信じられない今の大人の世界をこどもたちはどう見ているでしょうか。
千葉の見守り隊長(保護者会長)が女児殺害の容疑者だったことは、とても驚きでした。
大人たちの中には、口で言うことと行っていることがまるで正反対なひとが少なくない。平和のためと言いながら着々と争うことの準備を強める政治家たち・・。
いっしょに話せて世界のみんなが仲良くなるようにと、ポポロ(popolo:人々)が平等に意思疎通ができるような共通言語を使用し合おうとポーランドの眼科医だったザメンホフ(1859-1917)が作ったのがエスペラント。
朝日小学生新聞2017年4月13日号に、紹介記事が出ています=写真。
今年はザメンホフ博士が亡くなって100年目、エスペラント語が掲げた理想は尊くて大きいものの、なかなか思うようには普及はしていません。それでもその精神は大事にしたいものです。
エスペラントより銃剣道か
1960年代に当時の日本社会党は政権構想要綱のなかで、義務教育の教科の一つにエスペラントの学習を提案していました。今ではそのことを記憶している人も少なくなりました。時代の流れは教科としては「エスペラント」ではなく「銃剣道」が再浮上してきていて、後者の方が近々にも実現するような気配です。
「英語は国際語と呼ばれることが多いですが、英語を母語とするネイティブな人とそうでない人のに間では大きな差が生まれます。エスペラントは母語としている人はいないため互いに平等な立場でコミュニケーションがとれるところがいいところ」(朝日小学生新聞の同記事)
大人たちが残酷な争いを一刻も早く止めて、お互いを理解し合うようになるためには何が必要なのでしょうか、こどもの日(Infana Tago)の今日、エスペラント語の存在にその願いの一端を感じ取ることができます。
Radio Ĉerizo Eduka - さくら教育放送 第1回【エスペラント】