押絵の羽子板に限ったことではありませんが、こうした手工芸の手間というのは当然大変なもので、それプラス縁起物というプレミアのつくものですから、そう簡単に手の出る値段ではありませんね。
ただ、こういうものは、使われている布のよさとか顔の面相とか、羽子板の形の中に人物をどのような構図で納めるかというところに名人の技があるわけで、派手であればよいというものでもないかと思います。
浅草橋の江戸時代からの人形問屋である「吉徳」さんには明治の押絵の大名人「大和屋吟光」の手になるすばらしいのが保存されていますが、ああいうのを観たあとだと何だか、、、。
それより突き羽根や繭玉などのキッチュな色彩に眼が奪われました。神仏具を商う露店もあり、昔はこういうところで今戸焼の大黒様も並んでいたんだな、想像を巡らしました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます