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yamanba's blog

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今季最高寒波で数十年ぶりの大雪

2025-02-13 11:21:51 | 災害

今季最強寒波による被害は各地に出ていたが、山口県も例外ではなかった。4日から8日にかけて大雪の恐れがあると報道されていたので(母もいるので)、水道凍結に備えて水の確保。停電に備えてホッカイロ等の準備をして待機していた。雪は3日夜から降り始め、4日朝には2~3㎝程度積もっていた。これくらいの雪なら大したことはないと思っていた。しかし、5日午後4時過ぎ、山口県に2年ぶりの大雪警報が出た。いよいよか、と身構えた。が、雪は大して降らなかった。6日朝、外を見るとうっすら積もった程度、大雪警報が出る前(3日夜)のほうが雪は多かった。気象庁の予報は外れたと思った。

ところが、本番は大雪警報が解除されたあとだった。7日朝から、ふたたび雪が降り始めた。大したことはないだろうと高を括っていたら、ちょっと様子が違った。あれよあれよという間に一面雪で埋まった。午前9時頃から正午までの積雪は10㎝~15㎝程。お昼のニュースを見ると、山口県内はどこも大雪になっていたが、大雪警報は出なかった。午後になっても気温は上がらず、雪が融けることはなかった。家の前の道は積雪で車を出すことができなかったので、姉が入院している病院へはバスで行くことにした。帰りは電車を利用し、駅から母のかかりつけ病院へ歩いて薬を取りに行った。こんなことなら登山靴を持ってくればよかったと思った。雪道は登山靴だと楽なので。

8日朝、”山陽小野田国道2号数十台の立往生”がX(旧ツイッター)のタイムラインに入った。見ると、8日未明、山陽小野田市の国道2号で大雪のため乗用車やトラックが5㌔にわたって立往生したと。立往生はおよそ8時間続き、8日午前9時頃に解消したとあった。写真を見ると、なんと立往生はすぐ近くで起きていた。先頭のトラックがノーマルタイヤだったらしい。大雪のあとにノーマルタイヤはないだろう。何はともあれ、事故が起きなくてよかった。

9日は母を施設へ連れて行く日(宮崎へ帰る日)だったので、家の前の道に積もった雪を除雪したが、これが結構な重労働だった。なにせ道幅が狭いので、道両側の家の屋根から落ちた雪が積もって30㎝くらいになっていた。そのため作業は2時間近くかかった。結局、3時間遅れで母を施設へ連れて行くことはできたが、中国道と山陽道の通行止めが夕方まで続いたので、その日に宮崎へ帰ることはできなかった。翌日(10日)も雪の影響が続き、埴生ICから下関JCTまで冬用タイヤ規制のまま。小月まで下道を走ったので、宮崎まで5時間かかった。

ふりかえってみると、山口の大雪は7日がピークだった。当初の予想では、ピークは5日夜から6日と言われ、大雪警報も5日午後4時すぎに出た。しかし、実際には7日午前が最も酷かった。NHK山口ニュースの気象予報士の方が、7日の大雪は”隠れ低気圧”のせいだと説明していた。それを予測するのは難しいと言わんばかりだったが、直前に大雪警報は出せなかったのだろうか?

それにしても、山口の田舎でこれほど雪が降ったのは何十年ぶりだろう。2017年の年末に大雪になったことはあるがここまではなかった。本格的に雪かきをしたのも生まれてはじめてのことだし、今年は地震やら大雪やら、いろいろと続く。

 

 

7日午後1時30分頃

姉のところへ行くためにバス停へ(幹線道路の雪は融けていた)

 

ちなみに、立往生していたのはこの先の国道2号線。立往生した区間は民家がないのでどうしたのだろうと思っていたら、国交省の職員さんが、乗員保護のため、水、食料、簡易トイレなどを搬送されていた。

一般国道2号(山口市江崎~下関市松屋東町)の大雪による通行止め状況について(国土交通省山口河川国道事務所)

 

 

7日午前11時30分頃

わずか2時間で雪景色、、(家の前の道は通行不可能)

 

 

 

8日午前9時頃

大雪の翌日、気温はマイナス2℃、県道はアイスバーンで通行不可(雪かきが終わった頃には路面は融けていた)

ちなみに、この日の部屋の温度は1℃🥶

 

 

《来週も寒波到来⁈》

山岳防災気象予報士の大矢康裕さんによると、2月後半になっても日本に寒波が続くのは、アラスカ付近(下図中央右下)に顕著なリッジ(上空の気圧の尾根)ができていて、北極の寒気が逃げないようにブロックしているためだと。これはブッキングと呼ばれる現象らしい。

 

しばらく寒さは続くのか、、

 

 

気象予報士の松浦悠真さんXより

来週も寒波が来るのか、、来週は山口なんだけど🥶

 

 

《関連記事》

県内に2年ぶりの「大雪警報」…夜間は急激な積雪増に警戒を 金~土曜も再び警報級の大雪か(KRY山口放送 2025.2.5)

山口 山陽小野田 国道2号線 数十台の立往生は解消(NHKニュース 2025.2.8)

 

 


日向灘地震2025.1.13

2025-01-30 20:20:12 | 災害

1月13日午後9時19分頃、日向灘を震源とする最大震度5弱(M6.6)の地震が発生した。同午後6時30分頃、山口から宮崎へ戻り、夕食後の片付けをしている最中だった。最初は揺れているなというくらいだったが、次第に揺れが大きくなった。これはやばい。どうしようと狼狽えていたところで揺れがおさまった。震度5弱後も余震は続き、15日午前2時12分頃、震度4の最大余震が発生した。今はだいぶん落ち着いてきたが、時折、小さな地震が発生している。宮崎の自宅は木造2階建てなので、小さな地震でもよく揺れる。特に2階は揺れやすいので、安心して眠れない。地震への恐怖感を覚えたのは初めてのこと。福岡ではマンション住まいだったので、それほどではなかった。

ところで、今回の地震について、日向灘地震を研究されている京大防災研の山下助教が、過去の地震との関連性について分析されている。まず、今回の地震(プレート境界地震)は、陸に近い場所で発生しているが、すぐ南東には昨年8月8日M7.1地震の震源がある。山下助教によれば、その余震域を分析した結果、M7.1地震の際に割れずに残っていたプレートがずれ動いて今回の地震が起きた可能性があるという。

さらに、1996年10月(M6.9)と12月(M6.7)の地震との関連性についても言及されている。今回の地震は、8月8日M7.1の地震の割れ残りの場所であり、なおかつ1996年12月の領域のど真ん中で発生していることから、1996年10月と12月の領域を破壊し尽くした可能性があると指摘されている。つまり、割れ残りと考えられる部分が、今回の地震である程度、力を解消したのではないかと分析されている。ただ、全体が本当に力を解消したかどうか、今の段階では判断するのは難しく、今後いろんな解析結果を精査して、本当に全部解消しきったのかどうかを確認していく必要があるとコメントされている。

とにかく、日向灘の地震活動が活発になっているのは間違いなさそうなので(地震はいつ起きるかわからないので)、まずは急いで家具の固定をした。食器類が多いので食器棚は必須。特に大切にしているワイングラスなどは箱に詰めて安全な場所へ保管した。あとは飲料水や保存食の備蓄、防災グッズの点検(冬用バージョンに変更)など。地理的に津波は心配ないと思われるので、避難経路の確認はこれから。それにしても引越から2ヵ月が経って、ようやく落ち着いたところで大きな地震に遭遇するとは、、いやはや不安なことが多い。

 

 

スマホに入った緊急速報メール

津波注意報はなぜか遅れて入ってきた

これについて、山下助教がコメント。気象庁は頑張って早く情報を出そうとする。最初のマグニチュードはかなり過小評価になってしまい「津波の心配なし」になったが、後から精査したらマグニチュードが大きくなったので、「津波注意報が出た」ということだと思うと。

 

 

今回の地震と2024年8月8日の地震及び1996年の2つの地震の位置関係

今回の地震は、2024年M7.1の割れ残りの部分で、1996年12月の震源域のド真ん中(グレー部分)

 

 

 

以下、気象庁資料より(1月13日23時15分発表)

推計震度分布図を見ると、うちはほぼ震度5弱だった、、

 

 

 

過去の主な地震の地図を見ると、⑴⑷⑸と今回の地震(赤丸)を結ぶと一つの線に、、そこにいる、、

 

 

 

過去1週間の震央分布図とMT図(Hi-netより)

震源地の沖合で地震が多くなっている

 

 

 

地震の回数は少しずつ減ってきているかな

 

 

《関連記事》

専門家“割れ残っていたプレートがずれ動いて起きた可能性”(NHK宮崎ニュース 2025.1.14)

2024年8月の地震との関連性は山下裕亮助教に聞く(日テレニュース2025.1.22)

【詳報】宮崎で震度5弱 津波注意報は解除 “普段から備えを” (NHKニュース 2025.1.14)

日向灘地震2024特集(宮崎日日新聞 )随時更新中

 

 

《参考資料》

気象庁。令和7年1月13日21時19分頃の日向灘の地震について

 


東九州道、通行止め続く(10月26日更新)

2024-09-15 21:44:33 | 災害

台風10号による大雨で東九州道がやられてしまった。通行止めになっているのは臼杵IC~津久見IC間(約7Km)。NEXCO西日本によると、台風10号による大雨で、のり面周辺から表面水が集積し、同時に地下水が浸入したことにより、のり面の風化が促進され、崩落に至ったとしている。現在は崩落したのり枠や土砂を撤去しているところで、今後、地山の状況を確認の上、のり面対策工を行う予定となっている。復旧にはかなり時間がかかりそうだ。

これは困った。10月は宮崎の家の整理清掃のため、山口~宮崎を往復しなくてはならないのだが、下道(国道502号と国道217号)を走るとなると(渋滞を考慮すると)、臼杵IC~津久見IC間(約10Km)で約40~50分はかかるのではないだろうか。地元報道によれば、う回路となっている国道は、朝夕かなり渋滞しているらしく、臼杵津久見警察署は6ヵ所の交差点で青信号の時間を長くして渋滞の緩和をはかっているとのこと。通常、山口~宮崎は約5時間半かかるのだが、6時間半はみておかなくてはならないのでは。となると、九州道(福岡経由~人吉~国道219号線)のほうがよいだろうか?(どちらにしても過酷😥)

 

 

以下、NEXCO西日本より(時系列順)

◆災害状況(8月31日公表)

災害場所

臼杵IC近く

 

 

◆第1回技術検討委員会結果報告より(9月4日公表)※委員会長は九大三谷教授

ごっそりやられている

 

 

◆第2回技術検討委員会開催のお知らせより(9月12日公表)

今、この状態

9月15日18時から第2回技術検討委員会が開催され、のり面の施工方法が決定する。

 

 

◆第2回技術検討委員会結果報告より(9月15日公表)

15日、開催された技術委員会で、のり面対策工として、コンクリート吹付工及び切土補強土工(鉄筋挿入工)を実施することが決まった。施工完了後、モニタリングの実施及び降雨基準の運用をもって通行止めの解除を行うとしている。この工程でいくと、解除されるのは12月くらいになるのではないだろうか。

 

と思っていたら、解除は11月頃になるとの報道。

東九州道の臼杵―津久見間 11月に復旧見込み(朝日新聞 2024.10.1)

 

 

 

 

《東九州道、通行止め解除 10月26日更新》

10月23日午前10時、東九州道臼杵IC~津久見ICの通行止めが解除された。予想以上に早かった。11月から宮崎~山口を往復することになるので助かった。工事関係者の方々に感謝。

 

工事完了

※通行止め解除お知らせのリンクが消されてしまっていたので、キャプチャーしていた写真だけ掲載

 

 

《関連記事》

西日本高速九州支社/台風10号被災の東九州道で通行止めが全て解除(日刊工業新聞 2024.10.25) 

台風10号から2週間 東九州道は一部通行止め続き生活に影響(NHK大分ニュース 2024.9.12)

 

 


台風10号による被害

2024-09-13 16:17:07 | 災害

地震のあとは台風。8月22日午前3時にマリアナ諸島で発生した台風10号は、日本近海の海面水温が高いことから発達しながら九州に接近。29日未明には宮崎県美郷町で記録的短時間大雨情報(120ミリ/時間)が出た。その後、29日午前8時頃、鹿児島県薩摩川内市付近に強い勢力で上陸。上陸後はゆっくりした速度で進み、発生から10日後の9月1日正午、東海道沖でようやく熱帯低気圧になった。

幸い、福岡県や山口県などでは大きな被害はなかったが、宮崎県は突風による被害が深刻で、宮崎市では家屋被害が1000棟を超えている。次に多いのが西都市で83棟の被害が出ている。先月末、半世紀勤めた会社を退職し、今月から宮崎入りしている相方によると、うちは被害はなかったが、近くで瓦が飛ぶ被害が出ており、片付けをされていたとのこと。報道によれば、各地で発生した突風はいずれも竜巻とみられ、佐土原町では風速約65mと推定されている。13日から通話無料の災害相談専用ダイヤルが開設され、被災者支援が進められている。

それにしても、宮崎は災害が多い。台風による被害は毎年のようにあり、2年前の台風14号の復旧作業も終わっていないところ(椎葉村や諸塚村)でふたたび被害が出ている。うちの山もずいぶん木が倒れたようで相方が伐採に追われている。(こちらはダンボール詰め作業に追われているけれど)もはや他人事ではない。来月末には福岡を離れ、いよいよ宮崎で新たな生活がはじまる。山の管理も大事な仕事で、これからは自然の脅威と向き合っていくことになる。ぼ~としてられない。

 

 

8月28日午後7時前の福岡市内


台風10号の影響で高速が通行止めになる可能性があったので、1日早く28日夕方、山口から帰福。その直後の夕焼け。

 

 

 夕方、福岡へ戻ると、パンも水も牛乳も見事になくなっていた😲

 

 

2024年台風10号経路(最終)

当初の予想進路とは大違い

台風が大きくズレたのは、北東にあった太平洋高気圧が予想以上に強く張り出し、台風を西側に押してしまったこと。上空1万mにあった寒冷渦が台風を西方向に引っ張ったことが原因とのこと。

 

 

宮崎県内の突風発生場所(読売新聞記事より)

紙一重のところだった、、

 

 

2024年の台風発生数(9月12日現在)気象庁ホームページより

まだまだ気が抜けない(10月、無事に引っ越しができますように)

 

 

 

《関連記事》

台風10号、宮崎県内「竜巻の可能性」突風は6市町の7件…気象庁の現地調査終了(読売新聞 2024.9.8)

台風10号で「竜巻」が相次いだ宮崎県、なぜ? 発生しやすい条件は(毎日新聞 2024.9.4)

台風10号、なぜ西に進路変えた? 「家屋倒壊恐れ」の暴風も予想(毎日新聞 2024.8.26) 

宮崎日日新聞|台風10号県内ニュースまとめ

 

 

 

 


梅雨最盛期、しばらく警戒モード

2024-07-03 19:08:08 | 災害

7月1日、梅雨前線の影響で九州北部や山口県は大雨に見舞われた。宗像市や久留米市では道路や田んぼが浸水する被害が出ている。北九州市小倉南区では自転車ごと側溝に落ちて川に流された人が亡くなっている。今回、雨量が最も多かった大分県日田市(72時間270ミリ)では花月川にかかる三郎橋(国道386号線)の橋脚が倒れる被害が出ている。山口県では下関市や美祢市などで大雨となり、中国道が通行止めになった。

今年は梅雨入りが遅く、どうなるかと思っていたが、やはり例年とおり7月に入いるやいなや大雨になった。先月27日、気象協会は梅雨明け予想を発表しているが、それによると九州南部から東北北部の梅雨明けは7月中旬から下旬にかけて、いずれも平年並みとなっている。このまま梅雨が明けてくれればよいのだが、梅雨末期の大雨は常態化しており、どこかで災害が発生しないと梅雨明けしないという状況。もうしばらく警戒モードでいないといけない。

 

 

山口県美祢市東厚保・厚狭川(7月1日5時40分)

昨年6月30日豪雨で大きな被害が出た美祢市東厚保(厚狭川)では、1日午前3時半頃、氾濫危険水位を超えた

 

 

 

午前7時頃から小康状態になったので助かった

 

 

 

7月1日午前3時頃の雨雲の動き

7月1日午前3時頃、山口県に線状降水帯らしきものが発生していたが、基準に満たしていなかったようで気象庁の発表はなかった

気象庁の発表をまっていたらいくつ命があってもたりない(毒)

 

※参考:顕著な大雨に関する気象情報の発表基準

 

 

7月1日午前7時現在の降水量

福岡県宗像市では1日午前5時から6時までの1時間に7月の降水量で最大となる65.5ミリの雨を観測していた

大雨情報リアルタイムデータ

 

 

こちらは毎年氾濫する山陽小野田市の桜川(7月1日午前8時頃)氾濫寸前

 

福岡にいる間は母を施設に預けているが、1日朝、施設のそばを流れる桜川の様子をライブカメラで見ると氾濫寸前だったので、すぐさま施設に連絡をすると垂直避難をしているとのことだった。その後、雨は小康状態になった。先月、施設でクラスターが発生したため施設の利用ができず、福岡へ戻ることもできず(ブログも更新できず)、半月ぶりに戻ったあとの大雨。何かあれば下道を走ってでも行くつもりだったが大事に至らなくてよかった。明日は母を迎えに行く。田舎も1時間30ミリ以上降っていた。さて、家はどうなっていることやら、、