憲法学者、「鈴木安蔵」の名前を最近知りました=写真。
GHQに日本国憲法の草案を出した中心的な人物です。同じく農村民主化の「農地解放に関する指令」の創案者は、群馬県太田市出身の代議士、須永好でした。
今の憲法は、発行元こそGHQですが、製造元はれっきとしたメイド・イン・ジャパン、日本製なのです。この憲法は、戦勝国からのお仕着せだから変えなければならないと、ここでは左右の論客が入れ替わってしまったかのように、自虐的な思考で捕えている人がけっこういます。しかしこの憲法の生い立ちは日本人の良心、魂が日本人の手によって法文化されたものなのです。不戦を誓った平和憲法に自信を持ちたいものです。
鈴木安蔵の足跡知ろう
集団的自衛権の行使容認が閣議決定され、平和憲法が窒息死されそうになってしまった今日7月1日、敗戦直後の大衆の反戦心情を憲法に織り込んだ鈴木安蔵に学びたいと思います。彼の足跡を描いた映画『日本の青空』の短縮版をごらんください=動画。
後半で、鈴木安蔵たちの草案が新聞発表され妻と確かめる画面がありますが、これを見て私は須永好の農地改革の件と同じだ!と、とっさに連想した。「須永好がGHQに渡した提案書が、彼の原稿そのままといって良いほどの内容で新聞発表された」という意味の記述(『未完の昭和史』288頁、須永徹著)を思い出したからです。
平和憲法も農地改革も、「製造元」は日本であることを知って置きたいと思います。
日本国憲法 誕生の真相 ~ 映画「日本の青空」(30分短縮版) Truth of "The Birth of the Constitution of Japan"
未完の昭和史 | |
元衆議院議員 (須永好の孫)須永徹著 |
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日本評論社 |