連日夜なべして、何とか干支の兎の人形の色塗りがひと段落しました。
といっても素焼きしてあった分全てが塗り終わったというわけではないので、まだ塗り続けていかなければなりません。
とりあえずご紹介させていただこうと思います。
今回はこれまでHPで既にご紹介しているものを含めて昔の今戸焼の土人形を手本としたもの6種類+創作1種類。
画像後列、左から順に、、、
①子抱き兎(2点色ちがい、どちらも最後の今戸人形師、尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)の人形、配色を手本としています。)
②月見兎(最後の今戸人形師、尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)の緑の帯の人形を手本としています。)
③餅つき兎・座姿(明治時代の人形を手本としています。)
④餅つき兎・立姿(最後の今戸人形師、尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)の人形を手本としています。)
⑤しめこの兎(これは私の勝手な創作です。歌舞伎「法界坊」に出てくる「しめこのうさうさ」「しめこの兎」からのイメージで隅田川といえば都鳥。都鳥の中に「〆子」の彫をいれてみました。)
手前
⑥玉兎(近世遺跡からの出土品にはあるはずなので、手持ちの人形をもとにイメージしてみました。背面には「繭玉」あるいは「金のなる木」を描いてみました。)
以上です。⑤のしめこの兎についてはさっぱりとこのままでよいか、あるいは蛸足の模様を入れたほうがよいか、または振り金をしようか、襟を入れたほうがよいかまだ考え中です。
月のイメージからか、うさぎ=餅つきですね。
ウリ坊はいまどきさんがご紹介されていた伊勢屋の包み紙の影響で、今年の年賀状は、うさぎのお餅つきの図柄となりました。
お人形の中でも、やはり立って、お餅つきしているうさぎさんが一番人気なんでしょうね~~
焼いたものを全て塗り終わったわけではありませんが、何となくほーっとしました。
できた人形を母に見せたところ、立ち姿の餅つき兎の顔が可愛くないといわれました。
こればっかりは、お手本の顔もそんなに可愛い~という表情ではないので、、。
もちろん「伊勢屋」さんの包装紙の絵のほうが可愛いですよね。ちょっと生意気な感じもしますが、、。
思い出したら、和菓子が食べたくなりました。あのお店で一番好きなのは、お彼岸のときにしか出ていませんが「ずんだ餡のおはぎ」です。おいしいです。
「しめこの兎」は以前はよく使われた言い回しなんでしょうね。縁起良さそうです!
注連縄が円く囲った中に兎を描いた凧の図案があったのを思い出しました。
紹介して下さってありがとうございました。
松蔦さまもご存じかと思いますが、「法界坊」の三囲の場で、法界坊がお組の乗っていた駕籠を縄でぐるぐる巻きにするところで「しめたぞ しめた しめこのうさうさ」とやります。そのあとで「おうむ」で手代が手に提げていた桜餅の折に縄をかけて「しめこのうさうさ」となりますね。だから、模様には桜餅か桜がいいかと最初考えていたのです。でもくどい感じがしたので、振り金か蛸足と思ったわけです。
これから塗ってみましたら、また画像を紹介させてもらおうと思います。