福音館書店の相談役をされていた方です。
福音館書店の創業に参画し、編集部長や社長、会長を歴任されたと新聞に書いてありました。
「こどものとも」を創刊して活気的な絵本製作を試み、「ぐりとぐら」「だるまちゃんとてんぐちゃん」などのベストセラーを世に送り出した方。
なぜ、知っているのか・・?
この方の息子さん、松井友さん・・を知っているからです。
知っている・・と言っても、友達などではなく、以前、太郎たちの通う幼稚園に講演に来られたので知っているのです。
その時、すごくお父さんの話を誇らしげにされていたことを覚えています。
おやじはすごい・・みたいな?
大学卒業後もふらふらしていた自分を福音館書店に入れて働かせてくれた・・と言っていたような??
そして、その講演会ですが、寄付を募る・・という目的がありました。
松井友さん、お世辞にも話がうまい・・とは言えませんでした。
たどたどしい・・と言っては失礼ですが、話があっち飛び、こっち飛び、落ち着いて聞いていられないくらい、下手・・だっと・・。
そこまでして、なぜ講演?
松井友さんがフィリピンのミンダナオ島に作った「ミンダナオ子供図書館」運営資金の為です。
本当に貧しい島で、松井さんはそこに住みながら、その貧しい子たちと共同生活を送っていました。
自給自足の生活ではあっても、やはりお金は必要です。
日本の企業などからの寄付、自分で絵本を書いて印税収入、そういったものでどうにか経営を続けている・・状況だったようです。
松井さんの下手くそ(失礼)な話を聞きながら、ここまでして寄付を訴えなければいけない現状にぐっとくるものがありました。
なので、それからは微々たる額ですが、寄付をさせていただいています。
私に臨時収入があった時や、新聞でフィリピンの台風被害がひどかった・・といったニュースを聞いた時など・・。
寄付者に届けられる冊子を見ても、ボロボロのTシャツに裸足だったり・・と、生活は決して豊かとは言えません。
でも、松井さんが、「笑顔が本当にキラキラしている」といった言葉が印象的でした。
心の豊かさは、物質的な豊かさではない・・と言っておられたと思います。
松井直さん死去のニュースを見て、そんなことを思い出しました。
ご冥福をお祈りいたします。
P.S
くうは、鼻が大きいな~。
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