安倍内閣は秋の臨時国会に特定秘密保護法案(略して秘密保護法案、秘密保全法案とも)を提出します。これは国民の知る権利と報道の自由を狭める怪しい法律です。法律名からして、一般国民には、馴染めなく自分には関係ないと思われそうな話です。
それを女優の藤原紀香が自身のブログで取り上げ、その危険性を指摘しました。=動画参照。海外ではマドンナ(米歌手)が米国のシリア介入に対して「シリアには関わるな」と表明しています(9/18東京新聞)。しかし日本ではタレントの政治的発言は一般にタブー視される。それによって広告会社や事務所から圧力がかかり仕事は無くなると言われています。今回の藤原紀香の発言に対しても賛否が分かれていますが、当広場としては彼女の勇気ある発言に敬意を表し応援したいと思います。
真実を知らせないことが正当化に
秘密保護法案が制定されますと、政府による情報隠しが多くなりそれをマスコミが追及すれば逆に同法に抵触するとして罰せられる恐れがあります。「尖閣ビデオ」をネットで公開した一色政春元海上保安官のような事件では秘密保全を理由に国家が国民に真実を知らせないことが正当化されることが考えられます。
善法と悪法がセットで出てきたが・・
沖縄返還時の密約事件で「知る権利」を闘った元毎日新聞の西山記者は、情報公開法と秘密保全法はセットで民主党政権時代に出してきたが、前者は一度も審議されずに廃案。悪法の秘密保全法だけが生き残っている。この法案の中で「特定秘密」と定めるのは外務省や防衛省の役人でそれは極めて恣意的に決められる。今でも各省には「部内秘」があるのに・・と懸念しています。(9/18 TBSラジオ・セッション22)
参院選挙で多数の議席を獲得した安倍政権。向こう3年は解散でもない限り国政選挙は予定されていない。安倍政権にとってはまさに「黄金の3年間」となります。この間に反国民的な法案が次から次と通過されそうな気配です。しっかり監視していきましょう。
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