筑後桜めぐりの帰路、筑後川をわたり朝倉インターへ向かっていたところ、遠くに大型クレーンが見えた。もしかして、山田堰あたりか。気になって、急遽、現地へ向かった。(運転手は相方なので誘導しているだけ)
中村哲医師・記念碑前の駐車場の桜も満開だった。そこから歩いて山田堰へ行くと、石畳の上に土嚢が並べてあった。水が堰き止められ、そこに作業用の道路ができていた。道路脇には土留め用のテトラポットが投げ込まれていた。護岸工事なのか、それとも山田堰自体の工事なのか、工事表示板が見当たらなかったのでわからなかった。
翌日、国交省九州整備局・筑後川河川事務所に問い合わせてみると、管轄は朝倉市ということだった。そこで、指定された朝倉市農地林道災害対策室に電話をしてみたところ、山田堰自体の工事だと言われた。聞くと、5年前の九州北部豪雨で山田堰も被害を受けていたという。工事は今年になって着手され、年内一杯かかるとのことだった。もう少し詳しく内容を知りたかったので、市のホームページに掲載されていないか尋ねたところ、そこまではしていないと言われた。何か怪しげに思われたのか、朝倉市民かと聞かれたので福岡市民だと答えた。中村哲医師のご縁で度々山田堰に来ている旨を伝えたが、これ以上、話を聞くのは無理だと感じ、電話を切った。
2019年12月4日、中村哲医師が亡くなった直後に山田堰を訪れた。その時、護岸が崩れているのは確認していたが、堰が被害を受けていたのは気付かなかった。(堰の造作は素人が見ただけではわからないだろうが)報道もされていないようで、知る由もなかった。ともかく、梅雨時期、被害に遭わずに無事工事が終わってくれればと思う。
撮影日:2022.3.27
山田堰に土嚢が並ぶ
石畳の上に道が
山田堰土地改良区事務所 大楠のそばに新しい看板が
中村哲医師の偉業を称えて
中村哲医師記念碑(きっと見ておられるにちがいない)