先週末のくじゅう山行。予報より早めに雨が降り出し、生憎の登山となったが、雨に打たれたミヤマキリシマはそれは鮮やかだった。今年のミヤマは全体的に不良で、特に平治岳南峰あたりは虫害で壊滅的な状態だったと聞いていたが、北大船から段原・大船山にかけて被害は少なかったようで、既に見頃は終えていたが、十分に観賞することができた。
しかし、年々、ミヤマの数は減り、代わりにノリウツギが繁殖しているのが見てとれる。そのため、平治岳では、土地所有者である九州電力によって、ミヤマキリシマの植生保護のための活動が行われている。(こういうことは報道されないが)一方、大船山山頂直下あたりは人の手が入っていないせいか、ノリウツギが人の背丈ほど伸び巨木化していた。
それにしても、この20年で山の様相も随分と変わった。特にミヤマの季節、登山者の数が半端ではないので、登山道の痛みようがひどい。雨の日などは見るも無残な姿になる。というのも、くじゅう連山の登山道は、地表部が「黒ボク土」という、柔らかくてもろい土に覆われているので、踏圧や雨などで侵食されやすい。多くのボランティアの方々のお陰で、どうにか登山道は保たれているものの、山は徐々に変化している。手遅れにならないうちに、ミヤマの時期には入山規制をする必要があるのでは、と思いつつ下山した。(撮影:6月13日~14日)
大船山山頂から見た段原と米窪
遠くに由布岳
まだ咲いてくれていた
幻想的な風景に出会えた
咲き誇る(大船山山頂)
ノリウツギに埋もれるミヤマ(背後は大船山)
サワオグルマと坊がつる
列をなして
雨水を湛え、その名のとおり「雨ヶ池」
タデ原湿原と硫黄山
《今回、登山道で出会った花たち》
ベニバナニシキウツギ
イブキトラノオ
マイズルソウ
シロドウダン
ツクシアザミ
《おまけ》
美味しい?
あなたの名前は?