yamanba's blog

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埋設枯葉剤、半世紀の時を経て撤去へ(5月12日更新)

2022-04-21 21:50:30 | 245T剤埋設問題

ようやく国が動き出した。3月末、政府は全国46ヵ所の山林に埋設されている245T剤(枯葉剤の原料)を撤去する方針を固めた。この春、林野庁は自治体に撤去方針を伝える。(もしかすると、すでに伝えているかもしれない)

林野庁は昨年11月、4ヵ所の埋設地(佐賀吉野ヶ里町・熊本宇土市・高知四万十市・岐阜下呂市)をモデルケースに245T剤撤去に向けた調査を開始していた。ただ、昨年度は調査方法を提示するところまでと北九大原田氏からお聞きしていたので、今年度早々、自治体に撤去方法を伝えるというのは意外だった。(なにせ半世紀動いていないので、こちらも悠長に構えていた)

報道によれば、調査の結果、技術的に安全な撤去が可能との結論が出たという。撤去作業については、周囲を汚染しないよう環境省の助言を受けて作業を進め、まず調査した4ヵ所を先行して撤去し、全国に広げるという。林野庁が想定する撤去方法は、埋設地をボーリングし、地中の245T剤の状態やダイオキシン含有量を調べる。その後、245T剤が飛散しないよう覆いを掛け、245T剤を含むコンクリートの塊を取り出す。塊は破断してドラム缶に保管し、無害化処理の専用施設に運ぶ。(この作業にどうして50年もかかるのか)

 

ところで、今月7日、RKB放送が枯葉剤埋設問題を取り上げていた。脊振山中の埋設地(吉野ヶ里町)の取材で、原田氏が同行されている。埋設地が福岡市民の水がめである五ケ山ダムの近くにあることを空からレポート。また、飲み水への影響はないのか、水質調査をしている福岡市水道局水道水質センターを取材している。さらに、25年前の県議会で発覚した埋設地の陥没ついても触れていた。(おそらく原田氏が情報提供されたのだろう)番組は続き、次回後編は埋設地を管理する佐賀森林管理署を取材する。(放送日は不明)

 

※本日(5月12日)午後6時半から後編が放送されました。詳しくは別項で報告します。(2022.5.12更新)

 

 

【RKB・山中に埋まる「枯れ葉剤」~福岡と佐賀の県境で取材】※画像は動画をキャプチャー(動画はまだ見れます)

五ケ山ダム上空 埋設地はおそらく一番左の鉄塔あたり(五ケ山ダムの向こうに南畑ダム、水は那珂川へ)

 

 

 

 

五ケ山ダムから約1km

 

 

 

 

そばに那珂川の番托井堰があり、井堰で溜められた水は浄化されて福岡市民の水道用水に

 

 

 

 

検査場所は、五ヶ山ダム入り口、南畑ダム入り口、南畑取水口の3ヵ所 

※3年前、福岡市に水質検査の情報公開請求をした際の資料など掲載しています。詳しくはこちら

 

 

《関連記事》

山林に埋設半世紀…猛毒除草剤撤去へ 46カ所、本紙報道機に方針転換(西日本新聞 2022.3.31)

 

  


地方で感染者増加、都市で減少のわけ

2022-04-20 21:50:40 | 新型コロナ

20日、鹿児島県で新型コロナ感染者数が過去最多となった。前日19日には佐賀県で過去最多となり、先週14日には宮崎県で過去最多を記録するなど、このところ地方で感染者が増えている。いずれも若い世代が多く、ワクチン接種が進んでいないことが要因とされている。一方、福岡県はというと、感染者数こそ3桁が続いているが、僅かながら減少している。全国的に見ても東京や大阪など大都市で減少傾向となっている。なぜなのか。と思っていたら、今朝の「NHKおはよう日本」で、その答えを見かけた。

今朝のNHKおはよう日本「コロナ身近なギモン」は「なぜ感染状況の地域差が出ているのか?」という質問だった。それに東京医科大学濱田篤郎特任教授が答えていた。濱田教授によると、東京や大阪などの大都市圏ではすでに感染した人が多く、自然に免疫がついており、感染の拡大が抑えられているという。一方で、これまで比較的感染者が少なかったところでは(免疫が少ないため)、感染が広がっている可能性があるという。

確かに、福岡県内でもそうした傾向が見られる。直近1週間の10万人あたりの感染状況を見ると、福岡市より八女市やみやま市など地方のほうが多い。そうなると、今感染者が増えているところでも免疫が得られれば、減少傾向に転じることになる。ただ、大型連休があるのでどうなるかわからない。もしかすると、連休明け、第7波へ突入してしまうかもしれない。

 

 

20日夜のNHKニュース7より ※前週比1.0以上は増加傾向、1.0以下は減少傾向

全国平均0.91倍でぎりぎり、大型連休でどうなるか、、

 

 

 

20日朝のNHKおはよう日本「なぜ感染状況の地域差が出ているのか?」(見逃し配信:4/27(水) 午前7:45まで

なぜ?

 

 

 

新規感染者数前週比/減少傾向の県

埼玉県や千葉県などこれまで感染者が多かったところが減少している

山口県も減少傾向に入っているが、昨日は増えているので微妙なところ

 

 

 

新規感染者数前週比/増加傾向の県

これまで感染が抑えられていたところが増えている 最高値は鳥取県

 

 

 

その理由は、、

 

 

 

 

こちらは福岡県内の感染状況マップ~人口10万人あたりの感染者数(福岡県内での発生状況より)

直近1週間は筑後地方(南部)で感染者が増えている

 

 こちらは、市郡名入り地図

 

 

 

《参考資料》

NHK特設サイト新型コロナウイルス ※毎日更新中

 


遠距離介護の限界

2022-04-18 21:48:00 | 日記

遠距離介護をはじめて8年、そろそろ限界かもしれない。(父の看護を含めると12年になる)

父の死後、母と姉の介護がはじまった。昨年は姉が生死を分けた重病を患い(倒れなかったのが不思議なくらい)全精力を傾けた。医師や看護師さんなど多くの方々のご尽力のお陰で、今年1月には尿道カテーテルも外れ、元の生活ができるようになった。今月は花見もできた。少し落ち着いてきたようだったので、先週から福岡の滞在日数を1日増やした。が、その矢先、姉の具合が悪くなった。すぐに山口へ戻り、市民病院(泌尿科)へ連れて行ったところ、軽い膀胱炎だと言われ、抗菌薬が処方された。熱は出たものの大事には至らなかった。ただ、精神状態が思わしくなかったので、いつもの病院に入院させた。

91歳ながら元気な母(少し認知あり)と精神障害と病気を抱える姉。現在、福岡と山口を3~4日置きに通い、ふたりの面倒を見ているが、福岡に居る間は母がなんとか姉をみている。周囲からは無理だと言われるが、コロナの感染拡大でショートスティの利用ができない以上、ほかに手がない。姉が希望する介護施設(今回入院した病院の施設)は、私が県外の人間だからとの理由で受け入れに難色を示している。山口県も高齢者施設でクラスターが続いているので仕方がないのだろうが、この括りはいかがなものか。

そうした中、昨日、その病院の主治医(理事長)から電話が入った。主治医からは、退院後、施設利用を検討したほうが良いと言われた。ここぞとばかり、施設利用ができないことを訴え、ついでに私見を述べた。すると、方策を考えてみましょう、という言葉が返ってきた。どこまで期待してよいかわからないが、少しでも良い方向に向かえば、、遠距離介護の限界に直面し、暗中模索の日が続く。

 

 

姉を入院させた日の夜。明るく輝く月を見ながら、なんともしれない脱力感がこみあげてきた。(写真は4月16日午後10時前頃)

そういえば、4月17日3時56分、満月(ピンクムーン)だった、、

 


筑後桜めぐり2022~浅井の一本桜

2022-04-10 20:10:40 | 日記

筑後桜めぐりの続きです)

4月6日夕、福岡へ戻って見ると、ソメイヨシノはほぼ葉桜になっていた。もうヤマザクラも終わってしまったかなと、9日早朝、tenki.jpの浅井の一本桜情報を見てみると、「8日100%満開」だった。この分だと散っていても大したことはないだろう。と、急いで行ってみると、すでに半分程散っていた。人が少なくゆったり見れたのはよかったが、、

正午頃、家に戻り、もう一度情報を見ると、「満開後50%以下の花が散っている状態」と更新されていた。一晩で半分近く散ってしまったのか。久留米観光協会のホームページには、3月31日2分咲きとある。どうやら一気に満開になって、一気に散ったようだ。

今年は2月が寒く、開花が遅れていたようなので、まだいけるのではと思って出かけてみたが、甘かった。「浅井の一本桜」(久留米市)は、山麓にあって気温も低いので開花は遅めで、数年前はこの時期でも十分楽しめていた。やっぱり地球温暖化は進んでいるのだろうか、久留米市内は早くもツツジが見頃になっていた。というわけで、今年の筑後桜めぐりはこれでおしまい、また来年。(行ければいいな)

 

※満開の写真は筑後桜めぐり2019でご覧いただけます。ちなみに2019年は4月6日満開でした。(2020年と2021年はありません)

 

撮影日:2022.4.9  

浅井の一本桜(ヤマザクラ) 湖面を彩る 

もう一日早ければ、、

 

 

 

モネ風

 

 

 

 

北面に残る

 

 

 

 

支えられて (根を守るための養生スペースが広がっていた)

 

 

 

 

樹齢約110年、幹周り4.3m、高さ18m

 

 

 

 

名残惜しい

 

 

 

 

スマホで撮ってみる

 

 

 

 

おたまじゃくしの群れ 何万匹?

 

 

 

 

君たち、すべてカエルになるの?(あたりでカエルの鳴き声が聞こえる)

 

 

 

《おまけ》

一本桜から少し下ると、ハナモモが満開に。

ハナモモとキクモモ(ピンク色がキクモモ)

 

 

 

 

キクモモ 細長い花弁がキクの花のように見える

 

 

 

 

クルメツツジ そろそろ見頃

 

 

 

 

新種かな?バラっぽい

 

 

 

《参考資料》

久留米の観光スポット

 


ウクライナ侵攻と宇宙監視レーダー基地

2022-04-09 06:49:00 | 宇宙監視レーダー

先月18日、防衛省は宇宙領域での活動強化のため、航空自衛隊府中基地(東京都府中市)に新たに「宇宙作戦群」を編成し、隊旗授与式を行った。宇宙作戦隊は、人工衛星に接近するスペースデブリ(宇宙ごみ)などの物体を把握する宇宙状況把握(SSA)の運用準備を担う。昨年度、人員は20人から70人に増員。今年度は陸海空各自衛隊との情報共有を図るために宇宙作戦指揮所運用隊(30人)と衛星への電波妨害状況を把握する第2宇宙作戦隊(20人)を新設する。それら宇宙作戦隊の総称が「宇宙作戦群」(120人)である。(下図参照)

第2宇宙作戦隊は、山口県防府市の航空自衛隊防府北基地に新設され、現在、建設工事が急ピッチに進んでいる山陽小野田市埴生の宇宙監視レーダーを活用する。防衛省は当初、レーダー基地は無人(防府北基地から遠隔)で対応するとしていたが、昨年12月の住民説明会では、有事に備え、防府北基地の隊員を常駐させる方向で検討していると明かした。それから2ヵ月後、ロシアのウクライナ侵攻がはじまった。

ウクライナ侵攻がはじまってから、目を覆いたくなるような映像が毎日テレビから流れてくる。平和を願う世界の人々の声は空しく響く。そうした中、民間衛星の撮影画像がロシア軍の動向把握に役立ったという報道を目にした。今後、民間衛星が軍事目標になり、防護の必要性が増すことになるという。そうなると、(不審な衛星を監視する)宇宙監視レーダー基地の軍事的役割は増すことになるのではないか。

有事になれば軍事的な基地は標的になる。防衛省も住民説明会で、他国からの攻撃を受けた場合、専守防衛の下で対応すると答えている。ウクライナ侵攻で地元住民の方々の不安は現実味を帯びてきた。対岸の火事ではない。

 

 

山陽小野田市埴生に建設中の宇宙監視レーダー基地(埴生IC付近より 2022.4.1撮影)

現在、電源局舎の建て方工事中

 

 

 

宇宙作戦群の概要(令和3年12月・防衛省資料より)

どんどん増強されている

 

 

 

宇宙監視レーダー基地配置図(再掲)

来年度から運用開始 その頃、世界はどうなっているのか、、

 

 

 

《関連記事》

自衛隊「宇宙作戦群」編成 対露脅威への備え急ぐ(産経新聞 2022.3.18)

 

《関連資料》

宇宙状況監視レーダー建設に伴う住民説明会・会議録(2021.12.4)