中学生の頃、夢中で読んでいた名作を、40年ぶりに読み返しました。スポ根少女漫画の金字塔 山本 鈴美香のテニス漫画『エースをねらえ!』
当時は、『ベルばら』も連載中だった「週間マーガレツト」の発売日が待ち遠しくて、待ち遠しくて、こんなに漫画が好きで、大人になれるのだろうか・・・・・・と心配していた若かりし日。
まあ、立派なオトナにはなってないけど、そこそこのオトナには、なったような???
私の青春は「週間マーガレット」で、形づくられていた、と言っても過言では無い。
「エースをねらえ!」のコミックは、結婚しても、引っ越しても、ずっと持っていたと思ったのに、いつのまにか5巻以降を紛失してしまいました。そしたら、職場の後輩F子ちゃんが全巻持ってることがわかり、貸してくれました。F子ちゃんも相当なものです。
読み返してみると、案外セリフを細かく覚えてた。40年前のことはよく覚えているのに、昨日の晩ご飯が思い出せないお年頃。
それにしても、「エースをねらえ!」って、こんなに説教くさかったんだ????
たとえば、有名なセリフに『男は女の成長を妨げるような愛し方をするな』ってのがあるんですが・・・・・中坊だった頃は、この説教くさいセリフに「キャア~(はぁと)」となってたんだけど、今は「なんじゃ、そりゃ???フン!!」と思ってしまうほど、ワタクシも世慣れてしまいました。
作者の山本鈴美香って人は、神様のお告げがあって、連載中の作品をほっぽり出して、新興宗教の教祖様になっちゃったお騒がせ人。読み返してみると、そういう、匂いはすでにしている。
連載中にぶった切ってしまった『7つの黄金郷』(このコミックもいまだに持っている)の続編が読みたーーーい。
漫画の神様、ファンのために、どうか山本鈴美香先生に、再び降臨してください。続きを見届けなきゃ、死んでも死にきれん、と思ってるんですが・・・・
(くだん書房目録より)