集団的自衛権の行使容認が閣議決定される直前の日に、抗議の焼身自殺未遂がありました。
さいたま市に住む63歳の男性が、新宿駅南口で拡声器を使って事前に演説。「70年間平和だった日本が本当に好きでした。集団的自衛権で日本がダメになる・・」そして与謝野晶子の「君死にたもうことなかれ」の歌を朗読し事に及んだという。(東京新聞7/8記事参照)
私はこのニュースを知り、はるか昔の2つの事件を思い出しました。
一つはエスぺランチスト(エスペラント語愛好家)の由比忠之進さん(73歳)のべトナム戦争への抗議。焼身自殺したのは、アメリカの北ベトナム爆撃を支持した佐藤栄作首相が訪米するのをきっかけに。由比さんのお顔は当時の私の日記(1967.11.15)に貼ってあった新聞写真から。
もう一つは、これもベトナム戦争に悲観し焼身自殺したフランスの少女フランシーヌ。これは『フランシーヌの場合』として彼女を描いた曲がヒットしましたね。
なお、集団自衛権抗議の焼身自殺報道については、あまりにもNHKを始め日本のメディアが報じなかった怠慢を在ベルリンジャーナリスト・梶村太一郎さんが自身のブログで詳しく述べています。ぜひご覧ください。 『明日うらしま』梶村太一郎の反核覚え書き』
フランシーヌの場合ー新谷のり子