発」の小池新党

小池新党「希望の党」は、脱原発を打ち出してきました。拉致問題同様、原発問題は国家・国民の存立・生命にかかわる長きにわたる重要課題だ。それに対して一強横綱の安倍政府自民党の重要争点は「消費税の使途変更を問う」ですか???。

ああ「何と言ったら」(What'd I Say)いいのでしょうか、レイ・チャールズさん♪

 

拉致と日本人 <拉致>は日本社会をどう変えたか?
蓮池透 辛淑玉 
岩波書店

 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

ホワッド・アイ・セイ / レイ・チャールズ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「迎撃ミサイル」に限界を感じる

2017年08月30日 | 政治

昨日は、無断侵攻した北のミサイルなど迎撃ミサイルPAC3で打ち落とせなかったものかと歯ぎしりしましたが改めて、にわか知識の吸収ですがいろいろ疑問がわいてきました。

防衛省の関係者は「ミサイルが上空を飛べば破片の落下など不測の事態も否定できない」と語っていたと。と・・いうことは仮に迎撃に成功したとしても昨日のように爆弾を搭載していない飛行体ならともかく、もしも、もしも核爆弾が装着されていたミサイルだとしたらどのような状態になるのだろうが、ぞっとしました。

広島原爆を搭載したエノラ・ゲイ(米軍機B29)がもしも日本の上空で当時、地上から迎撃されたと仮定したなら、果たして「きのこ雲」は発生しなかったのであろうか????。

熱核戦争の現代では、核を搭載したミサイルが発射された時点で、それが迎撃されようがされまいが「大悲劇」は決定されてしまう、ということではないでしょうか。つまり今回のように迎撃ができなかったからさらにミサイル防衛システムを強化して備えようとするのは余りにも単純すぎる。その思考は、核弾頭が出現する以前のものと感じました。原発と同じで人類は核(放射能)を撃退したり抑え込めることは今の技術では不可能です。それだけに核ロケットに対しての迎撃ミサイルの出番は果たしてあるのだろうか・・。

迎撃が命中したとしても被害は

思った通り小野寺防衛大臣は早速、米国製迎撃システム=イージス・アショアの導入に向けて来年度予算案の概算要求に関連予算を盛り込むことを表明。これは迎撃システムのグレードアップを図ることによって被害を食い止めようという従来的な考えによるものでしょう。

核が登場するハイテク戦では、迎撃ミサイルの精度が向上し射程距離が伸びて見事に相手方のミサイルを打ち落としたらそれで一件落着とはならない。迎撃して被害を未然に防ぐいう図式は、今の時代では成り立たない。人類が制御できない悪魔の核爆弾がひとたび発射されたなら、その時点で「終わり」なのではないでしょうか。

核爆弾が飛び立ってからでは遅い

先の戦争の教訓からもエノラ・ゲイが日本に向けて飛び立つ前に、政治家は命がけで外交交渉を徹底的に行って終戦を早めるべきでした。今の時代も外交努力を怠って「迎撃システム」に頼りそれを強化したところで問題は少しも解決には近づかない。拉致問題という大きな国民的な未解決事案を抱えたわが国は、一刻も早く6カ国協議が無理なら2国間だけでも先行して平和的な外交交渉に臨むこと、ぜひその道を追求してほしいと願います。

 

(参考)日本は北朝鮮ミサイルの迎撃は無理そう【森永卓郎】2017/1

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

J-アラートな日

2017年08月29日 | 政治

朝早くから目覚まし時計代わりのJ-ALERT(全国瞬時警報システム)で起こされました。ケータイメールには政府総務省から「北朝鮮から発射された模様、頑丈な建物や地下に避難してください」と。

昔の米大型爆撃機B29が北からのミサイルに、Jアラートはさしずめ戦時中の「空襲警報」ですね。わが町でもよく聞き取れませんでしたが近くの屋外拡声器スピーカーからも警戒アナウンスが流れていました

2分以内に迎撃できず。。

どうやらミサイルは北海道襟裳岬東1180キロに落下したという。東北、関東までJアラートを鳴らしました。ミサイルがどこを飛んでいるかしっかり把握できていないということなのでは・・。飛行時間14分、うち日本上空通過は2分。まさに巨額を投じて準備した迎撃ミサイルPAC3の出番だったのではないでしょうか。無念、発射できず。。。理由はPAC3の最大射程の約20倍以上の距離を今朝のミサイルは飛んでいた。

 

前々回の当広場で小学校の校舎内での「団子虫」避難訓練を取り上げましたが、きょうのJ-アラートな日の教訓としましては、緊急警報システムも避難訓練も、迎撃ミサイルもどれも頼りにはならないことがわかりました。第2次大戦の悲劇もそれをきょうと同じように示していました。B29が来てからでは遅いのです。北のミサイルが来る前に政権を担う政治家さんたちは体を張って外交交渉を行うことです。積極打開外交での「迎撃」です。それが一向に見えてこないのが残念でなりません。

 

きょうの曲は、ドイツのバンド、ネーナの『99個の赤い風船』

夏の空にゆらゆら浮かんでる赤い物体
非常事態を告げるベルが鳴り赤い警告灯がつく
どこからからか放たれた正体不明の物体あり♪

 

Nena ‎- 99 Luftballons

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミサイルにはダンゴ虫ポーズで?

2017年08月26日 | 政治

最近、市や町の自治体広報紙に「避難訓練」の記事がみられます。
J-アラート(全国瞬時警報システム)や住民防災避難訓練・・
北朝鮮からのミサイル着弾を警戒してのことです。
21世紀のハイテク戦ではミサイルは発射から着弾まで数分で到着する。

愛媛県西条市では生徒達がダンゴ虫ポーズになっての避難訓練が学校内で行われている=写真(東京新聞こちら特報部の記事)

 

軍部を批判した反骨の新聞記者、桐生悠々(きりゅう ゆうゆう)は信濃毎日新聞1933年(昭和8年)8月11日の社説に「関東防空大演習を嗤(はら)ふ」と題して「敵機の空襲があったならば木造家屋の多い東京は焦土化すること、被害規模は関東大震災に及ぶであろうこと、空襲は何度も繰り返されるであろうこと、灯火管制は近代技術の前に意味がないばかりか、パニックを惹起し有害であること・・」この社説が実際に証明されるのは12年後の東京大空襲となります。

2017-1933=84年前の桐生悠々の警鐘でした!!

今、政権を担う政治家のなすべきことは、ミサイルの脅威をあおって子ども達を団子虫にすることではなく、憲法の精神に基づき武力による紛争を防ぐために徹底的な平和外交交渉を命がけで進めることでは・・。きっとダンゴ虫さんもそう思っているんじゃないのかな。

 

 

防空演習 と バケツリレー

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都議選 自民惨敗は当然

2017年07月03日 | 政治

昨年の今頃は参院選でした。原発震災後4回目の国政選挙。結果はいくら受け皿が見つからないからとはいえ有権者は自民に議席を与え過ぎでしたね。

この一年、「安倍一強」政権は国民の民意に耳を貸すことなく時代錯誤で復古的な政策を次々に強行採決。森友学園、加計学園の問題では、安倍政権の国家機関の私物化の横暴が露見された。もう、この辺で政治に新しい流れを創らなければならない時に来ています。

野田聖子よ、第二の小池めざせ

自民党:野田聖子、石破茂あたりが自民党を割ってでも保守政党再生に立ち上がって欲しい。国政では野田聖子が第二の「小池百合子」にならないだろうか。

民進党:2009年の政権交代では期待が大きかっただけに政権中に大震災という不運な遭遇はあったにせよ国民の失望は強かった。とりわけ政権末期は公約を投げ捨て消費増税をごり押しした野田政権はひどかった。その裏切られた感の後遺症は今都議選でも途切れることはなくつづいているようにも・・

公明党:なりふり構わない勝ち馬の乗りの“名騎手”。これまでの腐敗した都政の共同責任者であるにもかかわらず、すばやい変身。

共産党:議席数は増えたとはいえ4野党の票の入れ替えでしかないのでは・・。勝利というには今ひとつぱっとしない。

生活ネット:地域政党としては先輩格なのに小池「都民ファースト」派と選挙協定を交わしたことが裏目に。公明とは対照的、残念な“落馬”だ。

社民党:保坂世田谷区長のお膝元でさえ議席を取ることがかなわない。美濃部革新都政を支えたかつての社会党の面影はまったく無し。

緑の党:小金井市では善戦し闘ったが議席は得られず。原発震災の当事者国家なのに欧州各国のようには環境政党がなかなか育たない日本・東京都。

 

 【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

きょうは、私の愛蔵レコードの一枚からラムゼイ・ルイス・トリオザ・インクラウド
群集の心の動きは・・浮動票の如く

 

Ramsey Lewis Trio The 'In' Crowd

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新聞は複数紙読みたい

2017年06月17日 | 政治

昨日成立した「共謀罪・テロ等準備罪」法案でも新聞の論調が大きく分かれました。
法案名の「主見出し」用語からして違っています。

「共謀罪」法・・・・・・・ 朝日、毎日、東京
「テロ準備罪」法・・・・読売、産経
「テロ準備罪」法・・NHK


『新聞の正しい読み方』の中で著者松林薫氏は、「浪人時代、神戸の図書館でPKO協力の記事を各紙で比較した。「血を流せ」の産経に驚き。それまで実家では「朝日」「中国新聞」を読んでいただけに、と自らの体験を述べています。

国論が分かれるような大きなテーマでは、立場の異なる2紙は最低目を通したいものです。一紙だけでは情報不足、偏向しかねません。両論読み、自分で判断!

それにしても国の民主主義の根幹を左右する重要法案が次々に可決されて行きますね。1票しか持たない自分の非力さを時々感じさせられます・・

だけどオレ達ゃ泣かないぜ。働くオレ達の世の中がきっと、きっと来るさそのうちにその日に泣こうぜ うれし泣き~♪」今夜は八代お姐さんのブルースを聴きまっしょ。

 

新聞の正しい読み方:情報のプロはこう読んでいる!
松林 薫 (日経記者)
NTT出版

 

八代亜紀 山谷ブルース

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝鮮日報の社説に注目(慰安婦合意)

2017年01月07日 | 政治
釜山の日本総領事館の前に「少女像」を設置したことで、駐韓大使を帰国させるなど日韓合意で修復するかと思われた両国関係に再びヒビが入ってしまった。
少女像を置いて示威をするということは、大使館など在外公館の安寧や威厳の維持をさだめた国際的なウィーン条約に抵触します。このようなことを許せば、どこの国の大使館にもさまざまな被害者像が立ち並ぶことになるでしょう。被害と加害は、戦いを行った国々には双方に付いて回わるからです。どこかで区切りをつけないと・・

韓国のみなさんには、冷静になってほしいですね。
それでも今日の朝鮮日報の社説には、やや冷静さを感じとることができました。
「慰安婦合意」を破棄することのマイナス面を指摘しています。まだまだ婉曲な表現ではありますが、よくぞここまで解説したと思います。
朝鮮日報は、韓国最大の発行部数240万部の日刊紙。論調は保守的でさしずめ日本でいえば読売新聞のような位置なのでしょうか。その有力メディアが今の韓国内の異常な動きに疑問を呈したことで、まったくもってお先真っ暗ではないと感じました。良識ある韓国民は確実に存在するし、その声が大きくなることに望みを託したい。

以下、朝鮮日報1月7日社説【大荒れ韓国外交、「親日か反日か」を問う前に代案を示せ】の一部です。

われわれ大韓民国と日本は同じ自由民主主義の価値を共有し、また経済分野では深い関係を結んでいるだけでなく、民間分野での交流も活発だ。ところがその一方で歴史問題で今なお根深い対立が続く非常に複雑な関係でもある。ところがこの日本との複雑な関係を「親日か反日か」といった単細胞的な観点からしか考えられないとなれば、冷静かつ常に用意周到に立ち回る日本人と渡り合うことなど到底できない。「共に民主党」と文氏は「もし政権を握れば直ちに韓日慰安婦合意を破棄する」と豪語しているが、これが本当に可能かどうか疑問であるのはもちろん、もしそれを実行に移せば、国際社会において韓国が置かれるであろう立場や状況についてどう考えているのかまずは説明すべきだ。もしそうなればまず日本よりも米国が「韓国がまたゴールポストを移した」と批判してくるだろう

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

きょうの曲は白竜。80年代、彼の曲はレコードでよく聴きました。

白竜 「アリランの唄」

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

軽い言葉だ「駆け付け警護」

2016年11月15日 | 政治

「駆けつけ警護」を閣議決定した。いよいよ動き出す南スーダン派遣部隊に付与。

それにしても「駆けつけ警護」・・官僚考案用語か、電通あたりとも相談したのだろうか、なんとも軽々しい言葉だ。駆けつけ一杯の飲み会じゃないんだから。

たとえ国連協力とはいえ武装部隊を海外に派遣することは、紛争の武力解決を否定している現行憲法の精神には背いていることは明らか。

しかし、それでも戦闘に首を突っ込むというならば「駆けつけ警護」などと気休めのハグラカシ言葉でなく、最悪の事態も十分覚悟した「救出のための戦闘作戦」=救出参戦なのだと堂々と内外に表明するべきだ。そうでなければそれに命を懸ける自衛官の皆さんに失礼だろうと思う。

 

「駆け付け警護」15日閣議決定へ 南スーダンPKO

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「トランプ現象」の奥に何が・・

2016年11月11日 | 政治

「トランプ氏が大統領になったらアメリカは終わりだ」という声をしばしば聞いた。・・我々日本人が注目すべきは、なぜトランプ現象が生まれたかという点だと思う。彼が支持された背景には白人ブルーカラーを中心とする中間層の没落という問題があるだろう・・日本でも非正規雇用が増え、格差社会に不満を持っている人も多くいる・・私たち日本人は感情的にトランプ氏を恐れるだけでなく、彼が支持を得た背景に目をこらそう・・」東京都の大学生、斉藤圭さん18歳のオピニオン『「トランプ現象」を冷静に考えたい』の一部抜粋から。(朝日新聞11/10)


しっかりした見方だと思う。

「トランプ現象」を参考に日本社会が抱える問題を冷静に真剣に考えるべき時だ、と指摘している。その通りです。

多くの人にとって予想外の選挙結果であっても、ただちにそれに右往左往することはありません。なぜこの現象が起きたのかを冷静に考えることが必要です。そこには原因があります。それを追究することで新しい対応策が生まれます。トランプ現象を機に日本も大きく変わらなければならないと思いますね。

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

りりィさん(64歳)本日逝去 合掌 

「私は泣いています」 りりィ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

占い大はずれの米大統領選

2016年11月09日 | 政治

米大統領選 トランプ氏が勝利 「驚くべき番狂わせ」

 

トランプで占えなかったこの結果
              (TBS時事川柳 千葉市アカイ ツヨシさんの作品)

意外な結果でした。
すっかりヒラリー・クリントン氏が勝つものかと思っていました。
それにしても直接選挙制のようでいて「選挙人」を介する間接選挙制のようでもある・・。

長い長い選挙ショー~

日本では開票早々に当落が出されますが、IT大国の割りになんとも結果に時間を要すこと。

イラク戦争では承認印を押した側のクリントン氏、一方ドナルド・トランプ氏は、あの戦争は間違えだったと声高らかに叫ぶ。トランプ氏は過激な問題差別発言が多い中で時々「正論」も放つ。

米国の有権者は、これまでの政治の流れに飽き飽きしていたのでしょうね。
何でもいいから?「変化」がほしい、ということの現れではないでしょうか。
分かる気がします。


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする