ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

クスリ(薬)はリスク

2022年12月01日 | 研究・書籍
近年の薬品被害訴訟

1974(昭和49)年 サリドマイド訴訟和解
1979(昭和54)年 スモン訴訟 和解成立
1983(昭和58)年 薬害エイズ事件提訴 1996(平成8)和解
1996(平成 8)年 ヤコブ病訴訟提訴 2002(平成14)和解
2002(平成14)年 薬害肝炎訴訟提訴2008(平成20)和解成立

ざっと見ただけでも薬害に関する訴訟は、後を絶たない。

「薬はリスク」と薬理学者の間ではささやかれているといいますが、
よく見ると「クスリ」を反対から読むと「リスク(危険)」ですね(笑)

今、読んでいる『薬害裁判~副作用隠蔽事件を闘った町医者の記録』(井手節夫著南方新社)からの参照引用です。

クスリが毒となるか効用となるかは用いる「量」にもよる、とも。

著者は、「72歳になって薬害裁判に挑むことになりました。きっかけは、英国の精神科、デイヴィット・ヒーリー教授の『抗うつ薬の功罪ーSSRI論争』の著書を読んでから」と。
自身も排尿障害治療薬の副作用、後遺症に苦しみ今やモンスターと化した製薬会社の一つを相手に困難なたたかいの最中。本書を読み製薬ビジネス資本の裏側、それを支える構造も、つぶさに垣間見ることができました。

現在進行中のコロナ騒動と予防接種に対しても示唆に富むものが多く、読み応えのある一冊でした。

今日から師走。歳月の流れ早い。
人生はたたかいです。
さまざまな「害」に対し解決に向け頑張りましょう!!

【木工さんの写真】制作 矢嶋秀一  / フォト 田口大輔

【著者 井手節雄氏のプロフィール】
1945年鹿児島県旧志布志町生まれ
志布志高ー熊本大医学部卒
鹿児島大小児科科学教室入局
現在 志布志市内で小児科医院開業

 

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