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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

「世界一の公園に」 北海道地域文化選奨にNPO法人

2013-02-18 | アイヌ民族関連
MSN産経新聞 2月17日(日)19時25分配信
 北海道内各地で地域に根ざした文化活動を行い、地域文化の振興に貢献している団体などを顕彰する平成24年度の北海道地域文化選奨贈呈式が17日、北海道美唄市のアルテピアッツァ美唄で開かれた。北海道が選定する賞だが、贈呈式は道庁のある札幌市ではなく、受賞団体の地元で開催されるのが特徴で、今回は会場となったアルテピアッツァ美唄を管理運営する「NPO法人アルテピアッツァびばい」が大賞に相当する地域文化選奨を受賞。同法人の磯田憲一理事長は「これからも地域文化の振興のために精進を重ねたい」と喜びを語った。
 20回目を数える今回は、同法人のほか、特別賞に「人間ばん馬」を実施する置戸町の「置戸町商工会青年部」と、東北地方の神楽とアイヌの踊りが融合した厚岸かぐらを伝承する厚岸町の「厚岸かぐら同好会」が特別賞に選ばれた。
 美唄市出身で世界的な彫刻家、安田侃氏の作品を廃校跡地の広大な敷地に配した芸術広場、アルテピアッツァ美唄を管理する「NPO法人アルテピアッツァびばい」は、作家の安田氏自身や行政などと協力して整備し、全国のアルテ市民が運営を支えるという形で、誰もがいつでも無料で施設を訪れることができる態勢を維持していることなどが評価された。
 贈呈式は、安田氏の彫刻が置かれているかつての体育館で開催。式に先立って地元の演奏家らによるミニコンサートも開かれたが、磯田理事長は「彫刻も耳を傾けて、受賞を喜んでいるのだなと感じた。安田さんが20年前、世界一の公園を作りたいと言ったが、世界一の基準とは何なのか。それは数や量では計れないものだと思う。これからも世界一を目指して粘り強く続けていきたいと思います」とますます意欲を見せていた。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130217/trd13021719230005-n1.htm

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アイヌ文化身近に、きょうから登別で民族衣装展

2013-02-18 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2013年2月16日(土)朝刊】
 北海道アイヌ協会登別支部(合田克己支部長)と知里真志保を語る会(同会長)主催のアイヌ民族衣装展「ピリカノカ」が16、17日の2日間、幌別町の鉄南ふれあいセンターで行われる。民族衣装や現代工芸の展示即売のほか、刺しゅう体験などを企画。関係者は「アイヌの伝統を身近に感じてもらいたい」と来場を呼び掛けている。
 アイヌ文化の普及、啓発が目的。会場ではピリカノカの会(上武やす子会長)の会員が手作りした民族衣装や、アイヌの伝統文化を継承する壁掛け、バッグやポーチなど約200点が展示され、一部の作品が販売される。
 初日は午後4時からアイヌ文化アドバイザーの富樫利一さんが「ある女、アシリイロ」と題し、バチェラー八重子のノートの内容を講演する。
 開催日前日の15日は、出品者ら約20人が作品の点検や会場に使うついたてなどの準備に奔走。同支部によると会場に足を運んだ人の中から刺しゅうを学ぶ人もいるという。「どの作品も会員が丁寧に時間をかけて仕上げました」と話している。
 入場無料。問い合わせは北海道アイヌ協会登別支部(電話0143・85局1062番)へ。(粟田純樹)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2013/02/16/20130216m_06.html

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人間の尊厳を表現するアメリカ先住民の肖像写真、エドワード・S・カーティス作品展

2013-02-18 | 先住民族関連
CINRA.NET 2013/02/15 12:54
『エドワード・S・カーティス 作品展「アメリカ先住民の肖像」』が、3月1日から東京・六本木の東京ミッドタウン内FUJIFILM SQUAREで開催される。
1868年にアメリカのウィスコンシン州で生まれたエドワード・S・カーティスは、シアトルで写真を独学で学び営業写真館を経営、若くして肖像写真家として評価された写真家。1899年にニューヨークの大富豪エドワード・H・ハリマンのアラスカ探検隊に同行したことを転機に、その翌年からネイティブアメリカンの撮影に専念。南西部での撮影を皮切りに約30年の間、南西部、平原、北西海岸の80以上の部族を調査、撮影しながら「消えゆく文化」を記録した。
同展では、外来者を受け入れないネイティブアメリカンたちに忍耐強く密着し、彼らと親交を深めたカーティスがとらえた写真作品を展示。大自然と共に生きる人間の尊厳と、気高く美しい先住民達の姿を当時の貴重なヴィンテージプリントを中心に紹介する。
http://www.cinra.net/news/2013/02/15/125413.php

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【白老】アイヌ音楽講座始まる

2013-02-18 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2013年 2/15)
 アイヌ民族の伝統楽器「トンコリ」の演奏法とアイヌ歌謡の伝統的な発声を学ぶ「アイヌ音楽講座」が14日から、白老町若草町のアイヌ民族博物館で始まり、初心者でも分かりやすいと評判だ。アイヌ文化を身近に感じてほしいと、同館が初めて企画。17日まで4日間にわたりトンコリ、歌の講座をそれぞれ設定した。アイヌ音楽の研究家でトンコリ奏者の千葉伸彦さんが講師。
 14日午前にはトンコリの講座が開かれ、町内をはじめ苫小牧、札幌などから12人が参加。両手の指で5本の弦をはじいて音を出すことに始まり、最後には湖に鳥が舞い降りる風景を描いた曲「トーキトランラン」を演奏。ギターのようにコードを覚える必要もないため上達も早く、苫小牧市からの参加者は「曲が演奏できたときの喜びがたまらないですね」と笑顔がはじけた。参加費は無料(入館料、駐車場代も無料)。申し込みは同館 電話0144(82)3914。
http://www.tomamin.co.jp/2013s/s13021501.html

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米国先住民の縦笛、温かい音色 茅野の旧寒天蔵でコンサート

2013-02-14 | 先住民族関連
(信濃毎日新聞 2013年2月13日)
 茅野市宮川の旧寒天蔵で11日、米国先住民の木製の縦笛「ネーティブアメリカンフルート」奏者のマーク・アキクサさん(東京)の演奏会が開かれた。同市などの有志でつくる「東日本大震災の復興を考える会」が毎月11日に開く催しの一環。約40人が訪れ、蔵に響く美しい音色を堪能した。
 アキクサさんは「大きな古時計」「森のくまさん」など7曲を演奏。音の強弱や余韻を調整して情感豊かで伸びやかな音色を響かせ、訪れた人たちは目を閉じて聞き入っていた。
 アキクサさんは東京生まれ。米アリゾナ州の大学に留学してネーティブアメリカンフルートの魅力に引き込まれた。「求愛の道具としても使われた歴史があり、『ラブフルート』とも呼ばれる」と紹介し、ある部族に伝わるという「求愛の曲」も披露した。
 原村中新田の大学生、平出ゆかりさん(21)は「この楽器の演奏を聞いたのは初めて。普通のフルートと違って、木の温かみが音に感じられてすてきだった」と話していた。
http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_238214

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テイクオフ:「オーストラリアの歴史…[社会]

2013-02-13 | 先住民族関連
NNA.ASIA 2013年2月13日(水曜日)
「オーストラリアの歴史」を書いた歴史家マニング・クラークは、1960年代に豪州先住民について、「先住民は資源開発に参加する気も能力もない」とまで言った。新世紀を迎えて10年以上が過ぎ、ようやくその言葉に疑問が投げかけられている。
自身も先住民の人類学者マルシア・ラングトンは、先住民の中に中産階級が育ちつつあり、それが資源産業の発展によってもたらされたと主張する。彼女は「資源開発の場は白人にとって遠いが、先住民にとっては自分の土地だ」と述べている。豪州の自然に適応した採集・狩猟の生活は白人の入植で変えられてしまったが、アウトバックで生きる彼らに別の適応を与えたようだ。もちろん資源開発で職を得る先住民は限られる。
アルコールと教育が先住民の問題とされているが、それは先住民だけの問題ではないだろう。(頼徳)
http://news.nna.jp/free/news/20130213aud001A.html

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自称「タヒチの王子」の偽王冠など競売に、公金横領し豪遊 オーストラリア

2013-02-13 | 先住民族関連
AFP=時事 2月11日(月)17時16分配信
【AFP=時事】豪クイーンズランド(Queensland)州で「タヒチの王子」を自称し、公金を横領して豪勢な生活を送っていた男の偽の王冠などの所持品が3月、競売にかけられることになった。同州当局が11日、明らかにした。
 この男はニュージーランド出身のホヘパ・モレフバーロウ(Hohepa Morehu-Barlow)被告(通称:ジョエル・バーロウ、Joel Barlow)。クイーンズランド州保健当局の幹部だった当時に1600万豪ドル(約15億2500万円)を横領した容疑で逮捕、起訴されており来月、法廷で被告人抗弁が行われる。
 モレフバーロウ被告は、南太平洋の仏領ポリネシアに属するタヒチの王子だと称して、ウォーターフロントの豪華マンションで高級品に囲まれて暮らし、スポーツカーも数台保有していた。全て横領した金で賄っていたものとみられている。この豪邸は先ごろ565万豪ドル(約5億4000万円)で売却された。
 クイーンズランド州のローレンス・スプリングボーグ(Lawrence Springborg)州保健相によると競売は、モレフバーロウ被告が使い込んだ数百万ドルの州費を回収するのが目的。予想落札価格は総額1100万豪ドル(約10億5000万円)に上るとみられ、がんや脳卒中、禁煙、ワクチン接種、先住民アボリジニの健康問題などの施策に充てられることが決まっているという。
 競売会社によれば、3月10日にブリスベーン(Brisbane)で実施される競売には、警察が捜査過程で差し押さえた家具や宝石、電気製品、衣料品、書籍、美術品など1000点あまりが出品される。その中には、偽の王冠やエルメス(Hermes)の鞍(くら)、19世紀の海軍帽、グランドピアノ、9万5000豪ドル(約90万円)相当のテレビ、2万5000豪ドル(約24万円)相当のコニャックのボトル、さまざまなロボットのレプリカなどがあるという。【翻訳編集】 AFPBB News
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2927175/10264245?ctm_campaign=txt_topics

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北海道・網走市で「流氷まつり」が最終日を迎えました。

2013-02-13 | アイヌ民族関連
(北海道文化放送 02/11 13:10 )
流氷観光本番を迎えている北海道・網走市では、「第48回あばしりオホーツク流氷まつり」が最終日を迎え、観光客などでにぎわっています。
あばしりオホーツク流氷まつりは、毎年、流氷が接岸するこの時期に行われていて、2013年で48回目です。
網走の港に隣接した会場には、アイヌ民族の昔話を題材にした大雪像など、42の雪や氷の像が並び、朝から大勢の観光客や市民が訪れています。
一方、流氷観光本番を迎え、会場の近くにある港からは、流氷砕氷船「おーろら号」の運航が行われています。
11日現在、流氷は沖合3kmほどのところにあり、観光船は1日5便運航されていて、団体客などで午前中の便は満員です。
網走の流氷まつりは11日までですが、流氷砕氷船は、3月末まで運航されています。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00240319.html

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<チェルケス人>シリア戦火逃れ 北カフカス帰郷相次ぐ

2013-02-11 | 先住民族関連
毎日新聞 2月8日(金)20時32分配信
 内戦状態が続くシリアから、ロシアの北カフカス地方に移り住むチェルケス人が急増している。中東などに広範なコミュニティーを持つチェルケス人にとって北カフカスは、1世紀半前に帝政ロシアの圧迫で離れざるをえなかった「民族の故郷」。シリアの戦火が帰還の機運を高めている形だ。
 シリアの首都ダマスカスで技師として働いていたショウカットさん(68)は昨年春、妻イプティサムさん(63)、36歳と31歳の息子2人と北カフカスにあるカバルジノ・バルカル共和国の首都ナリチクに移住した。一家が暮らすのは、ソ連時代に建てられたサナトリウム(保養施設)の一室。施設はシリアからの帰還民に提供されており、現在38部屋に56人が滞在している。
 「曽祖父が今のシリアに逃れた。父から北カフカスが故郷であることを聞き、いつか戻りたいと思っていた。シリア情勢の悪化で帰還を決断した」とショウカットさん。仕事はまだ見つかっていないが、地元の人が食事などを支援してくれており、「不自由はしていない」と話す。
 在外チェルケス人の受け入れ支援のため08年に設立された地元の市民組織「前衛」によると、中東に住むチェルケス人の北カフカス移住はソ連崩壊前後から見られるようになり、年に100人程度が入ってきていた。だが、内戦激化に伴うシリアからの移住者が急増し、最も多いカバルジノ・バルカル共和国では昨年だけで約500人にのぼった。移住者は近隣のカラチャイ・チェルケス、アディゲ両共和国にも来ている。シリアでは今も約2000人のチェルケス人が帰還を希望しているという。
 しかし、移住後の環境は厳しい。「前衛」の代表でシリアからナリチクに移住したアフマド・スタシュさん(39)によると、帰還者はロシア語が話せず、日常生活や職探しで苦労するケースが多い。特に技能労働者はロシア語ができないと就労できず、「前衛」ではロシア語教室を開いてサポートしている。
 また、ロシア政府は国外のチェルケス人を「同胞」と認定していない。このため、ソ連崩壊で独立した共和国に住む「同胞」ロシア人が本国に移住する場合に受けられる公的支援を得られない。通常の外国移民と同じ扱いとなり、毎年の受け入れ枠が制限されている。居住許可に煩雑な行政手続きが必要で、さらに市民権を取るには最低5年かかるという。
 政権側がチェルケス人の受け入れに消極的な理由として、中東のイスラム過激主義や、逆に「アラブの春」のような民主化運動がロシアに広がることを警戒しているともいわれる。在外チェルケス人組織の一部は、来年2月にロシア南部ソチで開かれる冬季五輪について「1864年に帝政ロシアによるチェルケス人大虐殺が起きた場所だ」として反対しており、政権は神経をとがらせている。
 これに対し、スタシュ代表は「シリアのチェルケス人でアサド政権支持または反体制派支持の人はごく少数で、9割は政治的に中立だ」と話す。シリアの内戦が泥沼化するなか、「チェルケス人はロシアを唯一の『庇護(ひご)者』としてみている。政府は我々の声をもっと聞いてほしい」と積極的な支援を求めた。【ナリチク(ロシア南部)田中洋之、写真も】
 ◇チェルケス人とは
 北カフカスの先住民で、19世紀にカフカス征服を進めた帝政ロシアの迫害を受け、多くが当時のオスマントルコ領内に逃れた。主にイスラム教を信仰する。現在ロシアに78万人が住み、国外ではトルコ(約400万人)、ヨルダン(約12万人)、シリア(約9万人)のほか米国やドイツなどに計500万人以上が暮らしているといわれる。
http://mainichi.jp/select/news/20130209k0000m030061000c.html

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【地球人間模様】@スウェーデン 民族の誇りと伝統

2013-02-11 | 先住民族関連
47NEWS-2013/02/08
サーミとして死ぬなら
故郷は「汚染地帯」に 原発事故から四半世紀
早春の雨が幼いマルグレット・フィエルストロームに降り注いだのは1986年4月29日、ソ連のチェルノブイリ原発が爆発して3日後の朝だった。トナカイを飼育する両親と暮らしていたスウェーデン北部の山あいで浴びた重く冷たい雨粒を、先住民族サーミのマルグレットは31歳になった今も覚えている。
 「トナカイと遊んでいたら大きな雨音がして…。土砂降りになったの」
 深い緑色の毛布を広げたような丘陵に湖沼が点在する美しい故郷は、その日を境に放射能の「汚染地帯」となった。
 事故のニュースが届いたのは数日後。それから約1年間は理由も分からぬまま、被ばく検査を繰り返し受けた。「体や生活がどうなっていくのか分からず、怖かった」。あれから四半世紀、マルグレットは北部ビョーナで、民族の誇りであるトナカイ飼育を引き継ぎ、安全な暮らしを取り戻す日を待ち続ける。

迫られた選択
 チェルノブイリが吐き出した放射性物質は千キロ以上離れた北欧上空にも達し、雨で地上に落下した。トナカイが冬季に好んで食べるハナゴケは「放射能のスポンジ」と呼ばれるほど放射性物質を吸収しやすい。
 深刻な影響を受けたのがサーミだ。事故間もない調査では、食用トナカイ肉の約8割がスウェーデン政府の定めたセシウム137の残留基準を超え、約3年間、販売が禁止された。
 地元の大学病院の放射線医療医師、レナート・ヨハンソン(60)は「成長の遅いハナゴケは動物に食べられない限り、約30年は生きる」と話す。自然と共存するサーミには欠かせない食料のキノコやコケモモなどのベリー類も残留量が多い。
 民族の権利向上を目指すサーミ議会の議員でもあるマルグレットは「サーミは選択を迫られた」と言う。トナカイと生きる自然との暮らしを捨てるか、放射能の影響を受け入れて生きるか。彼女は後者を選んだ。
 トナカイの皮靴をはき、肉を食べ、骨で狩猟道具をつくってきたサーミの伝統、「それを捨てたら、サーミではなくなる」。
自宅にある皮加工用の作業場で話をしていたマルグレットの目が一瞬、鋭くなった。
 「放射能のためにがんで死ぬかもしれない。でもサーミとして生きて、サーミとして死ぬなら仕方ない」。約10年前にスウェーデン人の夫ダニエル(30)と結婚し、少数民族の生活に飛び込もうとする夫の決意を知り、覚悟ができた。
 ダニエルはトナカイ飼育の合間に、ヘラジカを撃ちに山に入る。「一昨年、ヘラジカを売ろうとしたら、セシウム値が大きくて業者に拒否された」。ヘラジカはキノコを食べるためだ。
 その獲物はどうしたの?と聞くと、ダニエルは「もちろん食っちまったよ。俺の肉も規制値超えで売れないさ」と、野太い声で冗談を飛ばす。温かい笑顔の裏に、放射能と共存せざるを得ない冷たい現実が見えた。
 
現実と向き合う
 甲状腺に異常があり数年来治療を続けるマルグレット。事故に対する人々の関心が年々低くなっていることに、時々叫び出したくなる。「私たちはまだここにいる。放射能被害におびえて生きている」
 2人が飼っているトナカイは今でも、セシウムがキロ当たり4千〜5千ベクレルと高く、政府基準の1500ベクレルを大きく上回る。食肉用には柵の中で40〜50日間、人工飼料だけを与えて数値を下げてから出荷する。
 9歳と6歳の娘2人にはチェルノブイリ事故のことを話していない。出産前に「手が3本ある赤ちゃんが生まれたら」と心配したことを思い「汚染の事実が風化するなら、いっそ知らない方が良いのではないか」と沈黙を選んだ。
 だが、昨年春、次女リリーが、福島の原発事故のことを聞いてきた。「放射能って、目に見えないの?」「どんな悪いことがあるの?」
 同じことが私たちの故郷でも起きたのよ—。マルグレットはそう娘に伝え、一緒に現実と向き合う時が来たと感じ始めている。

数千年の歴史 失われる伝統の生活
 数千年前からスカンディナビア地方に住んでいたとされる先住民族サーミの人口は現在、推計で約7万人。うちノルウェーに約4万人、スウェーデン約2万人、フィンランド約7500人で、ロシアにも約2千人が暮らす。かつては移動式テントでトナカイを遊牧し、狩猟生活をしてきたサーミだが、次第に伝統の生活を失いつつある。
 サーミの遊牧生活に大きな影響を与えたのは、20世紀初頭に顕著になった工業化だった。スウェーデンやノルウェー北部で森林や鉱物資源を目当てにした開発が進み、数千年もの間、自然の恵みを 謳歌 (おうか) してきたサーミの伝統と利害が衝突した。
 スウェーデンのサーミは、トナカイの食性に合わせ夏の間は西部の山間部に滞在、冬は東部の平野部に移動するが、その距離は約800キロに及ぶ。放牧に必要な広大な土地は徐々に私有地化され、所有者とのあつれきも生じた。道路や建物の建設で移動がしにくくなり、トナカイ飼育を捨てて都市生活を始めるサーミも現れた。1986年のチェルノブイリ原発事故の影響もあり、スウェーデン政府によると、トナカイだけで生計を立てるサーミは10%程度まで減っていると推定される。
 80年代以降は各国でサーミ議会が創設され、民族の権利を主張し、学校でのサーミ語教育を促進するなど民族文化復興の動きも活発化している。(文・写真 半沢隆実、文中敬称略) 

「地球村」の人びとは今、何を喜び、なにゆえに悲しみ、日々の暮らしを送っているか。「@LOVE」では世界各地のラブストーリーを紹介。このほか「@コリア」「@チャイナ」「@アメリカ」「@その他地域」と五週を一クールとするこの企画では、地域ごとに主人公やテーマを立て、「今を生きる」人間模様を描く。
http://www.47news.jp/47topics/ningenmoyou/185.html

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米大統領、次期内務長官に女性経営者のジュエル氏を指名

2013-02-08 | 先住民族関連
AFP=時事 2月7日(木)13時2分配信
【AFP=時事】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は6日、ケン・サラザール(Ken Salazar)内務長官の後任に、米アウトドア用品販売大手REI(Recreational Equipment Inc.)のサリー・ジュエル(Sally Jewell)最高経営責任者(CEO)を指名した。
 オバマ大統領2期目の閣僚の指名をめぐっては中年白人男性に偏っているとの批判が出ており、オバマ大統領は人選で多様性を重んじる意向を表明していた。内務省は米国の国有資源や野生生物、先住民問題、国立公園を管轄する。【翻訳編集】 AFPBB News
http://www.afpbb.com/article/politics/2926251/10233507?ctm_campaign=txt_topics

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マレーシア、法整備などで市場拡大 伝統医療・ハーブ活用 政府推進

2013-02-08 | 先住民族関連
SankeiBiz 2月7日(木)8時15分配信
 マレーシアで伝統医療や健康増進に使われるハーブ製品・サプリメント関連商品の市場が数百億円規模に達し、年に約30%のペースで成長している。政府が推進する経済改革プログラム(ETP)にもハーブの育成が農業プロジェクトに組み込まれていることから、ハーブ産業は2020年までに32億5000万リンギット(約985億円)の経済効果を生み出すと期待される。
 また、1990年代から国会で法整備とガイドラインの制定に向けて草案作成作業が続けられてきたが、ようやく指針の主な骨組みが決まり、いよいよ本格始動する。これまで民間療法の域を越えていなかった伝統医療やハーブ活用が社会的認知を得て盛んになりそうだ。
 ◆骨粗鬆症にも効果
 昨年11月、東マレーシアのサラワク州・クチンで「第9回中国漢方世界会議」、首都クアラルンプールではマレーシア保健省伝統医療局による「第4回ASEAN(東南アジア諸国連合)伝統医療会議」と伝統医療に関する会議が相次いで開催された。両会議に出席したリウ・ティオンライ保健相は、今後、伝統医療を積極的に活用していくと述べた。
 現在、国内11カ所の公立病院で、現代医療と平行して伝統医療が行われている。具体的には、鍼(はり)療法、マレーマッサージなどで、脳卒中患者のリハビリ、後遺症や痛みの緩和が主な目的だ。がん治療の副作用を軽減する補助療法としても取り入れられており、施設の設置や拡大のみならず、伝統医療の技術水準と安全性を高めるために、政府は強力な支援体制を整える方針だ。
 伝統医療やハーブは、その効能や薬効成分が科学的データに基づいて十分に証明できないことなどから、西洋医学へと取って代わられてきた。しかし、マレーシアプトラ大学の研究チームによると、国内には約6000種の植物ハーブが確認され、そのうち約2000種に医療的価値があるとしている。研究チームは「体の免疫性を高めるほか、病気予防、健康食品としての効能は決して軽視できない」という。
 マレーシアを代表する伝統薬用植物といえば、男性の滋養強壮に効くとされる「トンカットアリ」や女性疾患やホルモンに作用する「カチップファティマ」が知られている。しかし、最新の研究で前者には健康増進、後者には骨粗鬆(こつそしょう)症に有効な成分が含まれていることも分かってきた。それらの生薬から抽出した濃縮エキスやカプセル、錠剤、美容・健康サプリなど多様な商品が開発されている。
 ◆自己流の服用禁物
 ハーブは確かな知識と経験の持ち主が正しく扱うことが重要だ。例えばトンカットアリは、成分を抽出して利用しなければならない。利用法を一歩間違えると、効能が得られるどころか、まったくの逆効果となる恐れもある。
 本来、ハーブは体に良いもの。オランアスリ(先住民族)が古来、病を防いだり治したりするのに使用してきた。熱帯特有の病気を治癒すると信じられているものもある。
 しかし、自己流の服用は禁物だ。また、自然環境の変化によるハーブ採取量の減少で、化学物質を混ぜた危険で低品質な商品も出回るなど、健康被害もたびたび報告されている。
 ハーブ産業を健全に育成するうえで、政府の支援は不可欠だ。保健省の指針や医師の診断・処方ガイドラインといった法律の制定をはじめ、これまで遅々として進まなかった臨床試験・治験を政府が早急に行い、民間製薬会社との共同研究開発が進めば、市場拡大への新たな一歩となるだろう。(在マレーシア・ジャーナリスト 大野素子)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130207/mcb1302070502016-n1.htm

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テイクオフ:豪州にやって来た白人は…[社会]

2013-02-08 | 先住民族関連
オーストラリア
NNA.ASIA-2013年2月8日(金曜日)
豪州にやって来た白人は、先住民について興味深い事実を民族誌に記録している。白人が「高価な物」を贈っても、それが重くかさばるなら、先住民は興味を示さなかったという。太平洋の島々とは価値観が違ったのだ。
白人にとって、先住民の生活はあまりにもかけ離れていたようだ。採集・狩猟で移動を続ける先住民の生活には、白人が家財と呼べるようなものはなかったからだ。
しかし先住民の生活は、環境に合わせた理にかなったものだった。オーストラリアは自然災害が多い。最近の豪州各地の自然災害をみれば分かるように、住居を建てて定住し家財を確保しても、洪水で流され、山火事で焼かれ、すべてを失うリスクが大きい。そう考えると、豪州大陸で何万年も暮らしてきた先住民は、自然をよく理解し、すぐに持ち運びできる「家財」で十分だったのだろう。(頼徳)
http://news.nna.jp/free/news/20130208aud001A.html

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オーストラリア・アウトバックマラソン大会参加ツアー 販売開始!

2013-02-08 | 先住民族関連
近畿日本ツーリスト株式会社
産経関西 2013.02.07 16:12
~人生が変わる体験~
近畿日本ツーリスト株式会社は、7月27日にオーストラリア・エアーズロック周辺で開催されるアウトバック・マラソンのエントリー権付きツアーの販売を専用サイト
http://marathon100.knt.co.jp/tour/2013/outbackmarathon/index.html
より開始いたします。
アウトバック・マラソンはオーストラリアのマラソン専門旅行代理店である Traveling Fit社の代表者二人が2004年から4年の歳月をかけてエアーズロック周辺を聖地とする先住民族との交渉を重ね2008年より開催している大会です。大会の開催コースは世界遺産となっているウルル・カタジュタ国立公園内の赤い大地を踏みしめるコース。そのコース内の多くは地元住民でさえ立ち入り禁止となっている地区であるためコース内に観客はいませんが、その分限られた少人数のランナーと共にコース内のどこからも見える赤く輝く岩を見ながらの日常から離れた時間を体験できます。
 近畿日本ツーリストでは Traveling Fit社の協力のもと日本からのエントリー権付パッケージ
ツアーを発売。大都市の中を走るマラソン大会とは全く正反対の体験をご提案します。
●オーストラリア・アウトバックマラソンツアー
 旅行期間:2013年7月25日(木)~7月29日(月) 3泊5日
 発着地:成田空港
 行 程:1日目)夜 成田空港発→空路、ケアンズ経由エアーズロック空港へ(2日目午前着)
     2日目)空港からバスにてホテルへ 到着後自由行動(レジストレーション等)
                             (エアーズロックリゾート泊)
     3日目) 早朝、バスにて大会スタート地点へ 
         07:45アウトバックマラソンスタート
         午後、レース終了後は各自にてホテルへ その後自由行動
                              (エアーズロックリゾート泊)
     4日目)午前、バスにて空港へ エアーズロック空港発、空路、ケアンズへ
         到着後、各自にてホテルへ                (ケアンズ泊)
     5日目)午後、各自にて空港へ ケアンズ発、空路、成田へ
         夕刻、成田空港着
 募集人員:20名様
 ご旅行代金:大人おひとり様 308,000円(燃油チャージ、空港税が別途かかります)
 http://marathon100.knt.co.jp/tour/2013/outbackmarathon/index.html
企業プレスリリース詳細へ
http://www.sankei-kansai.com/press/post.php?basename=000000292.000001864.html

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白老のアイヌ文化、広島で発信―観客も踊りの輪に

2013-02-08 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2013年2月7日(木)朝刊】
 アイヌ文化遺産活用地域活性化推進協議会(会長・戸田安彦白老町長)主催のアイヌミュージアムフェアがこのほど、広島県広島市の県民文化センターで開かれ、白老から出向いたアイヌ民族博物館職員が古式舞踊を披露、フィナーレでは観衆数十人がステージに上がり、即興歌「ヤイサマネナ」に合わせ踊りの輪が広がった。
 戸田町長が約600人の観客を前にあいさつ、白老に整備される「民族共生の象徴となる空間」についても触れた。開場1時間前に行列ができ、開場を早めて入場した観客は年齢層が若く、家族連れが多く見られた。ムックリ(口琴)の演奏体験は、観客がムックリを手に持ち、同博物館職員の指導を受けた。
 同博物館学芸員の中野巴絵さんが「アイヌの世界にようこそ」をテーマに講話。民族衣装の職員たちはカムイノミ(神への祈り)や即興歌、鶴の舞、クマの霊送りの踊り「イヨマンテリムセ」などを披露した。
 前日には同市内の地下街でプレイベントが開かれ、同博物館職員の講話やアイヌ語クイズ、ムックリ演奏、舞踊などが行われた。
 本道出身で広島県在住の「広島道産子会」のメンバー20人余が会場整理や受付、プレイベントでのPRなどを買って出て、白老の関係者を喜ばせた。
 来場者からは「ぜひ北海道に行って本物を見たい」「こういう文化があるのを知らなかった」「古式舞踊が素晴らしかった。感動しました」といった声が聞かれた。
 同行した野本正博館長は「大学の関係者から『ゼミで白老を訪れたい』と声を掛けられました。手応えを十分感じました」と話した。
 文化庁の補助金などを活用し平成22年度から本州に出向き開催している「移動博物館」は、昨年3月の仙台公演に続き今回が4回目。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2013/02/07/20130207m_08.html

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