自転車盗難事件の真相

職場の先輩に聞いた、おもしろい話。

先輩の娘さんが高校生の頃の話。

最寄り駅に自転車で行き、その駅の駐輪場に自転車を停めていたけれど、雨が続いて、ずっと置きっぱなしになっていた。

１週間置きっぱなしだと、自転車が撤去される可能性があったので、先輩が車に積んで自転車を自宅に持って返ってきた。

娘さんが、鍵を無くした・・と言うので、鍵を付け直してもらおうと、自転車屋さんへ持って行く。

鍵を付け替えてもらってお会計をしていたところ、お店の方が「？？？」となり、「娘さんの自転車ですか？」のような事を聞かれたと言う。

堂々と「はい」と言って、お会計をして先輩は自宅に帰って来た。

すると、夕方、警察が自宅に来た。

自転車屋さんから警察に通報されてものと思われる。

「お宅にある自転車は、盗難届が出された自転車です」と言って、自転車を見せろと言う。

先輩は、「？？？」という感じで、自転車を見せる。

警察は、「盗難届が出された自転車ですね。娘さんはどこに？」と言う。

「今、部活が終わって帰ってきているところです」と先輩が言うと、

「では、最寄り駅で待っていて下さい」と言って、最寄り駅へパトカーで行ってしまった。

慌てて、先輩も最寄り駅へ。

娘さんに、「あなたの自転車はどれですか？」と聞いて、駅の駐輪場で探させたそうです。

娘さんが、「これです！」と言った自転車を見た警察官は、「ああ、同じ自転車ですね」と・・・。

要は、先輩が娘の自転車だと思って、車に乗せて帰って来た自転車は全くの他人の自転車だった。

故意の盗難ではないと判断されたので、何らおとがめはなかったけれど、自転車の持ち主には謝罪・・。

その日、たまたまお父さんが娘の自転車に乗って駅まで行ったのだそうです。

しかし、乗って帰ろうとしたろこと、自転車が無い！！！

警察に盗難届を出した・・のだそうです。

結局、先輩は、娘の自転車だと思って他人の自転車を乗せて帰ったが為に、他人の自転車の鍵の交換をして、警察官に疑われ、謝罪の菓子折りを買い・・・。

とまあ、踏んだり蹴ったりの思いをしたのだそうです。

いや～、笑った笑った。

「だってさ～、この辺りの自転車って、ほとんどの人がアサヒ自転車で買ってるんだよ。同じ自転車がゴロゴロあるの、仕方ないでしょ！」と言っていた。

ええ、確かに、駅の駐輪所に行くと、アサヒ自転車のステッカー張っている自転車が結構あるよな～。

私も、子供の自転車を回収することが度々あったから、その気持ちはよくわかる！！

警察官から言われた一言が、「他の人の自転車と見分けがつくように、キーホルダーなどで差別化した方がいいですよ！！」だって～。

その通りですね！！

 

P.S

何か言いたげな顔！