解凍状態の御池
完全氷結した御池(昨年2月撮影)
氷結するとこんな風に(投石は御法度)
冬の風物詩 エビの尻尾(久住分かれ~御池)
福岡市東区の人工島への移転が決まった「福岡市立こども病院」(中央区)は、月内に新病院の工事が始まる。課題だった狭さを解消し、最新鋭の設備をそなえた“アジアの拠点病院”として新生する計画だ。市は2014年11月の開院を目指している。一方、移転で市西部の救急医療が手薄になるとの懸念もあり、市は医師会と対策を協議している。(読売西部本社2012.12.11)
上記は、本日報道された読売記事だが、そもそも福岡市こども病院移転問題については、昨年の住民訴訟において「福岡市の嘘」が明らかになっている。しかし、これを報じるメディアは皆無。当の福岡市は知らぬ存ぜぬとシラを切ったまま。昨年の東日本大震災によって、災害時における人工島の安全性が懸念される中、平然と強行されようとしている”こども病院建設”。背後にあるのは、利権にまみれた福岡市の実態。この点について、福岡市議荒木龍昇氏がブログで説明されている。
(転載開始)
こども病院人工島移転は利権がらみ 2011.8.22
ペテン師と言われても仕方がない高島市長の決断
こども病院人工島移転先での病院建築業者の入札の結果が報道されました。九電工中心のグループのみが入札。前回の入札と全く同じ結果です。前回の入札でも九電工中心の1グループのみ。入札規定を変更して1グループでも落札させるよう変更しており、まさに疑惑と言うより真っ黒としか見えません。そもそも、ベイサイドプレスが破綻し、その後始末を受け負ったのが九電工です。前回の入札からきな臭い臭いがしており、今回の結果を見るといよいよと感じます。利権まみれの福岡市政がまだ続くのかと思わせる出来事です。
今年1月から5月にかけて高島市長が行った「こども病院移転計画調査委員会」の役割は、吉田前市長が行った「人工島移転事業の検証・検討」の経緯を検証することだったのが、見事に市民の目を欺いてこども病院の移転先決定にすり替えられました。委員会の議論の中身について精査することなく、前市長が行った「検証・検討」の経緯の問題についての指摘には何も答えていません。現地移転費水増し問題はまさに恥ずべきことであり、市民の権利を侵害するものです。これだけでも移転計画はストップすべきことです。ところが、高島市長は諮問の対象ではない移転地選定について委員による多数決をもって移転先を決定し、市民をペテンにかけました。
このペテン師といわれても仕方がない高島市長が行った今回の「入札劇」は、予定通りの吉田前市長からの続演です。多くの市民が福岡市が変わることを期待したことをこのように裏切っていくことがこのまま見逃されていいはずはありません。北川委員長が指摘した福岡市の問題点、①説明責任が果たされない、②透明性がない、③縦割りのガバナンスがない、この福岡市の根本的な体質は今回の入札を見れば全く改善は見えてきません。利権に絡め取られた旧態然とした市政を変えるために、市民の意思が反映される市政、市民自治の仕組みを実現させましょう。市民が主権者であり、市民の意思を無視する政治は存在理由がありません。
(転載終了)
荒木氏曰く「人工島は、パンドラの箱」だと。
開けると災いが起こるのか、開けないと災いが起こるのか。
いずれにせよ、人工島が福岡市の鬼門であることには違いない。
博多湾に映る夕日は、美しいけれど(立花山より撮影)