yamanba's blog

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朝倉市秋月の紅葉~被災地への思い

2017-11-27 07:57:07 | 日記

九州北部豪雨からまもなく5ヵ月、朝倉市などの被災地では、昨日、すべての避難所が閉鎖された。一方、仮設住宅などで避難生活を続けている人は1300人にのぼるという。そんな中、朝倉市秋月では豪雨による”風評被害”によって、観光客が減っているというニュースが流れていた。ならばということで、秋月へ出かけてみることにした。

ところが、秋月街道手前あたりから渋滞。心配をよそに多くの人が秋月へ向かっていた。そこで、長谷山交差点を右折し、1km先と書かれた臨時駐車場へと向かった。どれほど歩くことになるのかと思いきや、そこから5分程で秋月城跡へ出た。着いてみると、報道されているような”風評”はどこ吹く風のごとく、多くの観光客で賑わっていた。

紅葉を鑑賞した後、杉の馬場を歩いていると、田んぼの一角で「あさくら地酒まつり」が開催されていた。近寄ってみると、朝倉市の酒造5社のお酒がずらりと並んでいた。すぐさま「久喜宮(くぐみや)」という文字が目に入った。今回の豪雨で被害が大きかった場所だが、久喜宮といえば、桜の名所「夕月神社」。春になると美しい桜の花が咲き誇る。そこのお酒があったのだ。思わず嬉しくなり、酒蔵の方に毎年、久喜宮を訪れていることを告げたところ、大そう喜ばれ、話をしているうちに被害に遭わなかったことで負い目を感じていること、夕月神社のあたりでは4名の方が犠牲になられたことなど、打ち明けられた。これには言葉もなかった。少し潤んだようにみえた眼差しをまっすぐ見つめ、応援していますと「あさ喜久 純米酒」をいただいた。

豪雨災害から5ヵ月が経とうとしているが、今回、あらためて被災地に寄り添うことの大切さを感じた。山口で親の介護をしているため、なかなかボランティアにも参加できずにいるが、これからも被災地のことを忘れず、できることで応援していければと思う。

 

撮影日:2017.11.25 

黒門 多くの人で賑わう

 

 

 

 

 

鮮やかに

 

 

 

秋月城跡に建つ 秋月中学校 移転の話がでているとか、、このままでいいでしょう 

 

 

 こちらは全景、シンメトリーな建築

 

 

 

 今も変わらぬ風景

 

 

 

 

 

梅園公園 楓と山茶花の大木

 

 

 

 

 

風情溢れる 

 

 

 

 

 

長屋門から

 

 

 

 

 

銀杏模様

 

 

 

 

 

 地酒まつり会場入り口  秋月は水がきれいだからお米もおいしいよ

 

 

 

 

 

 たくさん買って、応援 

 

 

 


福岡市議会、議会基本条例制定に向けて 参考人招致(12月1日・来年1月15日)

2017-11-20 07:37:13 | 福岡市政

福岡市議会では、2015年9月に「議会改革調査特別委員会」が発足し、議会改革に向けた議論が行われてきた。しかし、委員会審査の全面公開(採決時の傍聴ができるようになった)以外、ほとんど進展はない。委員会のインターネット中継や議事録への発言者名記載など市民との関りが深い項目は棚上げされたまま、議会基本条例に関する調査がはじまった。

そんな中、市民の目で議会改革を検証しようと、今年5月、「福岡市議会改革 市民検証委員会」が発足した。(現在、市民委員300名)議会改革が進んでいる古賀市議会から元議長の奴間健司議員や古賀市民を招いて話を聞いたり、憲法の専門家である斎藤文男九大名誉教授を招いて勉強会を開くなど、精力的に活動している。(詳しくは、下の会報11月号をご覧下さい)

さて、福岡市議会は議会基本条例に関する調査のため、識者による参考人を招致する。12月1日東京大学金井利之教授、来年1月15日法政大学廣瀬克哉教授。もちろん市民も傍聴できる。今回は通常の委員会より広い部屋(50席)が用意されることになった。これを受け「市民検証委員会」は、広く市民に周知するよう議会事務局に要望書を提出、議長へはインターネット中継を実施するよう要望している。(今のところ議会側から返答はないとのこと。ちなみに定員オーバーになれば別室で音声傍聴となる)

議会基本条例については、2017年7月現在、全国797自治体が制定しているが、20政令市で議会基本条例を制定していないのは、仙台、大阪、熊本、そして福岡の4市のみとなっている。福岡市議会の閉鎖性を打破するためにも議会基本条例は必要不可欠だろう。尤も中身が重要で、市民にとって役にたつものでないと意味はない。そのためにも多くの市民が議会に関心を寄せることが大事だろう。

先日、議会事務局に確認してみたところ、福岡市では識者による参考人招致は2度目で、実に19年ぶりとのこと。(前回は平成10年の政治倫理条例制定時)この機会に一度、傍聴されてみてはいかがだろう。詳しくはこちら(福岡市議会HP)で。

 

 

参考人プロフィール

▶金井利之教授 (株)システムブレーンHPより

  

 ▶廣瀬克哉教授(法政大学HPより)

 



「福岡市議会改革市民検証委員会」会報11月号 

 

 


博多陥没事故~再掘削に潜むリスク

2017-11-18 18:00:04 | 博多駅前陥没

福岡市地下鉄七隈線延伸工事中に起きた陥没事故から1年。福岡市は、11月7日、埋め戻した現場の再掘削工法として事故前と同じナトムの採用を決めた。これについて、土木情報誌・日経コンストラクションは『博多再掘削、なお残る“風化岩”への不安』(11.14)記事の中で「事故から1年を目前に控えたタイミングで決定した計画は、事故で浮かび上がったトンネル崩落のリスクを潰せているかのように見える。不均質な地層の地盤改良には不安が残る」と述べている。これは見逃せない記事なので、詳しく紹介したい。

同誌が再掘削のリスクと位置付けているのは、トンネルを掘削する岩盤層の上端付近に1.9~2.8mの厚さで広がる(岩盤が風化して粘性土化した)難透水性風化岩層。事故前は、トンネル掘削によって生じる地中の変位やひずみに難透水性風化岩層が耐え、すぐ上の砂れき層からの地下水の流入を阻む想定だった。ところが、難透水性風化岩層の厚さや強度が想定を下回っていたため、トンネルの掘削によって難透水性風化岩層に緩みや亀裂が発生し、大量の土砂が地下水とともにトンネル内に流れ込み陥没に至った。そこで、再掘削は、難透水性風化岩層の支持力や止水性に頼らない施工方法として「人工岩盤掘削工法」を採用した。(これについては、先週、さかんに報道されていた)

再掘削の手順は、まず、地盤改良で陥没穴の緩い砂層と周囲の土砂層を固める。改良範囲の四方には、高圧噴射撹拌工法や薬液注入工法で高さ約15mの遮水壁を立ち上げる。周囲からの水の流入を防いだうえで、遮水壁で囲んだ範囲の地下水をくみ出して水位を下げる。次に、崩落によって土砂が積もったトンネル内に改良材を充填して固める。そこをナトム工法で掘削する。(下図参照)

(ここからが重要なところ)安全に掘削するには、地盤改良をどれだけ確実にできるかがポイントになる。しかし、事故で一度崩れた地盤の改良は容易ではないという。 予定されている地盤改良範囲には、地下約11mに直径約2.5mの雨水幹線が通るが、福岡市技術専門委員会はこうした障害物の直下でも、高圧噴射撹拌工法ならば地盤改良できるとみている。しかし、問題は、事前に把握できない障害物が地中にあった場合だと同誌は指摘している陥没範囲には、トンネル崩落時に一緒に落ちた信号機や管路などが埋まっている。こうした箇所は、固化材の噴射や撹拌の度合いを適切に設定できず、改良不足になる恐れがあるというのだ。

さらなるリスクは、岩盤層と改良部の境界、つまり難透水性風化岩層の部分。難透水性風化岩の亀裂などが水みちとなり、トンネル内に水を引き込む懸念があるという。計画では難透水性風化岩層の上半までを高圧噴射撹拌工法で改良し、岩盤に改良体を「根入れ」するとしている。しかし、高圧噴射撹拌工法は難透水性風化岩層のような比較的固い地盤では効果を発揮しにくい。加えて、強度や厚みのばらつきが大きく、十分な強度を持つ改良杭を形成できない恐れもあるという。技術専門委員会の委員の1人は日経コンストラクションの取材に対し、「トンネル内の水を抜くまで、狙い通りの改良ができているかどうかは分からない」「もし、トンネル内の水位と一緒に周辺の地下水位も下がれば、上からの水の流れを止められていないことになる。そうなれば、追加の止水対策を検討せざるを得ない」と打ち明けている

こうしたリスクに対し、福岡市の担当者は「ナトムの補助工法で対応可能だ」と述べている。(補助工法とは、切り羽から斜め前方に鋼管を打ち込んでトンネル天端の崩落を防ぐ注入式長尺鋼管先受け工法のこと)。事故前と異なり、鋼管が薄い難透水性風化岩層を突き破っても大量の地下水がトンネル内に流れ込む危険性は低く、必要な向きや長さで鋼管を施工できると言っている。

以上が記事の要点となるが、やはり気になるのは福岡市のナトム工法への”過信”。国の第三者委員会が市の選定した工法に誤りはなかったと判定したことが背景にあると思われるが、陥没事故の引き金となっていただけに不安は大きい。再掘削にこのようなリスクが潜んでいるのだから、なおさらのこと。福岡市は再掘削前に市民に向けた説明会を開くべきだと思うが、今のところそういった動きはない。

 

 

 陥没直後の穴の様子。崩落時に一緒に落ちた埋設管や電柱、信号機などが陥没範囲の中心部に埋まっているとみられる(日経コンストラクションより)

 

 

  

 

 

 

 地盤改良範囲の横断図。流動化処理土と難透水性風化岩層に挟まれた緩い砂層と周辺の土砂層に高圧噴射撹拌工法で地盤改良を施す(福岡市資料より)

  

 

 

 

 

地盤改良範囲の平面図。陥没範囲の四方を壁で囲むように改良し、周囲からの地下水の流入を防ぐ(福岡市資料より)





 NATMによる再掘削の手順。福岡市技術専門委員会は掘削前にNATMに適した固い地盤を人工的に造る工程も含め、今回の再掘削工法を「人工岩盤掘削工法」と呼んでいる。だから資料にナトムの文字はない。(福岡市資料より)

 


《関連記事》

博多再掘削、なお残る“風化岩”への不安(日経コンストラクション 2017.11.14)※有料記事

 

《関連資料》

福岡市交通局。福岡市地下鉄七隈線建設技術専門委員会(H29.11.7)の開催結果について



博多陥没事故~ふたたびナトム工法で

2017-11-11 15:54:18 | 博多駅前陥没

先日、あの衝撃的な映像がふたたび流れていた。博多駅前道路が陥没した日は、ちょうど山口で母の介護をしていたが、あれから早1年。高島市長は事故原因を解明するため、事故直後、国に第三者委員会(検討委員会)の設置を依頼(というか丸投げ)。検討委員会は、今年3月の最終報告会で、事故原因について、高い地下水圧やトンネル上部の岩盤が想定より薄かったことなど複合的に作用し、陥没に至ったと結論付けた。安全性に対する認識の甘さを指摘しつつも、予見は困難だったとして、福岡市や大成建設JVへの責任は言及しなかった。結局、誰も責任を取らないまま、ふたたび工事は再開されることになる。

福岡市は、今月7日、「福岡市地下鉄七隈線建設技術専門委員会」を開催し、トンネル再掘削について、委員会が提言した「人工岩盤掘削工法」を採用すると発表した。NHKは例の映像を流しながら、再掘削は「人工岩盤掘削工法」と報じた。だが、これはおかしい。というのも「人工岩盤掘削工法」は、トンネル上部の軟弱な地盤を強化して掘削することを意味するもので、トンネル本体の掘削工法ではない。怪訝に思い、市が公表した資料を見ると再掘削工法については、非開削工法を前提として討議したとある。つまり、これは「ナトム工法」で再掘削するといっているようなものだが、「ナトム」という文字はひとつもない。

人工岩盤は、地表から機材を地中に差し込み、埋め戻しに使った流動化処理土とトンネル上部の岩盤層の間にある砂層の周辺にセメント系固化剤を高圧で噴射してつくる。トンネル内部に溜まった地下水や土砂も含めて一体的に地盤改良することで、地盤強化と止水効果を確保する。その上で、トンネル本体は、事故前と同様「ナトム工法」で掘削すると、地元紙(西日本新聞)は伝えている。(下図参照)

陥没事故は「ナトム工法」で掘削中に起きた。それで福岡市は意図的に「人工岩盤掘削工法」とだけ明記し、「ナトム」を封印したのではないだろうか。”都合の悪いことは隠す”が常習化している高島市政だから、あり得ない話ではない。谷本大阪大名誉教授(トンネル工学)は「市民の不安は当然。再開にあたっては、専門家を交えた市民目線で分かりやすい公聴会のようなものを開くべきだ」とコメントされている。まさに仰せの通りで、福岡市は再掘削の前にきちんと説明すべきだろう。市民の命がかかっているのだから。

 

《追記 2017.11.14》

本日(14日)、土木専門誌「日経コンストラクション」に、「博多再掘削、なお残る“風化岩”への不安」記事が掲載されている。福岡市が再掘削工法に事故前と同じNATMを採用したことについて、「事故から1年を目前に控えたタイミングで決定した計画は、事故で浮かび上がったトンネル崩落のリスクを潰せているかのように見える」とある。(まさに的を得たご意見だ)さらに、不均質な地層の地盤改良には不安が残ると指摘している。福岡市は強気だが、やはりリスクはあるようだ。中身については、後日、詳しく報告したい。

 

 

陥没は一番奥、重機のあるところで起きた 現在、ここは地下水で満たされている(写真は事故前日、調市議が撮影したもの) 

 

 

 

 

 

建設技術専門委員会、樗木委員長(九大名誉教授)の記者会見 (11月7日 NHKニュースウオッチ9より)   

 

 

 

 

 

西日本新聞が作成したイメージ図 コンクリート吹付部分が「ナトム工法」

 

 

 

 《関連記事》

陥没事故前の工法維持 福岡市地下鉄延伸、地下に人工岩盤 市専門委が結論(西日本新聞 2017.11.8)

追跡:博多陥没1年 再掘削「事故前と同法」 早期工法決定に異論も(毎日新聞 2017.11.7) 

 

《関連資料》

福岡市交通局HP。福岡市地下鉄七隈線建設技術専門委員会開催結果について(29.11.7)

 

 

くじゅう三俣山~紅葉終焉

2017-11-05 10:39:49 | 山・火山

今年の九重連山の紅葉は、あっという間に過ぎ去ってしまったようで、すでにピークは長者原や男池などの山麓に移っていた。これから、いよいよ九重夢大吊橋や九酔渓が見頃を迎える。

先週末、「延岡の山歩人K」さんのブログを拝見したところ、惚れ惚れするような大鍋小鍋の紅葉が掲載されていたので、もう遅いだろうと思いつつも、淡い期待を抱き、三俣山へ登った。(何しろ介護の合間をぬっての登山、大曲からのショートコースだと短時間で登れるのがいい)が、残念ながら大鍋小鍋はすでに終焉を迎えていた。それでも十分に余韻を楽しむことができた。一方、南峰テラスから大船山を見ると、山腹は色とりどり、晩秋の美しさを保っていた。

今年は、7月に九州北部豪雨、9月には台風18号による豪雨で大分県などで被害が発生。さらに10月には台風22号、23号と続き、全国で大雨による浸水被害が出た。昨年、熊本地震後に発生した6月豪雨では、九重観光の主幹道路である県道40号線(飯田高原中村線)で大規模な土砂崩壊が発生し、今もなお治山工事が行われている。自然災害が続く中、これほどの紅葉を見ることができるのだから、感謝しかない。来年もまた美しい姿でありますようにと願いつつ、急ぎ山を後にした。

 

撮影日:2017.11.2

 紅葉は山麓へ

 

 

 

 

 

長者原あたり見頃

 

 

 

 

 

指山は最盛期

 

 

 

 

 

 小鍋~雨ヶ池、北峰~指山は通行禁止

 

 

 

 

 

 

 熊本地震の爪跡 割れは一段と大きく

 

 

 

 

 

見下ろす(真下にすがもり越避難小屋、左に北千里ヶ浜と久住山) 

 

 

 

 

 

噴気を上げる硫黄山 

 

 

 

 

 

根子岳、迫る 

 

 

 

 

 

阿蘇谷と外輪山と久住分かれ

 

 

 

 

 

大鍋小鍋は終焉、、

 

 

 

 

 

 晩秋の装い 

 

 

 

 

北峰斜面 

 

 

 

 

 

 

北峰コル 

 

 

 

 

 

由布岳コル

 

 

 

 

 

南峰テラスから

 

 

 

 

大船山山腹 色とりどり

 

 

 

 

 

こちらも色とりどり

 

 

 

 

 

法華院温泉山荘 テント場、満員御礼

 

 

大船山から北大船 

 

 

 

平治岳山頂付近

 

 

 

 

 

大船山と段原 山頂上にヘリコプター 取材かな

 

 

 

 

 

 

 秋の空を仰ぎつつ下山

 

 

 

 

 

 今回、唯一の花

 

 

 

 

 

 九酔渓あたりは治山工事(片側交互通行2ヵ所)のため渋滞