地震のあとは台風。8月22日午前3時にマリアナ諸島で発生した台風10号は、日本近海の海面水温が高いことから発達しながら九州に接近。29日未明には宮崎県美郷町で記録的短時間大雨情報(120ミリ/時間)が出た。その後、29日午前8時頃、鹿児島県薩摩川内市付近に強い勢力で上陸。上陸後はゆっくりした速度で進み、発生から10日後の9月1日正午、東海道沖でようやく熱帯低気圧になった。
幸い、福岡県や山口県などでは大きな被害はなかったが、宮崎県は突風による被害が深刻で、宮崎市では家屋被害が1000棟を超えている。次に多いのが西都市で83棟の被害が出ている。先月末、半世紀勤めた会社を退職し、今月から宮崎入りしている相方によると、うちは被害はなかったが、近くで瓦が飛ぶ被害が出ており、片付けをされていたとのこと。報道によれば、各地で発生した突風はいずれも竜巻とみられ、佐土原町では風速約65mと推定されている。13日から通話無料の災害相談専用ダイヤルが開設され、被災者支援が進められている。
それにしても、宮崎は災害が多い。台風による被害は毎年のようにあり、2年前の台風14号の復旧作業も終わっていないところ(椎葉村や諸塚村)でふたたび被害が出ている。うちの山もずいぶん木が倒れたようで相方が伐採に追われている。(こちらはダンボール詰め作業に追われているけれど)もはや他人事ではない。来月末には福岡を離れ、いよいよ宮崎で新たな生活がはじまる。山の管理も大事な仕事で、これからは自然の脅威と向き合っていくことになる。ぼ~としてられない。
8月28日午後7時前の福岡市内
台風10号の影響で高速が通行止めになる可能性があったので、1日早く28日夕方、山口から帰福。その直後の夕焼け。
2024年台風10号経路(最終)
当初の予想進路とは大違い
台風が大きくズレたのは、北東にあった太平洋高気圧が予想以上に強く張り出し、台風を西側に押してしまったこと。上空1万mにあった寒冷渦が台風を西方向に引っ張ったことが原因とのこと。
宮崎県内の突風発生場所(読売新聞記事より)
紙一重のところだった、、
2024年の台風発生数(9月12日現在)気象庁ホームページより
まだまだ気が抜けない(10月、無事に引っ越しができますように)
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