九州北部は、5月29日に梅雨入りし、異常な早さで大雨のシーズンがやってきた。今年は春から雨が多く、畑の作物に異変が生じているが、これは下界に限ったことではないようで(多雨のせいかは不明ですが)、くじゅう連山では、害虫被害が深刻になっている。
「ようこそ九重連山へ」の永松さんによれば、ミヤマキリシマ群生地では花芽や葉が食い荒らされ、特に、三俣山は壊滅的な被害を受けているとのことだった。もしかして、高温多湿が続いたことで、シャクトリムシが異常発生しているのだろうか?昨年もかなり酷かったが、それ以上のようだ。そんな中、猟師岳や涌蓋山、指山は比較的良好とのことだったので、短時間で登れる指山へ行ってみることにした。
実は、くじゅうの山には30年近く登っているが、指山は初めてだった。存在は知っていたが、何となくスルーしていた。ところが、これが想像以上に良い山だった。登山道は綺麗で歩きやすく、植生も豊富で、指山・雨ヶ池分岐点まではゆったり散策できる。分岐点から先は急登が続くが、程良い距離(長者原から約1時間)で山頂に到着する。山頂は開けて見晴らしが良く、平治岳や星生山、遠くに由布岳も見える。ミヤマは群生こそしていないが、十分見応えがある。すでにピークは過ぎていたが、綺麗に咲いていた。(今週一杯は大丈夫そう)
先週末、体力的にも精神的にも、ぎりぎりな状態で福岡へ戻って来て(滞在時間も短いので)、直前まで登山するかどうか悩んでいた。が、行って良かった。さまなくば、精神的に追い込まれた状態で山口へ行かなくてはならなかった。やっぱり、くじゅうは最高、感謝😊
撮影日:2023.6.4
指山山頂、背後に三俣山北峰
ここからスタート(硫黄山道路脇の臨時駐車場)
指山(一番左)が見える もしかして、くじゅう連山で一番はじめに目指す山という意味でこの名が付いたのかな?
※長者原駐車場はどこも超満車状態で、どうするか悩んでいたところ、臨時駐車場の看板が目に留まり、タイミングよく1台出ていった所に止めることができました。臨時駐車場は2ヶ所あります。
硫黄山道路は工事中のため、700m先から通行止めに
※3年前の令和2年7月豪雨で大きな被害を受けたため、今も災害復旧工事が行われています。
土石流の跡
ここから登山道へ
上部に工事車両が見える
自然観察路だけあって植物ラベルが多い
指山分岐点、ここから急登がはじまる
少し登るとお目見え
5合目あたり(遠くに涌蓋山)
ツクシドウダンもお目見え
山頂下あたり、少し開けたところ
山頂手前、右に硫黄山
左に由布岳(写真中央)
正面左に平治岳
平治岳山頂、うっすらピンク色に
指山山頂は岩の上だった、、
突如、ツクシドウダン現る
下山する頃になって青空が、、(名残惜しいけど時間がないので下山)
アセビの巨木 下山中、思わず振り向いた😲
次項、「今回、登山道で出会った花へ」と続きます。
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