yamanba's blog

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那珂川護岸工事はじまる

2024-03-15 15:05:00 | 災害

昨年7月の九州北部記録的大雨によって崩壊していた那珂川の護岸工事がようやく先月からはじまった。損壊箇所がだんだん大きくなっていたので、どうなることかと心配していたが、どうやら出水期までに間に合わせるつもりようだ。それは良かったが、、

帰福してみると、桜並木の一部が無くなっていた。復旧工事で邪魔になるからだろうか、桜が9本も伐採されていた。樹齢20~30年くらいだろうか、株だけが残っていた。なんとも無残な姿。もう少し早く着手していれば、これほどの木を切らずに済んだのでは、、というか、ここまでバッサリ切らずにできないものか。

ところで、tenki.jpの桜開花予想日を見ると、全国トップは高知と東京の3月19日、福岡市は3月20日となっている。天気予報はというと、今週末に気温は上昇するものの、来週はふたたび下がる。どのタイミングで開花するか、あとは桜の気分次第といったところだろうか。

 

※下に更新しています。

 

撮影日:2024.3.11

那珂川の護岸工事現場(福岡市内)

 

 

 

桜の木が、、😢

 

 こちらは大雨直後(昨年7月13日撮影)

 

 

崩壊が進んでいる

 

 こちらは大雨直後(昨年7月13日撮影)

 

 

5月31日までの予定

 

 

 

こちらの桜は健在

 

 

桜の様子

まだまだ蕾

 

 

2日後

ザックリ抉られ、、

 

 

 

《追記 2024.3.15》

今日午後、山口へ行く予定が急遽、明日早朝になったので、桜の様子を見るついでに現地へ行ってみた。偶々、現場の方がおられたので、お話を伺うと、桜の木は倒れそうになっていて、ブロックに過重がかかって、危険なので伐採したとのことだった。土砂を撤去したあと、新たに大型ブロックが整備される。護岸の位置(川幅)は変わらないとのことだった。

 

撮影日:2024.3.15

測量中?

 

 

 

工事が終わるまで大雨になりませんように

 

 

 

桜の様子

少し膨らんできたかな(来週末、福岡へ戻った頃には咲いてるだろうな)

 

 

 

《関連記事》

桜開花・満開情報 2024(tenki.jp 2024.3.11)

 

 


2024年のはじまりに~能登半島地震(最終更新1月31日)

2024-01-17 21:30:20 | 災害

2024年がはじまって16時間後、予想もしていなかった事が起きた。元旦、山口の実家で外のかたずけを終えて家に入ると、NHKを見ていた母が「津波、津波」と言っていたので、見ると大津波警報が発令されていた。震源地はどこ?地震情報がなかなか出てこないので、SNSで確認すると、石川県能登半島で1日16時10分頃、M7.6、震度7の地震が発生していた。なんてこと!と声を上げた。

今回の能登半島地震は、3.11以降で最も大きな地震(Mwモーメントで換算すると阪神淡路の9倍)であり、各地で甚大な被害が出ている。17日午前9時現在、死者は218人(直接死)、熊本地震の4倍超の方が亡くなっている。ところが、発災後の国の動きは致命的に遅かった。熊本地震では非常災害対策本部会議は地震から2時間後だったが、能登半島地震の非常災害対策本部会議は地震から17時間後。初動の遅れ、災害の過小評価は明らかだ。(あろうことか、発災後、岸田首相は呑気にテレビに生出演して総裁選を語っていた)

3.11を経験していながら被害想定もできなかったのか。それとも何かほかに理由があったというのか。今後、きちんと検証する必要があるだろう。さもなくば、また多くの国民の命が失われることになる。救える命が。

私事ながら、年明けからいろいろ取り込んでいて精神的・時間的余裕がないので、地震の詳細については、また改めて投稿しようと思う。大地震ではじまった2024年、これ以上、悲しいことが起きないよう祈るばかりである。

 

※下に更新しています。

令和6年能登半島地震被災状況マップ(読売新聞)より抜粋 

輪島市、地震と火災で壊滅的な被害を受けた朝市通り

 

 

 

津波と地震で大きな被害をうけた珠洲市

 

 

 

志賀町関野鼻自然公園付近

 

 

 

七尾市、横田IC付近

 

 

今回の地震で亡くなられた方、被害に遭われた方々へ心からお悔やみ、お見舞い申し上げます。

※1月17日現在、死者数232人(直接死218人、災害関連死14人)

※1月29日現在、死者数238人(直接死223人、災害関連死15人)安否不明19人

(死者238人内訳、輪島市101人、珠洲市101人、穴水町20人、能登町8人、七尾市5人、志賀町2人、羽咋市1人)

参考:令和6年(2024年)能登半島地震に関する情報(石川県ホームページ)

 

 

【寝袋支援プロジェクト 2024.1.18更新】

野口健さんと総社市が協力し、被災地に寝袋を届ける「寝袋支援プロジェクト」。これは熊本地震の時からはじまったもので、熊本地震の時は総社市に託した。今回もそうしようと、昨日、総務課に問い合わせをしたところ、まだ受付OKとのことだった。そこで急いで寝袋を買って送った(氷点下対応の寝袋はアマゾンは品切れで月末になるので楽天で購入)。すると片岡市長自らお礼のメーセージが届いた。(どこぞのまちの市長とは大違い)お礼を言うのはこちらのほう。ひとりでも多くの方に寒さを凌いでほしい。

 

【寝袋6315個が被災地へ 2024.1.28更新】

野口健さんと総社市の寝袋支援。これまで6315個が被災地へ届けられたとのこと。内訳は、七尾市893個、輪島市1526個、珠洲市500個、穴水町1300個、志賀町796個、能登町1300個。2月からは、自宅避難、車中泊されている方々を対象に寝袋やソーラーランタンを届けるとのこと。まだまだ支援は続く。

NPO法人ピーク・エイドHP。能登半島地震、寝袋支援活動のお願い

総社市HP。総社市、ピーク・エイド寝袋支援プロジェクト(支援物資提供のお願い)

 

【死因の最多は圧死、低体温床や凍死は2割近く 2024.1.31更新】

日本法医学会は、所属する医師19人が検案した犠牲者131人の死因をまとめた。それによると、家屋倒壊による圧迫死が7割近くて88人。そのうち21人が低体温によるものだった。家屋の下敷きになった状態で救助を待つ間に、寒さで体温を奪われ亡くなった。一方で、津波で溺死した人はいなかったという。

また、238人の死因について、31日、NHKが警察庁に取材した結果を公表した。それによると、警察が検視を行った222人のうち、倒壊した建物の下敷きになったことによる圧死が最も多く92人、次いで窒息や呼吸不全が49人。低体温症や凍死が32人に上っている。多くの人が救助を待つ間に、寒さで体力を奪われ亡くなっている。政府の初動が遅れなければ、助かった命もあっただろう。やるせない。

 

能登半島地震 死因は「圧死」約4割 「低体温症」や「凍死」も(NHKニュース 2024.1.31)

家屋倒壊による圧迫死が最多67%…低体温による死亡16%、救助待つ間に命落としたか(読売新聞 2024.1.30)

 

 


6月末大雨被害~厚狭川と美祢線(9月28日更新)

2023-09-20 22:27:57 | 災害

6月末の大雨で山口の実家の屋根がやられてしまったので、地元の業者さんに屋根修理をお願いしていたが、先日、その工事が完了した。屋根屋さんに話を聞いてみたところ、6月末の大雨による被害は多く、屋根工事は40件に上っているとのことだった。うちは大した工事ではなかったので、合間に入れていただいたが、修復工事が終わっていない家屋も多い。

ところで、19日、大雨による美祢線被害の全容をJR西日本が発表した。同社の調査によると、美祢線全区間46キロのうち37キロにわたり、80ヵ所で被災していることが判明。その多くが厚狭川の氾濫や水位上昇に起因するものとしており、県による河川改修の防災強度(向上)の必要性を強調している。その上で、河川改修と美祢線のあり方の議論を並行していきたい考えを示し、復旧工事を行うかどうかについては明言を避けている。(したくないのだろうな)

美祢線には、たくさんの思い出がある。亡父がブルートレインの車掌だったこともあって、小さい頃から電車が好きだった。小学生時代、夏休みや春休みになると美祢線で生まれ故郷の長門三隅に遊びに行っていた。車窓から見る風景が今も目に焼き付いている。厚狭川の源流は大ヶ峠付近(美祢市と長門市の境)にあり、美祢線はほぼ厚狭川と並行して走っている。子供の頃は、それを見るのが楽しかった。当時は冷房車はなかったので、夏は川から吹く冷たい風が心地よかった。春は新緑の香りが車内に漂っていた。その厚狭川が、よもや美祢線の脅威になるとは夢にも思わなかった。

厚狭川の氾濫はこれまで幾度か起きている。特に、2010年(平成22年7月)豪雨では、厚狭のまちで多くの家屋が浸水するなど甚大な被害が出た。そのため河川改修を緊急に実施できる「河川激甚災害対策特別緊急事業」に指定され、平成22年度から激特事業区間(下図参照)で工事が行われた。すべての工事が完了したのは、今から4年前の平成31年。実に9年もの歳月がかかっている。

さて、今回の大雨で氾濫が発生した区域はどうなっているのか。県の資料を確認してみると「厚狭川河川改修事業」の対象になっていた。河川浚渫や砂防堰堤の整備が行われる予定にはなっているが、工事が完了するのは18年後の2041年。これでは幾度も災害が起きてしまう。(急がないと、美祢線が廃線になってしまう)

 

 

撮影日:2023.7.2

こちらの写真は、大雨の翌日に撮ったものです。

厚狭川と美祢線(線路は写真右の土手の上です)

※ここは湯ノ峠駅と厚狭駅の中間付近ですが、土手中程まで水位が上がっていた形跡がありました。

 

 

 

美祢方面

※写真左が美祢線、厚狭川を挟んで右に316号線、道路には土砂が流れ込んだ跡がありました。

 

 

 

厚狭川河川改修事業

激特事業区間は施工済み、そのほかは未施工(施工済みの桜川は今年も氾濫、ポンプが機能していないのでは?)

※6月末の大雨で最も被害が大きかったのは四郎ケ原駅周辺です。

 

 

厚狭川水系流域治水プロジェクト(山口県HPより)

今回被害が大きかったところも河川改修工事区間に含まれている

 

 

 

今回のJR西日本の会見を受けて、変更される可能性もあるのでは

 

 

《美祢線復旧へ期待 2023.9.28更新》

村岡知事は25日、県議会代表質問で「厚狭川は再度災害を防止するため抜本的な河川改修をする」と、美祢線の復旧に向けて前向きな答弁をしている。さらに水害軽減に向けて複数の対策を組み合わせる「流域治水」も実施していく考えを示している。期待したい。

美祢線復旧へ「流域治水」 「厚狭川、抜本的河川改修を」 知事表明(毎日新聞 2023.9.27)

 

 

《関連記事》

JR美祢線の復旧 県による河川改修「防災強度」向上の必要性を強調-JR西日本(KRY山口放送 2023.9.19)

 

《参考資料》

山口県。厚狭川 広域河川改修事業山口県公共事業の再評価・令和4年度再評価一覧表より)

JR西日本。大雨に伴う美祢線・山陰線の被災状況と今後の見通しについて(2023.9.19)

 

 


田主丸町竹野地区

2023-08-21 21:30:40 | 災害

先週19日、田主丸でぶどう狩りをした後、県道151号線を通って久留米市へ。途中、7月の九州北部記録的大雨で大規模な土石流が発生した竹野地区を通ることになる。通れるのだろうか。しばらく走ると、警備員の方が立っておられたが、通行は可能だった。一礼しながら通り過ぎると、道路脇の空き地にボランティアの方のための休憩所があった。暑い中、数人の方が作業にあたられていた。

車から降りて、山手側を見ると、被災当時のままの状態の住宅が複数あった。道路沿いには、がれきの山になったままのところもあった。報道されていたとおり、復旧作業は進んでいないようだった。ここは耳納連山の麓で、筑後桜めぐりの帰り道。長閑な風景とこじんまりとした街並みにいつも癒されている。そこが一変していた。

今朝、NPO法人日本九援隊の呼びかけに応じて、太宰府市の筑紫台高校生徒と教師の方々がボランティアに参加している報道を目にした。田主丸町の柿農園で、農園に流れ込んだ土砂を木を傷つけないよう、手作業で撤去している様子が映っていた。若い人たちの力が被災者の方々の支えになっていた。こちらは復旧が進むよう願う事しかできないが、秋に柿狩りで応援できれば、、と思っている。

 

※NPO法人九援隊、田主丸町竹野地区災害ボランティア参加者大募集中

 

 

撮影日:2023.8.19

151号線沿い

 

 

 

竹野駐在所「危険」 背後に全壊した住宅が複数

 

 ここを土石流が流れ下っていた(赤丸が駐在所)※NHK緊急報告 令和5年7月記録的大雨の画像を使用

 

 

久留米方面へ 

 

 

亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

《関連記事》

久留米市 高校生が記録的大雨で被災の柿園で土砂撤去(NHK福岡ニュース 2023.8.21)

記録的大雨で被災 久留米市田主丸町の柿農園で高校生らが復旧ボランティア(FBS福岡放送 2023.8.20)

 


宮崎県、ふたたび大雨

2023-08-19 09:57:00 | 災害

宮崎入りした相方によると、うちの山では、台風6号の強風により杉が数本倒れていたものの、大きな被害は見られなかったとのこと。昨年9月の台風14号では、樹齢30年ほどの杉が根こそぎ倒されていたが、今回はそれほど酷い状況ではなかったとのことだった。亡義父の小屋の前を流れる一ツ瀬川の水位がかなり上昇していたので心配していたが、こちらも目立った被害はなかったとのことだった。

と、安堵していたところ、18日朝から宮崎県でふたたび大雨になった。都農町や日向市では6時から9時までの3時間で約170ミリ、日南市北郷町では6時から12時までの6時間で約250ミリの猛烈な雨が降った。午前10時35分には、宮崎市と日南市、国富町に土砂災害警戒情報が出た。(18日午後1時30分、土砂災害警戒情報はすべて解除)

tenki.jpによると、18日、九州西の海上にある低気圧周辺の湿潤空気と南海上に停滞する太平洋高気圧周辺の湿潤空気が、九州の東側で収束し、積乱雲が発生。上空の風が弱いため、同じような場所で積乱雲が次々と発生し、宮崎県で大雨になった。午後、雨は小康状態になったが、夜ふたたび雨雲がかかっていた。台風が過ぎ去って、ホッとしたと思えばまた大雨。一体全体、地球はどうなっているのか。。

 

(今回、相方が写真を撮っていないので、田舎の写真はありません)

 

 

18日正午頃、日南市広渡川(宮崎県の雨量・河川水位観測情報よりキャプチャー)

 

 

18日9時30分頃、日向市坪谷川

 

 

 

都農町観測データ

都農町では午前7時から8時までの1時間に98ミリの猛烈な雨を観測(観測史上1位記録)

 

 

雨雲の様子

午前8時頃、細長い雲が伸びて、、

 

 

 見事に地形に沿っている(スマホスクショ)

 

 

午後8時頃、ふたたびかかりはじめた 

 

 午後10時頃、河野県宮崎県知事がツイート(ポスト)

 

このあと大雨にはならなかったようでよかった。ほんとに今年は気が抜けない。

 

 

《関連記事》

九州 宮崎県など太平洋側に活発な雨雲停滞 土砂災害や急な川の増水・氾濫に警戒(2023.8.18 tenki.jp)