ポポロ通信舎

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ノーベル賞よりイグ・ノーベル賞?

2023年10月03日 | 研究・書籍
今年のノーベル生理学・医学賞にmRNAワクチンの開発で評価された米国のペンシルベニア大学のカリコさんとワイスマンさんの二人の教授が選ばれた。「世界中で130億回以上接種され何百万人の命を救った」ということですが、私はそう簡単に手放しでは喜べません。
とにかく異例つづきで懸念材料が多かったワクチン開発。それらを異常事態という御旗で成果を急ぎ短期間に製品化したmRNA。その評価は、まだまだ早いのではないでしょうか。mRNAへのこだわりが強く、とりわけ日本では他の製法を寄せつけないようにも見てとれました。そこにはかなり政治的なものを感じてしまっています。

そこへ行くとユーモアたっぷりのイグ・ノーベル賞の方はいい。「副反応」もなく、笑顔で安心して見ることができるからです。

イグ・ノーベル賞のイグ(Ig)は「反対の」意味。本家のノーベル賞に対してユニークな考えさせられる研究に贈られる。日本人は今年で17年連続の受賞。過去には犬の言葉が分かる翻訳機や股からのぞいてみた景色は小さく見えるなど。今年も日本人研究者が選ばれた。こちらも男女。明治大学教授の宮下芳明さん、東京大学特任准教授の中村裕美さん。
電気を流して塩味アップする。スプーンや箸に弱い電気を流し塩味の感じにするといもの。楽しいですね、魔法のスプーンでの味付け。

政治色の臭さ味を感じさせないイグ・ノーベル賞の方に一票を投じたいと思いました。


(読売KODOMO新聞9/28参照)



【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔



「イグ・ノーベル賞」に日本人研究者 電流で味覚変える
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