はじめにおことわりしておきますが、画像の「玉兎」の土人形は今戸焼の土人形ではないと思います。
どうしてここでとりあげるかといいますと、近世遺跡からの出土品の中には確か「玉兎」は存在しているはずです。どこかで観ました。
但し、出土品ですから、描彩が残っているはずもなく、ひょっとするとどこかに伝世しているのかもしれませんが、私はしっかりと確認していません。
画像の人形は伏見かその系統のものでしょうか?かなり大きくて10センチくらいの高さがあります。この人形以外にも、もっと小振りの玉兎も観たことがあります。御殿玩具からの影響でしょうか、背面に植物、特に吉祥的なものを描くことが多いのではないでしょうか?
今戸焼の古い人形の中にも、御殿玩具からの影響を受けていると思われる例は少なからずあるので、今戸の玉兎にもそうしたことがあった可能性を想定して、画像の人形からイメージしているわけです。
画像の人形の背面に描かれている植物はおそらく「繭玉」か「金のなる木」ではないかと思います。どちらとも願いの意味合いは共通するところがありますね。
そんなわけで、これこそ伝世の「今戸の玉兎」を確認できるまでは当座ではありますが、この画像の玉兎からイメージしたいと思います。
情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご教示ください。
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