炉内が100℃以下になるまで蓋を開けるなと言われていまして、昨夜から何度も炉内の温度を気にしていましたが、先ほどやっと75℃の表示を確認して蓋を開け、一番上の棚板から素焼きを取り出していきます。
堤焼式の狐。珠を咥えているのといないのとで組になります。焼きあがった数を数えてみて目標数にまだ足りない。
焼きを待つ乾燥中の狐や猫。今回の素焼き中に窯の蓋をしてから窯の周りに余熱に触れさせて乾燥を促していました。堤焼式の狐はこの数を足してもまだ足りない。
昨夜、蓋を開けるまで同時進行で型抜きしていた狐たち。これを足してもまだ足りない。早く数だけでも達成したいです。それと依頼のご神職さまから面描きの変更のご希望が出て、これまでの昔の堤焼式の鯨眼ではなくて一筆目で鼻も描いて欲しいということになったので(犬のようになってしまうのではという不安感)、全体的な配色も最早堤焼の古型式を倣っても意味がなくなり、耳や台座の配色をいっそどうしたらよいのか先方に確認する必要が出てきました。そのためにも彩色が開始できるだけの定数の素焼きを済ませておく必要があります。自分の工夫とか自分の志向でする彩色ではないですし、昔の今戸焼の土人形の再現ではないので、判断するのも難しいです。あんまり今風なパステルカラーとかピンク色とか言われるのも困るんですが、、。できれば、昔からあった風な落ち着いた色だったらいいのに、、、。
気持ちとしては早く神社へのお納めを済ませてやってみたいことがあります。特に手前の籠の中。
20数年前に型起こししてまだ納得いく仕上がりになっていない鳩笛への再挑戦。すごく楽しみですが、いきなり成功する試しもなく、試行錯誤でいく感じになるんでしょうね。